飯田線各駅停車【三河川合駅】 最終更新日:2005/10/01

魅力発見・飯田線

24.三河川合
   みかわかわい Mikawa-kawai

○愛知県 新城市 川合
●1923(大正12)年2月1日開設
●豊橋起点:45.2 km
●標高:152 m

飯田線三河川合駅写真

●無人駅

●交換駅(島式1面2線)

●便所:駅前

●駅売店:なし

柿平▲

みかわかわい

▼池場

■駅の概要 〜鳳来湖と乳岩観光の玄関口〜

 豊川鉄道の大海より北は、建設費の高騰による豊川鉄道の経営への影響を避けるために、系列会社である鳳来寺鉄道に建設が引き継がれ、1923(大正12)年2月1日に大海〜三河川合間の全線が一挙に開通しました。

 しかし奥三河の中でも天竜川と山一つ隔てたこの地からさらに分水嶺を越え、天竜川沿いに信州の天竜峡までを峡谷を貫く「三信鉄道」(三河川合〜天竜峡間)を建設して豊橋〜辰野間を一つのレールで結ぶ構想が生まれ、まずは信濃側の天竜峡〜門島間から着工されました。

 三河側からも豊川水系と天竜川水系の分水嶺を越え、静岡県との県境に向かって工事が開始され、1933(昭和8)年12月21日、三河川合〜三信三輪(現:東栄)間が開通、その後も南北双方より三信鉄道の工事は進められました。

 1937(昭和12)年8月20日、三信鉄道は大嵐〜小和田間の開通によって三河川合〜天竜峡間の全線が開通し、現在の飯田線の礎である「東海道本線と中央本線を結ぶ鉄道」がこの時点で開通したことになります。

 ここ三河川合ではその後、宇連川上流に宇連ダムを建設することになり、1952(昭和27)年から資材輸送の貨物列車を受け入れるために駅構内を拡張しましたが、現在でもその時代の名残りが駅の各所に残っております。

 1986(昭和61)年11月1日には駅も無人化され、1998(平成10)年12月には残存した旧駅舎の解体も始まり、翌1999(平成11)年2月、赤い鉄骨の印象的な現在のコンクリート製待合室が新築されました。2005(平成17)年10月1日には愛知県 南設楽郡 鳳来町は南設楽郡作手村とともに、合併により愛知県新城市となりました。それにともない駅所在地も愛知県 南設楽郡 鳳来町 川合から愛知県 新城市 川合に変更されています。

 駅は乳岩や鳳来湖、名号温泉などの観光名所の入口でもあり、土休日はハイカーで賑わうことから、本数の減少する本長篠〜三河川合間にはせめて休日だけでも列車の延長運転を行ってもらいたいものです。

【駅写真撮影:2002/03/10】 

■駅の歴史

・1923(大正12)年2月1日、鳳来寺鉄道長篠(現大海)〜三河川合間開通時に終着駅「三河川合」駅として開設
・1933(昭和8)年12月21日、三信鉄道三河川合〜三信三輪(現東栄)間開通
・1986(昭和61)年11月1日、駅無人化
・1998(平成10)年12月、旧駅舎解体開始
・1999(平成11)年2月、現待合室完成 

■駅施設概要

 ホームは1面2線のみですが、かつての宇連ダム建設に備えて整備された貨物引き込み線の跡が残る広大な駅構内を持っており、現在でも側線が何本か使われていて、臨時列車や工臨でのレール輸送用貨車の留置に使われています。

 ホーム上にはコンクリートブロック造りの密閉式待合室(上屋一体型)がありますが、駅舎は外壁と上屋が架かるのみの簡易な待合室に建て替わりました。ただ旧来よりあった木造の便所は建て替えには及ばず、目隠しのコンクリート板が設置されたにとどまりました。

三河川合駅待合室正面

▲三河川合駅待合室正面
【2002/11/24撮影】

三河川合旧駅舎

▲三河川合旧駅舎
【1998/05/05撮影】

三河川合駅便所

▲三河川合駅便所
【2002/03/10撮影】

■駅周辺概要

●名号(みょうごう)温泉うめの湯

 三河川合駅下車徒歩約15分。駅前の旧国道を柿平方向へ、国道に交わり宇連川を越えた先国道右側です。柿平駅からでも歩けますが、三河川合駅の方がやや近いです。

 内湯のほか露天風呂もあり、館内には食堂「茶房 梅太郎」もあります。

●休業日:毎週木曜日、年末年始
●営業時間:10時00分〜21時00分(入場受付20時00分迄)
●利用料金:大人700円、小人(小学生以下)400円

名号温泉うめの湯

▲名号温泉うめの湯
【2002/03/09撮影】

●乳岩(ちいわ)

 昭和9年に国の名勝に指定された天然記念物です。駅より入口駐車場まで徒歩約40分。駅前の旧国道を池場方向へ、宇連川を渡った直後に左折、乳岩踏切を越え道なりに乳岩川上流へ進むと、突き当たりに駐車場と売店があります。

 入口駐車場より乳岩一周約1時間。岩場を流れる清流と自然の彫刻とも言える奇岩の断崖を巡るコースです。15〜20分ほど河原を歩くと、写真にある橋が見える位置に到達します。この上にそびえている岩山が乳岩です。

 橋を越えて休憩所を通り過ぎると、突然岩場を登る鉄製のハシゴが現れます。ここを登っていくことになるので、事前に大きな荷物は預けるか、リュックを背負って出掛けることをお薦めします。

 ハシゴを登った上からはこの奇岩を巡りながらまた別の経路から降りていきます。途中洞窟の中へと入る階段があったりと、探検気分が満喫できます。一周すると鉄ハシゴを登る前に通った休憩所の付近に戻ってきますので、そこから駐車場方面へと戻ります。

乳岩

▲乳岩全景
【1995/02/19撮影】

●宇連(うれ)ダム・鳳来湖

 駅より徒歩約50分。駅前の旧国道を池場方向へ、宇連川を渡る直前の道を左折、小学校脇の踏切を越え、道なりに宇連川沿いに進みます。

 途中勾配に差し掛かるあたりで左側に「ペンションあかとんぼ」の水色の建物を見つつさらに進むと、正面に宇連ダムが見えてきます。この宇連ダムによって貯水された湖が、三河地域の水瓶となる鳳来湖です。

宇連ダム

▲宇連ダム
【1998/05/05撮影】

●シャクナゲコース

 鳳来湖湖畔と乳岩を結ぶおよそ2時間半の登山コースです。

 湖畔からですと最初は登り勾配の連続ですが、登るたびに鳳来湖の展望が次々に開け、息を飲むほどの美しさに圧倒されます。およそ1時間ほど登ったところの岩場から撮った写真が右のもので、切り立った足元に思わず足がすくみます。

 鳳来湖が見えなくなってからはひたすら尾根を進み、およそ2時間後からは谷底へ向かって降りて行く形になり、乳岩駐車場からの遊歩道と合流します。

 岩場をよじ登ったり急な段差もあるので、一般のハイキング道よりは少々難易度が高くなります。また下りの際の危険さを考えると、鳳来湖→乳岩方面がお勧めです。

シャクナゲコースより見た鳳来湖

▲シャクナゲコースより見た鳳来湖
【2004/11/27撮影】

■その他の情報

【リンクページ】

■ペンションあかとんぼ:
▼AKA-TOMBO
【三河川合のペンション「あかとんぼ」のサイトです】

 

ペンション「あかとんぼ」

▲ペンション「あかとんぼ」
【2004/11/27撮影】

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