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模擬授業「(χ+a)(χ+b)の展開」


堀部克之(JHH横浜)

2004年12月18日(土)、第一回高校ライセンスセミナーでの模擬授業。


大日本図書『中学数学3』p12

教師が範読。

「四角1、(χ+a)(χ+b)の展開の仕方を考えよう」

指示1 黒板と同じように、式をノートに書きます。

「1行あけて」

板書 四角1 
        (χ+a)(χ+b)

指示2 χから赤で矢印を書きます。

χからχとbに矢印を書く。

説明1 最初は、χ×χです。

発問1 簡単にすると何ですか。Aさん。

「χ^2です」「その通り」

指示3 1行あけて、χ^2と書きます。

発問2 次は何×何ですか。Bさん。

「χ×bです」「そうだ」

発問3 簡単にすると何ですか。Cさん

「bxです」

板書 +bx 

指示4 aから赤で矢印を書きます。

aからχとbに矢印を書く。

発問4 次は何×何ですか。Dさん。

「a×χです」「そうだ。」

発問5 簡単にすると何ですか。Eさん。

「aχです」「その通り」

板書 +aχ

発問6 次は何かける何ですか。Fさん。

「a×bです」「そうだ」

発問7 簡単にすると何ですか、Gさん

「abです」「その通り」

説明2 同類項をまとめます。

指示5 +bχ+aχに波線を引きます。

板書 χ^2+(    )χ+ab

指示6 かっこの中を書きます。

「書けた人?」挙手で確認

「とっても簡単だよね。どうしてですか。Hさん」「教科書に書いてあるからです」

指示7 みんなで言います。さんはい

「a+bです」「そうだ。優秀」

説明3 公式1が導けました。

指示8 教科書、公式1。みんなで読みます。(χ+a)、さんはい。

板書 (χ+a)(χ+b)=χ^2+(a+b)χ+ab

指示9 黒板を見て、みんなで言います。さんはい。

「(χ+a)(χ+b)=χ^2+(a+b)χ+ab」
a+bを消す。「さんはい」
「(χ+a)(χ+b)=χ^2+(a+b)χ+ab」
abを消す。「さんはい」
「(χ+a)(χ+b)=χ^2+(a+b)χ+ab」
χ^2とχを消す。「さんはい」
「(χ+a)(χ+b)=χ^2+(a+b)χ+ab」
「すごい」

板書
四角1 | ̄ ̄↓ ̄↓ 
     (χ+a)(χ+b)
        |_↑_↑
   =χ^2+bχ+aχ+ab
        ~~~~~~~~~~  
    =χ^2+(a+b)χ+ab

公式1  (χ+a)(χ+b)=χ^2+(a+b)χ+ab

検討

TOSS授業ライセンスD表評価項目
(1)授業の始まり(15秒)のつかみ 10点
(2)子どもへの目線          10点
(3)あたたかな表情・対応       10点
(4)明確な発問、指示         10点
(5)心地よいリズム           10点

井上好文氏・石黒修氏・小森栄治氏

5 5 6 8 8 合計32 27級

井上好文氏

1.ていねいな上にもていねいは、向山型ではない
2.「同類項をまとめる」と言わない。
3.全体の構成が違う。

石黒修氏

1.すんなりと終わった。
2.わからない子がいたら、どうするのか。
3.困ったときどうするのか。
4.書いていない人がいる。そういう人にも目が行くようにする。

小森栄治氏

1.笑顔であった。
2.bはブロック対で書かないのか。

分析

1.ていねいすぎる授業であった。知的な授業ではなかった。
2.公式を導くので、意図的な式変形であるので「同類項をまとめます」と言った。教科書に書いてある式変形なので、言わなくても生徒がそのような式変形をする授業の構成にする。
3.見ているつもりであるが、確認がしっかりとできていない。何を確認するかを意識しながら、生徒に目線を送るようにする。
4.bのブロック体は数字の6に見えるので、筆記体で書くことをクラスルールとしている。


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