飯田線各駅停車【船町駅】 最終更新日:2006/09/18

魅力発見・飯田線

02.船町
   ふなまち Funamachi

○愛知県 豊橋市 北島町 北島
●1927(昭和2)年6月1日開設
●豊橋起点:1.5 km
●標高:5 m

飯田線船町駅写真

●無人駅

●複線駅(島式1面2線)

●便所:駅前

●駅売店:なし

【駅利用上の注意】

◆当駅および下地駅は、朝と夕方一部列車以外は豊橋〜豊川間の区間列車のみしか停車しません。
 ご利用の際は時刻表で確認願います。また同一線路上を走る名鉄電車も停車しません。

豊橋▲

ふなまち

▼下地

■駅の概要 〜飯田線で最も標高の低い駅〜

 いよいよ飯田線の旅の第一歩、最初の停車駅が船町です。豊川の流れに近い、飯田線では最も標高の低い駅です。

 豊橋から平井信号場までの3.9 kmは、JR飯田線と名鉄線が互いに線路を一本ずつ共有し、複線として使用する珍しい運用形態が見られますが、これは1927(昭和2)年6月に現在の名鉄線にあたる愛知電気鉄道の豊橋延長に際して、当時民鉄同士であった飯田線の前身、豊川鉄道と取り決められた線路共用が現在にまで引き継がれているものです。

 豊川鉄道が最初に豊橋〜豊川間を開通させた際にはこの地に駅は設けられませんでしたが、豊川の通船によって運ばれた荷物を集散させるのに最適な立地であることから、まずは1900(明治33)年11月7日に貨物支線として「船町」という名称の貨物駅が設置されました。現飯田線の駅は愛知電気鉄道が豊橋まで延伸された1927(昭和2)年6月に豊川鉄道の「新船町」駅として開設、1943(昭和18)年8月1日の国有化と共に「船町」に改称されています。

 長らく駅員配置の駅でしたが、1984(昭和59)年2月24日の南部CTC化により無人化されています。もともと名鉄電車は停車しませんが、1991(平成3)年3月の改正より飯田線でも朝夕を除き、大部分の新城以北行列車が駅を通過するようになりました。

【駅写真撮影:2004/09/04】 

■駅の歴史

・1897(明治30)年7月15日、豊川鉄道豊橋〜豊川間開通(現飯田線最初の開通区間)
・1900(明治33)年11月7日、貨物支線の駅として「船町」駅開設
・1927(昭和2)年6月1日、愛知電気鉄道吉田〜伊奈間開通で豊川鉄道と線路共用開始、
            豊川鉄道の旅客駅として吉田〜下地間に「新船町」駅開設
・1943(昭和18)年8月1日、豊川鉄道国有化で「船町」駅に改称
・1969(昭和44)年6月5日、駅業務委託化
・1984(昭和59)年2月24日、豊橋〜飯田間CTC導入にともない無人化
・1991(平成3)年3月改正以降、豊橋〜豊川区間列車を除く長距離列車が原則通過

■駅施設概要

 船町駅ホームは1面2線の島式で、築堤上に幅の狭いホームが設置されています。出口は豊橋方の階段を降りたところで、現在では無人化された小さな木造駅舎に通じています。飯田線と名鉄共用の複線線路に並んで、東海道本線が駅のすぐ前を並走しています。

 駅前はすぐ貨物線の踏切になっていますが、現在では廃線となり使用されていません。踏切を渡った先に便所が設置されています。

船町駅を発車する119系電車

▲船町駅を発車する119系電車
【2004/09/04撮影】

船町駅の脇を貨物列車が通過

▲船町駅の脇を貨物列車が通過
【1996/08/24撮影】

駅前の貨物駅跡

▲駅前の貨物駅跡
【2004/09/04撮影】

■駅周辺概要

●名鉄線との線路共用

 飯田線豊橋駅から小坂井駅の手前の平井分岐点(旧平井信号場、豊橋起点3.9km)までの区間は、JR東海の飯田線と名古屋鉄道名古屋本線が互いに線路を共有し、同じ線路上を2社の車両が通過していく光景が見られます。ライバル社同士の線路共用は珍しい事例ですが、この区間での線路共用は実に80年近い歴史のうえに成り立っています。

 1897(明治30)年7月15日、豊川鉄道豊橋〜豊川間の開通で最初にこの区間に単線線路が敷かれたのですが、一方で1923(大正12)年8月に神宮前〜東岡崎間を開通させた当時の愛知電気鉄道(現:名古屋鉄道)も豊川ならびに豊橋方面延伸の意向を持っていました。

 両者で協議のうえ、豊川方面へは1926(大正15)年4月2日、愛電が東岡崎〜小坂井間に新線を建設し、豊川鉄道が小坂井〜豊川間を複線化することにより愛電の豊川直通が実現しました。豊橋方面へはもともとの豊川鉄道の単線に愛電が並行する形で単線線路を新設し、両者で複線として使用する取り決めにより1927(昭和2)年6月1日、相互乗入れが開始されました。

 その後愛知電気鉄道は名古屋鉄道となり、豊川鉄道は国有化され国鉄飯田線となりました(豊川鉄道の会社名義は名古屋鉄道へ合併)。小坂井より引き続き飯田線を利用していた名鉄の豊川乗入れも、豊川海軍工廠への人員輸送に活躍した豊川線を豊川稲荷まで延伸させまかなうことになり、1954(昭和29)年12月25日に自社線経由での乗入れが実現したため、小坂井支線は廃止され飯田線に乗り入れての豊川直通はなくなりました。

 その結果、豊橋〜平井分岐点までの線路共用のみが継続する形となり、国鉄がJRとなった今日でも引き継がれています。

 

船町駅を通過する名鉄パノラマスーパー

▲船町駅を通過する名鉄「パノラマスーパー」
【1996/08/24撮影】

■その他の情報

【当サイト内ページ】

■船町駅舎外観:
▼飯田線駅舎図鑑・船町駅舎

 

東海道本線から見た船町駅

▲東海道本線から見た船町駅
【2006/03/04撮影】

▲最上段へ


●次は 下地駅 です●

▲出口

▼各駅停車目次

▲前の駅[豊橋]

▼順路[下地]