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模擬授業222.「進路指導」


堀部克之(中高横浜)

平成28年5月21日 第4回TOSS全国1000会場教え方セミナーin東京
第1講座 3年間を見通した進路指導のポイント
将来の自分の姿を具体的に描かせるための中高の進路指導のポイント


高校卒業後の進路、例えば何がありますか。「大学」「専門学校」「就職」
そのような進路を具体的に描かせるために、どのような進路指導をしていますか。

キャンパス訪問、職業ガイダンスなどを行っています。
大学や専門学校に行き、その学校から具体的な話を聞きます。
早稲田と日本女子大、明治と立教、駒沢と成蹊に行きました。

また、職業ガイダンスでは、その職業の方やその職業につくための専門学校の先生の話を聞きました。
たとえば、IT関係、美容・メイク、栄養・調理、保育など20種類の職業に関する人に学校に来ていただきました。

キャンパス訪問や職業ガイダンスを聞き、進路を具体的に考えやすくなります。
高1から高2になるときには、選択科目を決める必要があります。
大きくは文系・理系にわかれます。
その後に、三者面談で、選択科目や進路の話をします。

また、3月には「卒業生の話」があります。卒業生が、進学の話や高校のときの話です。
ほんの少し先輩の話は、身近で具体的で生徒たちの良いモデルとなります。

3年間を見通した指導として、高校1年からやるべきことは次のことです。
校内推薦の基準と成績です。校内推薦では、3年間の欠席や遅刻の数が関係していきます。
また、成績も高校1年からの成績・評定が関わってきます。

一般の受験の生徒には、担当教科の授業で次のような話もします。
「教科書と問題集でどれくらいの大学まで合格できるのですかとよく聞かれます。
明治・青山などのMARCHまで合格できる、と教科書を作っている出版社の方が言っています」
また、実際に大学の入試問題が教科書どれくらい解けるのかという分析も、話します。
「入試は教科書で81.9%解ける」

進路のすべての情報を『学級通信』で「一元管理」しました。


進路のプリントや事務のプリント、さらに業者のチラシなど、進路の情報が多く、いろんな資料がありました。

あとで必要となること、何度も確認したいこと、進路部が話したこと、事務手続き、進路に関することはすべて『学級通信』で一元管理することで、私も生徒も安心できました。

私が生徒に話したことも、すべて学級通信にしました。

『学級通信 平成23年9月1日 72』
◇自分のすべてことに責任をもてるのは、「自分」だけです。
高校最後の夏休みとなりました。
去年、一昨年と
「自分の夢や進路のために、一日1%は自分のために時間を使うこと」、「朝の時間を有効活用すること」などの話をしました。
◇今年は、高校最後の夏休みです。
進路の実現のために、「自分最優先」、「自分の気持ち最優先」で行動してください。
ただ、「自分最優先」といっても、自分の好きなことだけやる、やりたくないことはやらないわけにはいきません。夏休みの課題などもあります。やるべきことはさっさとやって、「自分のための時間」を最大限作るのです。
◇そして、よい夏休みを過ごせたかは、毎日楽しく笑って過ごせたか、いい言葉「嬉しい、楽しい、感謝してます、幸せ、ありがとう」などの言葉が自然と言えたかが、基準になります。

『学級通信 平成24年1月10日 110』
◇自分のことすべてに責任をもてるのは、自分だけです。
冬休みは、「自分最優先」「自分の気持ち優先」で過ごして下さい。
ただ、「自分最優先」で行動するということは、誰のせいでもなく、すべて自分の責任となります。
◇ 「自分最優先」で行動して、「充実」ある生活をしてください。
 充実しないとき、生活を「ふり返って」ください。
自分の生活を「ふり返り」、修正・改善をして「充実」させていきましょう。
◇ 「自分最優先」で行動しているとき、自力ではどうにもならないこともあります。
自力でだめなときは、他力です。他の人の力を借りることもあります。
他の人の力を借りて「お世話」になったら、「感謝」の気持ちを持つことが大切です。
お世話になったり恩を受けたり何かを教えてもらうことは、恥ずかしいことではありません。
「恥ずかしい」のは、「受けた恩を忘れること」です。



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