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模擬授業107.「相加平均と相乗平均(3)」


堀部克之(TOSS中高横浜)

2008年5月11日。数学TOSSデーでの模擬授業。



1.模擬授業「相加平均と相乗平均」
「47ページ。相加平均と相乗平均」

プリントを出していない人が多かったので、
「2数〜もある」範読。

指示1 みんなで読みます。2数の、さんはい。

「2数〜もある」まで一斉音読。

発問1 2数の平均には、2つの考えがあります。1つは何ですか。

「たして2で割る」です。

発問2 もうひとつは

「掛けて平方根をとる」です。

発問3 「たして2で割る」を実数a、bを使って式で表します。

「a+b/2です」

発問4 a+b/2をaとbの何というのですか。

「相加平均です」

発問5 「掛けて平方根をとる」を式で表します。

「√abです」

発問6 √abをaとbの何というのですか

「相乗平均です」

発問7 例3。a=6、b=24のとき、相加平均の式を書きなさい。

「6+24/2です」

発問8 計算します。いくつですか。

「15です」

発問9 相乗平均を求めます。式を書きます。

「√6×24です」

発問10 計算します。いくつですか。

「12です」

指示3 15と12どちらが大きいです。

「15です」

指示4 不等号の≧(大なりイコール)を書きます。

発問11 相加平均と相乗平均どちらが大きいですか。不等号を書きなさい。

「みんなで言います」 
「相加平均 ≧ 相乗平均」

2.高校での向山型数学のポイント

ポイント1 指示・発 問で組み立てる

長々とした説明を分かる生徒は少ないです。
説明したいことを指示・発問で組み立てます。
発問→作業指示→評価によって、授業にリズムが生まれます。

ポイント2 例示問題、練習問題、問題集で組み立てる。

 高校での数学は、教科書の例示問題だけで解ける生徒は多くないです。
 練習問題をやることによって、何人かが解けるようになります。数学が苦手な生徒は、練習問題をやっても解けないことがあります。例示問題のときよりも、自分で1行でも2行でも多く、解答が書ければいいのです。自分でできないときは、黒板に書いてある練習問題の模範解答を写せばいいのです。写すたびに、前より1行でも多く解答が書けるようになります。そして、最後の問題集の類似問題が解ければよいのです。
 授業がはじまったときはまるっきり解けなかった問題が、授業が終わるときまでに解けるようになればよいのです。50分の授業で、生徒を「できない」状態から「できる」状態にするのです。そのために、教科書の例示問題から問題集の類似問題へ、「点」ではなく「線」の授業を組み立てます。また、教科書の例示問題、教科書の練習問題、問題集の類似問題で毎回の授業を構成することで、安定した授業になります。

ポイント3 教師の 気 迫

 教師には気迫が必要です。高校数学では、1時間で1つの例題を習熟します。授業時数に余裕もありません。そのため、「今日の授業で、絶対にこの問題をできるようにしてやろう。」という気迫が必要です。その気迫が生徒にも伝わり、授業についてきます。



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