飯田線「トロッコファミリー号」の変遷2 最終更新日:2005/08/11

魅力発見・飯田線

 

1989
平成元年

■飯田線北部でも臨時列車として運転

・1年のうち2日だけ、飯田線北部区間でのトロッコ列車運転実現

編成例
(下り列車の場合)

←豊橋側

中部天竜側→

機関車

オハフ46 2027

トラ91388

トラ91402

トラ91818

オハフ46 2009

DE10形

←車掌室・便所→

←便所・車掌室→


 「トロッコファミリー号」も運転開始から3年目。この年の最大の話題は、わずか2日間だけとはいえ初めて飯田線北部での運行を行なったことでしょう。

 通常の運行はこれまで通り飯田線豊橋〜中部天竜間で行なわれましたが、1989(平成元)年4月15日と16日の2日間にわたり「飯田春の観光まつり」の一環として、トロッコ列車が飯田を中心に平岡〜駒ヶ根間で運行されました。

 この当時はトロッコ列車が1運用分しかなく分割使用のできない編成でしたので、北部でのトロッコ運行が行なわれる2日間は、南部の通常の「トロッコファミリー号」も運休とされました。

東上〜野田城間のお花畑を見て走る「トロッコファミリー号」

▲東上〜野田城間のお花畑を見て走る「トロッコファミリー号」
【1989/04/08撮影】

■飯田線北部でのトロッコ列車初運転

・1989(平成元)年4月15・16日

編成例
(下り列車の場合)

←平岡側

駒ヶ根側→

機関車

オハフ46 2027

トラ91388

トラ91402

トラ91818

オハフ46 2009

ED62 15

←車掌室・便所→

←便所・車掌室→


 飯田市内で毎年4月に行なわれる恒例行事「飯田春の観光まつり」の目玉として、この年初めて飯田線北部の平岡〜駒ヶ根間でトロッコ列車の運転が行なわれることになりました。

 観光祭りの会期中である4月15日と16日に、トロッコ列車を飯田→平岡→飯田→駒ヶ根→飯田という経路で臨時運転、またこれとは別に天竜峡〜伊那大島間でゲタ電ことクモハ12形041号を臨時運転するなど、飯田線の線路上もお祭り状態で賑わいました。

 この際に特筆されるのは、当時飯田線北部で貨物列車用として使われていたED62形電気機関車が牽引にあたったことで、南部のトロッコでは当時ディーゼル機関車牽引であったことや北部運転でも次の年にはEF58形に代わってしまったことから、ED62形牽引のトロッコはこの1回限りで終わってしまったことになります。

 この北部のトロッコ列車でも、乗客に「トロッコファミリー号乗車証明書」が配付されましたが、通常の南部の列車で配られるものと違いリンゴの絵をあしらった特別製のもので、観光列車として力が入っていたことが感じられました。

天竜峡〜川路間の旧線を走るトロッコ列車

▲天竜峡〜川路間の旧線を走るトロッコ列車
【1989/04/16撮影】

平岡駅に入線するED62形牽引トロッコ列車

▲平岡駅に入線するED62形牽引トロッコ列車
【1989/04/15撮影】

飯田駅に停車中のトロッコ列車

▲飯田駅に停車中のトロッコ列車
【1989/04/16撮影】


1990
平成2年

■待望の電気機関車牽引

・東海道を駆け抜けたEF58形電気機関車がトロッコの牽引機に

編成例
(下り列車の場合)

←豊橋側

中部天竜側→

機関車

オハフ46 2027

トラ91388

トラ91402

トラ91818

オハフ46 2009

EF58 122

←車掌室・便所→

←便所・車掌室→

EF58 157
 


 これまでは電化線区ながら機関車配備の都合上ディーゼル機関車での運行を余儀なくされてきた「トロッコファミリー号」ですが、飯田線内の路盤強化の結果、これまで軸重の関係で入線が不可能とされていたEF58形電気機関車の使用に目処が立ったことから、本年の「トロッコファミリー号」の運転より主力牽引機として抜擢されることとなりました。

 EF58形と言えば昭和20年代から30年代にかけて、東海道本線の特急「つばめ」など最先端の花形列車を牽いて活躍した名門機関車で、JR東海では動態保存としての役割も兼ねて2両が残されていました。まさかの飯田線入線が実現し、もともと飯田線とは縁のない機関車とは言え、撮影に訪れるファンの数も急増していきました。

水窪駅に引き上げ中の「トロッコファミリー号」

▲水窪駅に引き上げ中の「トロッコファミリー号」
【1990/04撮影】

■飯田線北部で2回目のトロッコ列車運転

・1990(平成2)年4月14・15日

編成例
(下り列車の場合)

←平岡側

駒ヶ根側→

機関車

オハフ46 2027

トラ91388

トラ91402

トラ91818

オハフ46 2009

EF58 157

←車掌室・便所→

←便所・車掌室→


 前年4月に行なわれた飯田線北部でのトロッコ運転に続き、本年も「飯田春の観光まつり」の一環として平岡〜駒ヶ根間でトロッコ列車の運転が行なわれました。

 観光祭りの会期中である4月14日と15日の2日間、前年と同様に飯田→平岡→飯田→駒ヶ根→飯田という経路で臨時運転されました。前年には同時に行なわれたゲタ電ことクモハ12形041号の運行は今回は見送られました。

 今回の牽引機は昨年使われたED62形ではなく、通常の南部のトロッコでも使用が開始されたEF58形(157)でした。また情報が広く行き渡ったためか、撮影するファンの数も前年に比べて増え、有名撮影ポイントにはカメラの砲列が見られました。

R140の急カーブを走るトロッコ列車

▲R140の急カーブを走るトロッコ列車
【伊那大島〜上片桐間・1990/04/14撮影】

天竜峡谷沿いを走るトロッコ列車

▲天竜峡谷沿いを走るトロッコ列車
【唐笠駅・1990/04/14撮影】

伊那谷を走るトロッコ列車

▲伊那谷を走るトロッコ列車
【飯島〜田切間・1990/04/15撮影】


●次は 「トロッコファミリー号」の変遷3 です●

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