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高校数学での授業開き 



堀部克之(JHH東京)

2001年4月に行った高校1・3年の数学の授業開きの実践記録。この授業後、1年間、安定した授業ができた。


指示1 ノートを持ってない人は立ちなさい。

なかなか立たないので、早く立てた生徒を「早い、えらい。ノートを忘れたことを正直に発表できる人はえらいです。」とほめる。

指示2 ルーズリーフの人も立ちなさい。

今度は、早く立とうとする生徒が多くなる。なかなか立たなければ、早い子をほめる。

ノートを持ってくる趣意説明をする。ルーズリーフは保管・管理が大変であるなど。

指示3 次回からノートを持ってくること。ルーズリーフは禁止です。わかった人は座りなさい。

素直に座る。

説明1 今のように、間違いを正直に認め、直せるというのは人間だけの才能です。コンピュータは間違うことができません。人間は間違いながら直していくのです。だから、たくさん間違って、たくさん直してください。「授業(教室)は、間違いをし、直す場所です。」

最初の授業で、この説明をする。生徒はとても安心する。

指示4 私の後に続いて声を出して言ってください。「授業(教室)は、間違いをし、直す場所です。」

次回からは、教科書を音読するのでその布石である。声を出して教科書を読む数学の授業を受けた生徒は少ないと思われる。声を出して教科書を読む授業であることをここで示しておく。
元気よく、大きな声で、楽しく声を出す。生徒は自分が想像していたよりも声を出してくれた。はじめは戸惑って声の出てないクラスでも、「元気よく。もう1度。」と言うと声を出した。
ここでは、声を出すことが楽しいと思ってもらえればよい。

指示5 次にノートの書き方をやります。まず、黒板は写さないで話を聞いてください。

板書
日付 ノートの書き方
1.日付・ページ数・問題番号を書く
2.縦は1,2行、横は指2本分空ける
3.定規を使う
4.消しゴムは使わない。間違いはばつをつけて直す
5.新しいページから書き始める

1つずつ趣意説明をした後に板書する。そうでなければ、生徒の反感をかう。

指示6 ノートの新しいページを開きなさい。ノートに写しなさい。

この書き方通り、書いてない人は書き直しです、と注意しておく。

指示7 ノートを忘れた人、ルーズリーフの人は前にきなさい。

レポート用紙を配る。それに書かせる。次の時間までにノートに写しておくことを指示する。

指示8 写した人は見せに来なさい。評価をつけます。

評価基準は、1.日付が書いてあるか2.1行あけているか。2つ→A、1つ→B。

残りの時間によって、次の話をした。

生活の約束(1..あいさつ2.敬語)、授業の約束(1.ひいきはしない「あると感じたときは、すぐ私に言うこと。直します。」2.チャイムで始まり、チャイムで終わる)、叱るとき(1.命にかかわる危険なことをしたとき2.人の不幸の上に自分の幸せを築こうとしたとき、具体的は、悪口3..3度注意されても、反省と改善の様子が認められないとき)。
そして、簡単な自己紹介をし、質問を受ける。。

最後に

指示9 私の後に続いて声を出して言ってください。「授業(教室)は、間違いをし、直す場所です。」



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