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2018年5月6日(日)。
第6回TOSS全国1000会場教え方セミナー 中高横浜 数学が苦手な生徒もできるようになる!基礎基本!
第4講座 5・6月 教材を授業するC高校 たすきがけ
1.模擬授業 「たすきがけの因数分解」
数研出版『数学T』p16,17
発問 掛け算して3。例えば何がありますか。
縦に書く。
「1×3」「3×1」「1×3」「0.5×6」「√3×√3」
「ほかには」「これくらいですか」
発問 掛け算して6は、何がありますか。
「1×6」「2×3」「3×2」「6×1」「0.6×10」
「たくさん出て、すばらしいです」
指示 教科書16ページ、例15 3χ2+7χ+2の因数分解。式をノートに写します。
教科書を出しているかどうかを確認、対応。
出してない生徒に、教科書コピーを渡す。
指示 3χ2+7χ+2の因数分解。因数分解した答えを書きます。
「この質問はとっても簡単です」
「なぜですか」「教科書に書いてあるからです」
「教科書をしっかり見れる人は、かしこい」
指示 1つ目のかっこはχ+2。2つ目のかっこをみんなで言います。さんはい
「3χ+1です」
「(χ+2)(3χ+1)と因数分解できます」
指示 この因数分解を解くための筆算が、書いてあります。それを指で押さえてごらん。
「近くの人と確認してごらん」
発問 一番左の列は、縦に読むとなんですか。
「1 3 3」
指示 その筆算を、そっくりそのままノートに写します。
「一番左が1 3 3です」
板書
列指名
「2列め、縦に読みます」「2 1 1」
「3列め」「6 1 7」
板書
指示 この筆算で、わかったこと・気づいたこと・思ったことをノートに箇条書します。
「できるだけたくさん書いてごらん」
「隣の人と話あってごらん」
指示 そこまでにします。例えば、何がありますか
「左下の3と右上の2をかけると6になる」
「一番右の列の縦が足し算」
「そう考えた人 挙手で確認」
指示 念のため、重要なところを確認します。筆算の1 2にアンダーラインを引きます。
説明 それが因数分解の答えのχ+2に対応しています。
指示 筆算の3 1に波線を引きます。
指示 それが因数分解の答えの何に対応していますか。波線を引いてごらん。
指示 何に対応していますか。みんなでいいます、さんはい。
「3χ+1です」
指示 3 7 2から、因数分解の答えを見つける問題です。7だけ他と違います。四角で囲みます。
指示 筆算の7も四角で囲みます。
発問 この7は、他の部分と違います。その違いはなんですか。
「足し算」
「ここだけ足し算です」
指示 17ページ。例題4、かっこ1。因数分解、できたら見せにきます。
早くできた生徒に、
「筆算を書きます」「答えを書きます」
板書させる。
「不安な人は黒板を参考にします」
「できた人は丸、できなかった人は写しておきます」
指示 まるっきり同じように、練習16かっこ1だけできたら見せにきます。
2.50分の授業
説明 高校1年、数学T、たすきがけの因数分解の例示問題を模擬授業しました。
発問 ゴールでウィーク明けの50分の授業では、何から授業しますか。
説明 私はまず、復習問題から入ります。
係数と次数、展開、因数分解。時間があれば、展開をたすきがけの筆算で練習します。
説明 次に、例示問題の前に、先生問題として、かけ算して3は何×何ですか、と発問します。
誰にでもできること、例示問題につながることをやります。
説明 だから、例示問題である例15が説明でなく、発問と指示だけで組み立てることができるのです。
説明 次に、教科書の例示問題です。yをふくまない問題、yを含む問題と細分化して演習します。
発問 教科書の例示問題、教科書の練習問題が早く終わったとき、次に何をしますか。
説明 教科書の節末問題をやります。22ページの3番がたすきがけの問題です。
説明 または、発展問題として、たすきがけを2回使う応用例題を解かせます。
説明 最後は、問題集の類似問題を演習します。
説明 50分の授業。大まかには、教科書の例示問題、教科書の練習問題、問題集の類似問題です。
さらに、細かいパーツに分けると、次のようになります。
前時までの復習
定義・定理
先生問題
例示問題1
練習問題1
例示問題2
練習問題2
節末問題
応用例題
問題集
数学T | 数学U | 数学演習 | 数学演習(特進) |
前時の復習問題 定義・定理 先生問題 教科書の例示問題 教科書の練習問題 節末問題・応用例題 問題集の類似問題 |
前時の復習問題 定義・定理 先生問題 教科書の例示問題 教科書の練習問題 節末問題・応用例題 問題集の類似問題 |
公式の復習 前時の復習問題 問題集の演習問題1 問題集の演習問題2 確認問題 |
教科書の節末問題 10問程度 教科書の章末問題 模範解答 |
コメント 井上好文氏
1.本質に早く入る。
2.中学の因数分解もたすきがけで解かせてみる。
3.習得、習熟させる。
4.逐一指導になりやすい。
5.もう少し削れる。