飯田線各駅停車【三河東郷駅】 最終更新日:2007/01/01

魅力発見・飯田線

15.三河東郷
   みかわとうごう Mikawa-togo

○愛知県 新城市 川路
●1900(明治33)年12月15日開設
●豊橋起点:25.0 km
●標高:67 m

飯田線三河東郷駅写真

●無人駅

●交換駅(島式1面2線)

●便所:駅前

●駅売店:なし

茶臼山▲

みかわとうごう

▼大海

■駅の概要 〜設楽原合戦場・愛知新城大谷大学下車駅〜

 現在は「三河東郷」と呼ばれるこの駅も、1900(明治33)年の駅開設時には地元の地名を取って「川路(かわじ)」駅として開業しました。現在飯田線で「川路」と呼ばれる駅は長野県飯田市内にありますが、そちらは1927(昭和2)年、駅名を区別するため当初は伊那電気鉄道の「伊那川路」として開設されました。

 1943(昭和18)年8月1日に飯田線が国有化され一本化されるのを契機に、もともとの川路駅は「三河東郷」に改称され、「伊那川路」の方が「川路」に改称されています。しかし駅前のバス停は旧名と同じ「川路」のままです。交換駅のため長らく駅員配置がありましたが、1984(昭和59)年2月24日の豊橋〜飯田間CTC導入にともない無人化されました。古くからの木造駅舎が長らく残存していましたが、2006(平成18)年9月頃に解体され、現在コンクリート製の待合室が建設されています。

 当駅から北に1kmほどの所が1575年の「長篠の合戦」で有名な設楽原(したらがはら)で、連吾川を挟んで西側に織田・徳川連合軍が馬防柵を築き、鉄砲隊を配置して武田軍を迎え撃ちしたという一大歴史ドラマの舞台であります。のどかな田園風景の広がる現在では信じ難い物語ですが、一部に当時の馬防柵を再現し保存されています。

 またこの合戦での膨大な犠牲者を埋葬した場所には塚が築かれ、信玄塚と呼ばれています。信玄塚周囲の地域は「信玄」と呼ばれ、どことなく歴史を感じさせる古風な街並は、旅行者にとってまるでタイムスリップしたような不思議な感覚を抱かせます。

 1999(平成11)年4月、駅より徒歩10分の位置に「愛知新城大谷短期大学」が開校したのに合わせ、駅構内に新しい木造の便所が設置されました。周囲の柵が馬防柵を型どっているのがユニークです。2004(平成16)年4月には短期大学から四年制の大学に改編され、呼称も「愛知新城大谷大学」に変更されています。

【駅写真撮影:2000/03/11】 

■駅の歴史

・1900(明治33)年9月23日、豊川鉄道新城〜大海間延伸開通
・1900(明治33)年12月15日、豊川鉄道新城〜大海間に途中駅「川路」として開設
・1943(昭和18)年8月1日、飯田線国有化にともない「三河東郷」駅に改称
・1984(昭和59)年2月24日、豊橋〜飯田間CTC導入にともない駅無人化

■駅施設概要

 ホームは1面2線の島式で、ホーム豊橋方の構内踏切を渡った先に木造駅舎がありますが、現在は無人化されているため待合室のみ使用されています。駅舎に隣接して便所(男女別)があります。

■駅周辺概要

●設楽原決戦場
【三河東郷駅より徒歩約15〜25分】

 1575(天正3)年、長篠城の攻防に端を発した武田軍 対 織田徳川連合軍の戦い、いわゆる「長篠の合戦」での主戦場となったのがここ設楽原(したらがはら)です。

 織田徳川連合軍は連吾川に沿って馬防柵を築き、武田軍を待ち受けました。そして迫り来る武田騎馬軍団を火縄銃で次々と倒し、武田軍滅亡の緒となりました。火縄銃を使った組織的な戦法は後の合戦に大きな影響を与えました。

 戦場となった設楽原の一角に当時の馬防柵が復元されているほか、膨大な戦死者を2つの穴に埋葬した「信玄塚」や戦死者の首を洗ったと言われる「首洗池」など、周囲には合戦の悲惨さを物語る史跡が数多く残されています。

馬防柵

▲設楽原に復元された馬防柵
【2005/05/03撮影】

首洗池

▲首洗池
【2005/05/03撮影】

信玄塚(大塚)

▲信玄塚(大塚)
【2005/05/03撮影】

●新城市設楽原歴史資料館
【三河東郷駅より徒歩約15分】

 1996(平成8)年、設楽原の決戦場に程近い場所に開館した市立の歴史資料館です。長篠・設楽原の合戦に関連する解説のほか古文書や絵画、武具などが展示されていますが、特に火縄銃の展示に関しては全国的にも群を抜くものとなっています。

●開館時間:9時00分〜17時30分
(冬期17時00分終了)
●休館日:毎週月曜日・年末年始
(月曜日が休日の場合は翌日休館)
●入館料:大人300円・小中学生100円
(ただし小学3年生以下は無料)

新城市設楽原歴史資料館

▲新城市設楽原歴史資料館
【2005/05/03撮影】

■その他の情報

【当サイト内ページ】

■三河東郷旧駅舎外観:[▼飯田線駅舎図鑑・三河東郷旧駅舎

 

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