6週間(週2回)で大学受験の数学の偏差値が48から63へ。
日本大学芸術学部放送学科合格(内部進学)
[日本大学鶴ヶ丘高等学校 2003年11月]
高校3年生の1学期の期末試験の数学で「真面目に解いたのに」0点をとりました。 これはまずいと思いながらも夏休みに特別の対策をしなかったのでした。

日本大学の附属校の内部進学はつぎの手続きにより決定します。

まず、内申点(通知表の平均)が、5段階評価で、ある学部は3.6以上、 人気のある学部の場合は4.2以上ないとその時点で願書すら出せません。

つぎに、統一試験という全国の日大附属校の高校3年生が11月に一斉に同じ試験を受け、 それぞれの科目を標準化点に直します。標準化点とは偏差値のことです。科目間格差を是正するために標準化点にしています。 このときの標準化点合計に対しても基準点が設けられており、学部によって、180であったり、220であったりします。

基準点に達している生徒がそれぞれの学部学科に出願し、面接・小論文(作文)などを経て、 最終的に優先入学が決定します。

9月初めの日大統一試験用の実力試験の結果では、標準化点合計(偏差値合計)が芸術学部放送学科の 基準点220に13点足りなかったのでした。

彼が当校に来たのは、11月上旬に行われる内部進学の試験の6週間前のことでした。 母親が当校のパンフレットを入手し、それを見た息子が習おうと決心したのでした。

対策を施したところ、試験本番では80点近くを得点し、標準化点(偏差値)も48から63へと15上がり、基準点を超えました。 1学期の期末試験で「真面目に解いたのに」0点だったとはいえ、とりあえずは、 公式などは憶えていたので、そうした知識の使いこなし方だけを指導するだけで済みました。

その後、作文・面接の対策をしましたが、このときには、日大芸術学部の学生から、 面接を担当する教授のプロフィールや嗜好などを報告してもらい、万全を期し、合格となりました。

当校においては、過去の問題(=過去問)を分析するのはもちろんですが、そこにとどまらず、 出題者の考えも読み取ります。一般の塾・予備校では、過去問から「これまでにはどんな問題が出されたのか」くらいのことしか読み取らないようです。

ちなみに、日大附属校の内部進学専門予備校で数学の講師をしている人物に問い合わせたところ、 今までこういう型の問題が出題されていないからもうそろそろそういうのが出題されるだろうと彼は答えました。

ところが、彼が予想した問題は、どれもこれも日大の附属生全体のレベルから考えると、試験問題としては不適切なのでした。 「今まで、こういう型の問題が出題されていないから」というのは問題作成者の考えを読み取っていません。

内部進学の試験といえども、入学試験の一種ですから、あくまでも選抜試験として機能しなくてはなりません。 だれも正解できない問題を出しては意味がありません。また、全員が正解できる問題も出題する価値はありません。

ということは、適度に正解者が出ながらも、適度に不正解者も出なくてはなりません。 その際には受験生のレベルも考慮に入れなくてはなりません。

一言で言えば、作問技法なり、作問能力なりが備わっていれば、重視するところと、削るところとがわかるのです。

なお、今回は特段の功は奏しなかったのですが、地理・歴史分野の選択科目が世界史であったので、 世界史の問題は特定学部の特定の教授・助教授・専任講師が作成しているのではないかと 以前から目をつけていた教員の講義内容をチェックして、 難問が出題されるとすれば、この分野であると指摘しておきました。 すると、試験本番のとき、「あ、この問題はあの教授が作ったな」というのが生徒にもわかったそうです。 もっとも、偏差値アップにはつながりませんでしたが。 最低でも3か月前から対策していれば、もっとすごい成績を収めていたにちがいないと考えています。 でも、合格しているのだから、まあいいでしょう。

生徒本人は、当初、一般受験はたいへんそうなので、内部進学できなかった場合は、専門学校に進学することも考えていたそうです。 それが、数学の偏差値が一挙に15も上がって、憧れの日大芸術学部放送学科に進学できて、本当にうれしかったそうです。 それでも、ちょっとだけ憂鬱なことがあると言っていました。

なにかにつけてお母様との会話がときおりつぎのようになったのだそうです。

「○○ちゃん、HAL496に通って本当によかったわね」

「ぼくもあれほど成績が上がるとは思っていませんでした」

「いやあ、HAL496って本当にすごいわねえ」

「勉強は、やり方なんだということを思い知らされました」

というような会話があって、最後にはいつもお母様が、にっこりとほほえみながら、こうつけ加えたのだそうです。

「で、HAL496を見つけたのは誰だっけ?」