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模擬授業218.「私語がやまない生徒がいる状況」


堀部克之(中高横浜)

2016年5月3日(火) 第4回TOSS全国1000会場教え方セミナーin東京(中高会場)
連休明け、笑顔で生徒たちと再会するために学んでおきたいこと
講座3  連休明けに起こりうる状況設定と対応 〜模擬授業とそのポイント解説〜
状況4 私語がやまない生徒がいる状況


1.模擬授業

東京書籍『新しい数学2』p.138

「3、特別な平行四辺形」

教科書が出ているか確認する。

教師が範読。
「長方形の定義は 4つの角がすべて直角である四角形 である」
教科書を出していない生徒に、教科書コピーを渡す。
私語をしている生徒そばに行き、教科書の場所を指さす。

「みんなで読みます。長方形の定義は、さんはい」

「自分で3回読んだら座ります。全員起立」

私語をしていいる生徒のそばに行く。

「長方形の定義は何ですか」
「4つの角がすべて直角である四角形です」
「そうだ」教えて、ほめる

「4つの角がすべて直角である四角形は、何の定義ですか」
「長方形です」
「その通り」教えて、ほめる

私語ややまない生徒に対して、
「Kくん、Iくん、起立しましょう。
話したいことがあるようなので、みんなにに聞かせてください」
笑顔で対応。

「一番上の四角形をなぞります」

「この四角形は、長方形です。その理由は何ですか」
「4つの角がすべて直角である四角形だからです」

「長方形の対角線を書きます」
例示する。
「不安な人は、黒板を参考にします」

「長方形の対角線について、わかったこと・気づいたこと・思ったことをノートに書きます」
「お隣さんとノートを見せ合います」

「長方形の対角線について、言いたい人?」
すべての意見を認める。


2.模擬授業で気を付けたこと
(1)「できること」「できること」「できること」で授業を組み立てる

(2)全体を作業させてから、個に対応する
 
(3)例示 → 練習 → 確認 のパーツを繰り返す
 
(4)教えて、できたことをほめる



講師(風林裕太先生)解説

1.まず全体に何をするかを示し、教室を巻き込んだ。
2.指示がはっきり聞こえた。
3.「読みます」がすごく、よくわかった。言葉が短いから。
4.終始、笑顔で穏やかであった。怒るとその後、授業を続けるのが難しい。
5.何度も指導したが私語がやまないとき、さすがに指導が入った。
6.一線を越えた。まわりの生徒にも迷惑だから。指導が入った。
7.2人に指導し、全員にルールを示した。
8.活動や作業が多い。
9.「言いたい人」とし、私語をしていた生徒に発言させることで満足させた。
10.リズムとテンポがある。
11.授業に、よどみがない。
12.全体を巻き込まれいく。お上手。



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