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Webコンテンツ作成 堀部克之(TOSS中高東京サークル)
『日本教育技術方法体系 第15巻 中学学級指導大事典』をWebコンテンツにしました。
そうじ当番を嫌がる中学生への指導法である。(TOSS中学推薦)
石巻さんないの渡辺勝典氏から教わった方法である。
萩浜中学校でも、昭和61年度第3学年を担任していた中荒井昇氏が実践してた。
1
学校生活の中で、そうじ当番はやらなければならない仕事である。
ところが、これを嫌がる中学生もいる。
私はその理由を次のように考える。
「やらされている」と感じることが多い。
これを、解消するためには、次のことが必要である。
自分たちで必要性に気づく。
そのために行うことは、次のことである。
そうじをする場所を自分たちで決める。
2
実践を示す。2学期の最初の学級の時間である。
座席、給食当番を決めたあと、そうじ当番を決めることになった。
私は、割り当てになっている場所を黒板にならべた。
板書1 教室、西階段、職員室、保健室、音楽室、理科室
そして、指示した。
指示1 そうじしたいところを選び、その下に自分の名前を書きなさい。
結果は、教室と職員室が0だった。音楽室は、1名だった。
音楽室を選んだ女子生徒を評価した。
「Aさんは、音楽室は、ぜひ、やらなければと考えているんだね。」
そのあと、生徒を見回して、次のように聞いた。
発問(?) これでいいんですね。
生徒同士で顔を見合わせる者がいた。黙って下を向いて、私の質問がこないようにしている者もいた。
30秒ほどして、何人かの生徒が、「かえようか」といって黒板へ向かってきた。
ほぼ、全員が動いたあと、男子生徒ばかりが5人ほどかたまった保健室に、生徒の批判が出た。
しかし、この5人は変えなかった。
以下のようになった。
教室〜女子3人 西階段〜男子2人 職員室〜男子1人女子2人 保健室〜男子5人 音楽室〜女子3人 理科室〜女子2人