飯田線ヒストリー【1996年】 最終更新日:2005/07/01

魅力発見・飯田線

飯田線ヒストリー・1996(平成8)年〜掲載内容

▼[施設] 茶臼山駅・三河大野駅新待合室完成【1996/02/26】
▼[運転] 全国列車ダイヤ改正、特急「伊那路」号運転開始【1996/03/16】
▼[運転] 新装「トロッコファミリー」号運転開始【1996/03/23】
▼[運転] 飯田線内貨物列車全廃【1996/09/30】
▼[運転] 飯田線北部で「飯田トロッコ」号運転【1996/10/12〜13】
▼[施設] 豊川駅橋上駅舍完成【1996/12/17】
▼[施設] 鳥居駅待合室新築【1996/12/26】

▲1995(平成7)年

▼1997(平成9)年


■茶臼山駅・三河大野駅新待合室完成

・1996(平成8)年2月26日

 茶臼山駅および三河大野駅で行なわれていた老朽化した駅舎の建替え工事が終了し、1996(平成8)年2月26日より両駅の新待合室の使用が開始されました。

 茶臼山駅はドーム状の屋根形態を持つ待合室が新たにホームに面して建設されました。待合室へはホーム上からのみ出入りできる形となっています。また三河大野駅はログハウス風の造りとされ、旧駅舎の存在した駅前広場に面して建てられています。

茶臼山駅新待合室

▲茶臼山駅新待合室
【1997/01撮影】

三河大野駅新待合室

▲三河大野駅新待合室
【1996/04/05撮影】


■全国列車ダイヤ改正、特急「伊那路」号運転開始

・1996(平成8)年3月16日

 1996(平成8)年3月16日、全国のJRグループで列車ダイヤ改正が行われました。飯田線では路線誕生以来、初となる定期特急列車「伊那路」号が運転を開始しました。

 特急「伊那路」号は豊橋〜飯田間を2時間20分台で結ぶ列車で、これまでの急行「伊那路」号に対し、わずかながら時間短縮しています。また急行「伊那路」が1日1往復・多客時のみ運行の臨時列車であったのに対し、特急「伊那路」は1日2往復・毎日運転の定期列車となっています。

 車両はこれまで特急「ふじかわ」で使用されてきたものと同型の373系電車を増備のうえ使用しており、同日より特急「東海」・夜行快速「ムーンライトながら」・東海道本線名古屋地区でのホームライナーとともに共通運用として使用されています。

 特急「伊那路」号が運転開始された3月16日には、起終点となる豊橋駅・飯田駅双方で出発記念式典が行われ、満員の乗客を乗せて運行の幕開けを祝いました。

 特急停車駅となる各地では、観光客誘致の好機ととらえ歓迎ムード一色の出迎えとなりましたが、一方でこの特急新設にともない、これまでのダイヤ上で時間帯の重複する普通列車および快速列車が上下計4本削減されたことから、一部地域では学校の授業時間に制約が出るなど生活面での支障が生じ、明暗の別れる結果となりました。

特急「伊那路」号出発式(豊橋駅)

▲特急「伊那路」号出発式(豊橋駅)
【1996/03/16撮影】

特急「伊那路」号出発式(飯田駅)

▲特急「伊那路」号出発式(飯田駅)
【1996/03/16撮影】

特急「伊那路」号停車駅と時刻(1996年3月列車設定時)

伊那路1号

9:05→

9:14→

9:29→

9:40→

9:47→

10:13→

10:26→

10:47→

11:13→

11:29着

伊那路3号

12:40→

12:49→

13:04→

13:15→

13:22→

13:48→

14:01→

14:24→

14:51→

15:06着

豊橋

豊川

新城

本長篠

湯谷温泉

中部天竜

水窪

平岡

天竜峡

飯田

伊那路2号

16:11着

←16:02

←15:49

←15:37

←15:29

←15:01

←14:47

←14:24

←13:57

←13:42

伊那路4号

18:11着

←18:02

←17:49

←17:37

←17:30

←17:04

←16:51

←16:29

←16:02

←15:47

※特記以外は発時刻
【出典:日本交通公社JTB時刻表1996年3月号】


■新装「トロッコファミリー」号運転開始

・1996(平成8)年3月23日

 1996(平成8)年3月23日より「トロッコファミリー」号の編成が変わりました。1995(平成7)年をもって初代「トロッコファミリー」号より使用されてきた二軸木造無蓋車トラ90000形が引退したことにより、1993(平成5)年以来編成中1両だけ連結されてきたボギーの遊覧客車オハフ17形がもう1両増備(追加改造)され、トロッコ車2両+客車2両のオールボギー車での組成が実現しました。

 編成が整ったことから従来車も含め外観も一新され、紺色とアイボリーのツートンカラーに金色の飾り帯と、オリエント急行のプルマンを連想させる塗色に生まれ変わりました。もともと飯田線を走っていた旧型国電の塗色とも近似しているためもあり、風景との相性も抜群のようです。

 今回の増備および組成替えで特筆されるのは、トロッコ車および客車の双方とも編成を2分割にしても使用できるよう、すべての車両に車掌室を備えているほか、電源供給用のディーゼル発電機を備えた客車(スハフ12形)を2両連結していることです。

 これにより通常時の機関車+4両編成での運転のみならず、編成を2分割して同時に2列車の運転も可能となるわけで、今後の柔軟な運用に対する期待が高まりました。

トロッコファミリー号三河槙原駅停車

▲三河槙原駅停車時。青い車体が映える
【1996/03/23撮影】

新装トロッコファミリー号

▲板敷川を見ながら走る新装トロッコファミリー号
【1996/07/21撮影】

「トロッコファミリー」号停車駅と時刻(1996年3〜6月土休日運転時)

8621レ

9:47→

10:01→

10:27→

10:53→

11:08→

11:20→

12:02着

豊橋

豊川

新城

本長篠

湯谷温泉

三河槙原

中部天竜

8622レ

16:53着

←16:42

←15:53

←15:23

←15:13

←15:06

←14:11

※特記以外は発時刻
【出典:日本交通公社JTB時刻表1996年3月号】


■飯田線内貨物列車全廃

・1996(平成8)年9月30日

 1996(平成8)年3月16日の改正で定期運転列車がなくなり、残るは元善光寺〜辰野間の不定期列車1往復となっていた飯田線の貨物列車が、1996(平成8)年9月30日を最後に廃止となりました。

 これにより飯田線のすべての区間での貨物列車が全廃となり、旧私鉄時代より続けられていた旅客輸送と貨物輸送の2本立て体制が、飯田線からは消滅したことになります。

 なお豊橋〜豊川間での日本車輌製造からの製品出荷(甲種輸送列車)ならびにレール・砕石輸送などの工事用臨時列車に関しては、今後も必要に応じ運転されます。

オメガカーブを走る貨物列車

▲田切〜伊那福岡間のオメガカーブを走る貨物列車
【1995/04/15撮影】


■飯田線北部で「飯田トロッコ」号運転

・1996(平成8)年10月12〜13日

 1996(平成8)年10月12〜13日の2日間、飯田線北部の伊那松島〜天竜峡間で「飯田トロッコ」号が運転されました。

 1993(平成5)年秋に「飯田トロッコ」号が運転されてからほぼ毎年、飯田線北部の秋のトロッコは定着してきましたが、今回は増備されて間もないオハフ17形トロッコ車の分割機能を活かし、飯田線南北で同じ編成のトロッコが同時に運転されることになりました。

▲「飯田トロッコ」号(飯島〜田切間)
【1996/10/12撮影】


■豊川駅橋上駅舍完成

・1996(平成8)年12月17日

 豊川鉄道時代に建てられた旧駅舎の老朽化と駅東西連絡通路新設の必要性から進められてきた豊川駅の橋上駅舎新設工事が1996(平成8)年12月17日終了しました。

 旧駅舎解体および新駅舎新築工事のため、1995(平成7)年6月頃より長らく仮駅舎による営業が続いていましたが、新築後は東西連絡通路を併設した駅舎に生まれ変わりました。コンコースへの上り下りをはじめホームへの上下にもエレベーターが設置されるなど、近年のバリアフリー化の流れを汲んだ駅舎となりました。

 改札口には飯田線内で初となる自動改札機が設置されています。

橋上駅舎となった新しい豊川駅

▲橋上駅舎となった新しい豊川駅
【2002/03/31撮影】


■鳥居駅待合室新築

・1996(平成8)年12月26日

 鳥居駅旧駅舎の老朽化に伴い、1996(平成8)年12月26日に鳥居駅の新待合室が完成しました。待合室はホームから直接出入りする形で、出窓の設けられた小型ながらしゃれたデザインの待合室です。

 ホーム入口を塞ぐ形で設けらていた旧駅舎は解体され、ホームへの出入りもスムーズになりました。

待合室が建て替えられた鳥居駅

▲待合室が建て替えられた鳥居駅
【2002/09/08撮影】


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