蛇紳

作:TAKUYA


蛇紳1
 京香と私(綾菜)は、連休を利用して温泉旅行に出かけた。その帰り道、まだ陽が落ちるにはまだ早いと言うのに、あたりが暗くなり、大粒の雨が降り出してしまった。ワイパーをハイにしても前は見えにくく、前を走る車のテールランプを頼りに、ゆっくりと車を走らせるしかなかった。
「京香。どこかで車を停めたら?このまま運転したら、危ないよ。」
「でも・・・、山道だし、どこにも車を停める場所なんてないじゃない。」
 この山道は確か一本道だし、山を降りてしまえば大きな店もあるだろう。
 私は、とりあえず京香の運転に任せることにした。
しかし・・・、前を走っていた車は、すぅぅぅっとスピードを落したかと思うと、ゆるやかなカーブを曲がって止まってしまった。どうやら、周りを見ずに走っていた為に、細い道に入り込み、前の車の家まで来てしまったらしい。
「あ〜〜〜あ。」
 京香は、僅かなスペースを使って切り返しを繰り返し、今来た道へと戻って行く。もはや前を走る車はないし、どこを走っているのか分からない。
「どこでもいいから、広い場所があったら車を停めようよ。」
「そうね・・・。」
 そうこうするうちに、左手に木々の途切れた空間が見えた。どうやらお寺か神社があるようだった。
「そこなら・・・。」
「分かってるわよ。」
 車を滑り込ませていくと、正面に大きな建物が霞んで見える。
「とにかく、あの近くまで車を寄せて、中で休ませてもらおうよ。」
「それがいいわね。」
 車をなるべく建物に近づけ、私達は慌てて車を飛び出す。その建物はお寺の本堂のようだった。だが、建物は古いばかりか、誰も管理していないのか、所々の傷んだ個所がある。
「あぁぁぁ。良かった。」
 ずっと緊張しっぱなしだった京香は、バッグから煙草を出し、それに火を点ける。
「それにしても、酷い降り方ね。そろそろ夜になっちゃうから、ここに泊まる?」
「明日も休みなんだから、それでもかまわないけど・・・。何だか、ここ・・・・、薄気味悪くない?」
 京香に言われ、多少気になったけれど、どしゃぶりの雨の夜に車を走らせることの方が怖かった私は、本堂の中に入って、泊まれるかどうかを確かめようとした。
「暗くて・・・よく見えないわ。」
「じゃあ。これを使ったら?」
 京香はライターを貸してくれた。私はそれを頼りに中に入って行く。すると、本堂の中央奥にテーブルらしき物を見つけ、そこに近づいてみる。
「これで、明るくなるわ。」
 そこには何本もの燭台があり、蝋燭も沢山あったのだ。まずは一本の蝋燭に火を点け、燭台に突き刺す。そしてあるだけの燭台に蝋燭を立て、順に火を点けていった。
「何・・・、これは・・・?」
 京香の言葉に、ふと目を上げる。
「・・・・!!!」
 私はギョッとした。人と同じくらいの大きさの千手観音像が、座禅を組んだポーズで佇んでいたのです。それだけでも驚いたのですが、何より驚いたのは、その首が無いことでした。
「気味が悪いわね。」
「え・・・・ええ。」
 京香は、なぜか口篭もった。それが何を意味しているのかは、その時には分かりませんでした。
 私は、とにかく夜具や着替えなどが無いか、別の部屋を探します。本堂の右手に扉があるので、とにかくそちらへと歩き出す。京香は、暫く千手観音の像を見つめていたようですけれど、私の後を付いて来ました。
 扉を開けると、そこは屋根付きの渡り廊下になっていて、その向こう側に建物があるようです。
 私達は雨が激しく地面を叩きつける音を聞きながら、廊下を渡ります。
 部屋は広い板の間で、宿坊のようでした。そして押し入れらしき場所には、布団や白い修行着のような物もありました。
「今は誰も住んでいないようだけど、少し前まで人が生活していたような気がしない?」
 京香に言われ、あたりを見回してみると、床に埃が溜まっている様子も無ければ、荒らされた後もありません。
「奇妙と言えば、奇妙ね。」
「まだ、向こうに部屋があるようだから、見てみない。」
 京香はこの寺に興味を持ち始めたのか、積極的に奥へと進んでいく。私は彼女の後に続く。
「台所みたいだけど・・・。何か変じゃない?」
「そうね・・・・。田舎の家だって、竈(かまど)がある家なんて少ないんだし、ここには電気すら通ってないみたい。まるで100年以上前の時代にタイムスリップしたみたいだわ。」
 京香は興味津々だけど、私はここで一晩過ごすことが怖くなってきました。
「車の中で寝ようか・・・。」
「何で・・・?せっかく布団や着替えまであるのに・・・。」
「そうだけど・・・・。」
 結局、京香に押しきられる形で、宿坊に泊まることに・・・。
 本堂から燭台を六、七本持ってきて、部屋を明るくします。そして濡れた服を脱ぎ、白装束に着替えてから、布団に潜り込みました。
 ・・・・・・・・・・・・・
「来ないで・・・!あっちに行ってっ・・・!!」
 大蛇に追いかけられ、逃げ込んだ洞窟の奥へと追い詰められていく私。そして、遂に逃げ場を失ってしまう。鎌首を持ち上げ、二つに分かれた舌先を突き出して、鋭い目で私を睨みつける。そして、突如、大きな口を開け、私に襲いかかって来る!!
「はぁっっ!!!」
蛇紳2
 全身汗だくになり、目が覚める。
 夢で・・・良かった・・・・・。 
 まだ太い蝋燭は四分の一も減っていませんでしたから、眠ってから一時間も経っていないのでしょう。
 えぇっ?・・・京香・・・?!!
 隣で寝ているはずの京香がいません。私は怖くなり、一人震えていたのですが、とにかく京香を探そうと、燭台を一本握り締め、本堂へと向かった。なぜ、本堂にいると思ったのかは、分かりませんが・・・・・。
 渡り廊下を歩いていると、激しい雨音に混じって、女性の呻き声のような音が聞こえてきます。恐ろしさは、どんどんと膨らんでいくのですが、もしも京香に何あったのなら大変です。でも・・・やっぱり怖くて入ることができません。
 渡り廊下を何度か往復し、宿坊へと戻る。そして布団を被って震えていたのですが、このまま眠ることもできず、再び渡り廊下へと出ます。
 声がしない・・・・。まさか・・・・・!
 私は心臓が張り裂けそうな恐怖を感じながらも、本堂を覗き込みます。
「京香・・・・。・・・・・!!!」 
 千手観音の周りに蝋燭が何本か立てられ、その光で像が闇の中に浮かび上がっています。そしてその前に、京香がぐったりと倒れていました。
 像は生きているような不気味さを感じ、近づくのも怖いのですが、京香を放置しておく訳にもいかず、ゆっくりと近づいていきます。
「京香・・・。京香・・・・。」
 でも、ぐったりとした京香は目を覚ましてはくれません。でも、息はしていますから、生きていることは確かでした。
 私は彼女の乱れた服を整え、頬に絡み付いている髪を撫でるようにして、様子を伺います。
「じゃしん・・・さま・・・・・・。」
 うわ言のように、何かを呟く。
「しっかりしてよ・・・・。」
 私は泣き出したい気分でした。
 その時、後ろから見つめられているような視線を感じ、振り返ります。でも、そこには首の無い千手観音が佇んでいるだけでした。
 何・・・あの青白い光は・・・・・。
 なぜか、この時には恐怖心が沸いてきませんでした。
 私はその光に導かれるように、床を這って行きました。
「これは・・・・一体・・・・?」
 千手観音の座した股間に、青白く光っている男性のモノがそそり立っていたのです。好奇心のままに顔を近づけてみると、その表面はヌラヌラと光っています。それに・・・淫らな女の匂いが・・・!!
 まさか・・・、京香が、これを・・・?!!
 私はそれを確認しようと、手を伸ばします。ヌルッとした感触。それに、まだ生温かい・・・!!
 間違いないわ!!京香はここに・・・跨っていたんだわ!!そう言えば、初めてこの像を見た時の京香の態度が少し変だったけど、この股間のモノに気付いていたのかも・・・・。それにしても、まさか、こんなモノを入れるなんて・・・!!
 そんなことを考えながらも、私はその男性のモノを優しく愛撫していたのです。どうやら、私は自分でも気付かない内に、そのそそり立っているモノに魅了されていたのです。
 おかしい・・・。だんだんと熱くなってきているみたい・・・。
 太くて指が回らないほどのソレを、私は強く握ってみました。
 脈打っているみたい・・・。まさか・・・、そんな・・・・!!
 しかし、すでにそのモノに魅了されていた私は、右手でグッと握り締めたまま、どんどんと顔を近づけていきました。そして、口を大きく開くと、カリの大きな亀頭を含んでしまったのです。
 熱い・・・!凄く・・・、熱いっ!!
 この事が、あまりにも現実離れしていると言う事に、私は気付いていませんでした。それより、下腹部が異常に疼いていることの方が、はるかに重要な問題だったのです。
 私は亀頭を丁寧にしゃぶった後、竿に舌を這わせていきます。火照った身体は、どんどんと熱くなっていき、淫らな欲望を抑え切れなくなっていました。
 オナニーする時には、様々な妄想を頭の中に描きながら、身体を愛撫し、じっくりと焦らしてから股間へと手を這わせて・・・と言うパターンなのですが、この時だけは違いました。
着物の合わせ目から、空いている左手を滑り込ませ、まどろっこしい愛撫などせずに、ショーツの中へ・・・・。
「ああぁぁぁぁぁーーー。」
 濡れたおまんこに指を這わせ、たっぷり淫水を絡ませます。そして、すぐにもクリトリスを指で弄り始めたのです。
「はぁぁぁっ!・・・はぁぁぁっ!・・・はぁぁっ!・・はぁぁっ!・・。」
 呼吸は荒くなっていき、おまんこどころか、全身が焼けるように熱くなっていく。
「ああぁぁぁっ!!・・い・・・逝くっっっ!!!!」
 この間、ものの数分だったでしょう。でも、それで満足などできませんでした。逆に、一度逝ってしまったことによって、全ての精神の箍が外れてしまったのです。
 私は舌を男根に這わせたまま、ショーツを脱いでいきます。身体が不自然に前のめりになっているので、脱ぎにくいのですが、逞しく魅力的なソレから舌を離すことができないのです。
「あああぁぁぁーーーー。下さい・・・。私の淫らな穴に・・・、あなたのモノを下さい・・・。」
 誰に話し掛けているのか・・・。自分でも分かりませんでした。
 私は着物を留めている紐を解く事すらもどかしく、裾を大きく開いてしまいます。そして下半身を剥き出しにしてしまうと、私はその男根を右手に握り締めたまま、跨ります。
 私は目を瞑ったまま、狙いを定めるようにして腰を下ろしていきます。
「あぁぁぁっ!!」
 熱い亀頭が、たっぷりと潤滑油を溢れさせているおまんこに触れる!
蛇紳3
 だめっ・・・!!それを受け入れては・・だめっ・・・!!!
 心の奥から、微かに聞こえて来る声・・・。しかし、私は抗し切れない欲望に支配され、そのまま体重を掛けるようにして、腰を沈めていったのです!
「ああああぁぁぁぁぁーーーーーー!!」
 おまんこが・・・・裂けちゃうっ!! 
 太い亀頭は、口を大きく開けて含もうとしても、全てを含めないほど大きかったのです。裂けてしまうほどおまんこが広げられ、痛みすら感じる。それなのに、この時には・・・・
裂けてしまっても構わない!この熱いチンポが欲しいっ!!
 そんな風に思っていたのです。
 両腕を像の胴体に巻きつけ、身体を支えるようにしながら腰を下ろしていきます。
まるで熱く太い杭に串刺しにされるような被虐感を感じながら、ズブズブとそれをおまんこの中に呑み込んでいきました。
「・・・・・・ああぁぁぁぁーーーーー。」
 子宮の入り口にまで呑み込んでしまった時、身体ばかりか心までが満たされるような充実感に、熱い溜息が漏れる。

 私はすぐに身体を動かそうとはしませんでした。じっと身体の中に受け入れているだけでも、十分な満足感が得られていましたし、幸せだったのですから・・・。しかし暫くそうしていると、おまんこを貫いているソレが、ドクッ、ドクッと脈打つのがはっきりと感じられるようになっていったのです。私は、その生々しい感覚
に、じっとしていられなくなります。そして・・・ゆっくりと身体を持ち上げていきます。カリの部分がおまんこの襞を強く擦り、ゾクゾクするような興奮が襲って来る。
「す・・・凄いっ!!!・・・ああぁぁぁぁーーーっ!!」
 半分ほどソレを引き出した後、私は身体の力を抜くようにして腰を沈めていきます。おまんこを目一杯押し広げられながら奥まで貫かれる快感に、頭がクラクラとしてしまいます。
 膝がガクガクするほど感じているので、身体を持ち上げるのが辛いくらいなのですが、この体験したことのない快感の虜になってしまった私は、自虐的な気持ちで身体を持ち上げては、おまんこを貫かれる快感を貪ったのです。
「はぁぁぁっ!!はぁぁぁっ!!はぁぁぁっっ!!はぁぁっっ!!・・」
 全身から汗が噴き出し、長い髪が頬や首筋に絡みつき、薄い着物は汗を含んでぴったりと身体にまとわりつく。
 もっと・・・もっと、激しく突いてっ!!!
 いつしか、太くて痛いほどだったモノにも慣れていったのか、身体を激しく上下させながら、快感に溺れていきました。
ここがお寺の本堂であること、すぐ傍で京香がぐったりと横たわっていること、自分がOLであることなど、頭の中にはありませんでした。ただの発情したメスに成り切り、絶頂を求めて悶え狂う・・・。
この頃から、自分で身体を動かしているにもかかわらず、下からチンポを突き上げられ、犯されているような錯覚に陥っていました。
「ああぁぁぁっ!!狂っちゃうっ!!・・はぁぁっ!!はぁぁっ!!・・・ああああぁぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!!」
 頭の中は真っ白になり、全身が痺れるような快感の波に呑み込まれてしまいます。
 こんな快感・・・初めて・・・・・。
 おまんこが気持ちがいいと言う、そんな単純な快感ではなかったような気がします。身体中に張り巡らされた神経が、快感に打ち震えるような・・・そんな快感だったような気がします。
 全身から力が抜けてしまい、チンポに串刺しにされている状態だと言うのに、私は宙に浮いているような浮遊感を味わっていました。
そして暫くしてから、異変に気付いたのです。
 身体にまとわりついていたはずの着物は無く、全裸なのです。それに・・・身体にまとわりつく蛇のような感触・・・・。

 私は万歳のポーズで吊られ、その手首から腕に蛇が絡み付き、締めつけていました。それは腕だけではありません。膝から太腿にかけても、胸やお腹にまで・・・。しかし、気味悪さなどは感じませんでした。少し冷たい、スベスベした蛇の表面が肌を滑る感触は、火照った身体には気持ちが良かったのです。勿論、普段なら、
蛇が全身に絡み付いてきたら、悲鳴を上げて逃げようとするのでしょうが、この時には蛇に対する恐怖心などはありませんでした。
「はぁぁぁっ・・・。はぁぁぁっ・・・。はぁぁっ・・。はぁぁっ・・。」
 お腹から胸にかけて、蛇がスルスルと肌を滑りながら身体を締め付けてきます。不思議ですが、強い圧迫感は、なぜか身体を熱くし、肌を敏感にさせていきます。息も苦しくなっていくのに、その感覚すら心地いいのです。
 これから・・・何が始まるの・・・・?
 身体が蛇達に吊られている浮遊感と、深い絶頂の後の浮遊感とが重なって、意識もふわふわと宙に浮いているようで、そんな無防備な期待すら抱いていました。
「ひぃぃっ!!・・・あうぅぅっ!!うぐぅっ!!・・・・」
 激痛が乳首に走ります!それを合図に、身体中に蛇達が噛みつき、呻き声を上げてしまいます。
 何・・・何をしたの・・・・?

 しかし激痛が走ったのは噛みつかれた一瞬だけで、その後はズキンッ、ズキンッとするような疼きが、噛まれた部分を中心にして、全身へと広がっていきます。おまんこを熱いチンポで貫かれ、宙吊りのまま動けないのに・・・、心臓から血液が全身へと送られる鼓動と呼応するように、全身が波打つような快感に包まれていく。
「ああぁぁ・・!ああぁぁ・・!あぁぁぁっ・・!あぁぁっ・・!!」
(気持ちがいいか・・・・?綾菜。)
「ああぁぁぁぁ・・・。気持ちが・・・いい。」
(私の僕となり、身も心も捧げれば、永遠の命と快感を与えよう。)
「ああぁぁ・・・。あ・・あなた様は・・・・?」
(邪神・・・・。)
「ああぁぁぁぁ・・・!ああぁぁぁ・・・・!!・・」
 蛇達が噛んだ乳首に舌を伸ばし、二つに分かれた舌先を器用に使って愛撫を始める。そのねっとりと絡み付くような愛撫に、全身に鳥肌が立つほどの快感が走る!!
「ああぁぁぁ・・・お願い!!もっと・・・快感を下さい!!!邪神様!!!!」
蛇紳4
 だめよ・・・・。快感に負けないで・・・・。
 心の中からの叫びを聞きながらも、もはや快感の虜となった私には、邪神様の言葉に逆らうことなどできませんでした。
「ああぁぁっ!!あぁぁっっ!!あぁぁっっ!!・・」
 全身の血が熱く煮え滾り、これまで知っている絶頂よりもはるかに強い快感に包まれていると言うのに、逝く事ができません。
(私に誓うのだ。・・・お前の全てを捧げると・・・。)
「はい!!・・・私の全ては・・・、邪神様の・・ものです!!!」
(いいだろう。)
「ひぃぃぃぃぃぃっっ!!!!!」
 クリトリスに蛇の舌が這ったかと思うと、いきなりその固く突き出した蕾に噛みつき、数本の牙を奥深くまで食い込ませたのです!
 激痛なのか、それとも激し過ぎる快感なのか・・・・、凄まじい刺激が雷のように身体を突き抜けたのです。身体は硬直したまま、呼吸すらできません。しかしそれはどうでもいいことでした。長い、長い絶頂感に私の全てが呑み込まれ、至福の時を味わっていたのですから・・・。
 クリトリスから牙が抜かれ、そこから血が流れていきます。それを蛇の舌が、舐め取るように愛撫する。ぺロッと舐められただけでも、絶頂のような凄まじい快感が襲う。
(快感とは・・・、そもそもこの世のものではない。死と生の狭間にあるものなのだ。お前の経験したことのある快感など、その欠片に過ぎない。)
 私の身体を這い回る蛇の動き。舌先の愛撫。身体を締め付けられる圧迫感と興奮。おまんこの中に突き刺さったままのチンポは出し入れされることなく、中で脈打つだけなのに、えも言われぬ充実感と快感があります。
 私は思考力を失い、大きな絶頂と小さな絶頂が波のように襲って来るのを、ただただ受け入れるだけです。
「・・・・・・・!!!」
 チンポの先から、細長い舌がヌルヌルと伸びてくる。そして、子宮の中へと進入してきます。
 ・・・・!!!!・・・・信じられない・・・・・!!!!!
 乳首やクリトリスなど、身体の表面にある快感のツボではなく・・・、女の快感の源である部分を、直接舐め回されているような・・・この世のものではない快感に、もはや意識を保っていることすら危うくなってきます。普通なら、とっくに失神しているはずなのですが、それが許されません。
 地獄・・・・・・?それとも・・天国・・・・?
 波のように絶頂が繰り返され、その度に快感が大きくなっていく。肉体が感じる快感の限界を超え、剥き出しにされた魂だけが極限の快感の世界に飛んでいるような・・・・。
 ・・・・・・・!!!・・・・!!!!!・・・!!!!!!!!!
 ・・・・・・・・・・・・・・
 朝の光りが、本堂の壊れた壁から差し込み、私はぼんやりと目を開けた。朦朧とした意識の中であたりを見回す。
「ここは・・・・・?」
 あの夢のような世界から現実の世界に引き戻され、自分の今の状況をすぐには理解ができない。
「昨日の夜・・・、雨宿りの為に、この寺に来て・・・・・・。それから・・・、寝ているはずの京香がいなくて・・・この本堂へ・・・。」
 ふと自分の姿を見る。
 白装束は乱れていないし、片手で身体に触れてみても、身体に変化があるようには感じない。
 意識がはっきりとしてきて、あの千手観音の像を見てみる。
 変わった様子はないようだけど・・・・。
 私は立ち上がり、像に近づいて行く。
 この手は・・・・!!!
 身体から伸びている手は、手ではありませんでした。木でできた蛇だったのです。身体の部分も木でできている。・・・そして股間には・・・、大きな頭を持った蛇が突き出していました。
 どこまでが現実で・・・、どこまでが夢だったのか・・・?
 私はそんな詮索は後回しにして、とにかく京香を探しました。本堂から渡り廊下を抜け、宿坊へ、そして台所、さらには裏手にある井戸のあたりや、小さな小屋の中まで・・・。しかし、どこにもいません。
 早く・・・、京香のことは、いいから・・・。早く逃げなさい・・・!!
 心の奥から聞こえて来る声に、恐怖が湧き上がってくる。昨夜の夢のような世界が、地獄の世界への入り口であり、私の全てを奪い去ってしまう・・・身体も魂さえも食い尽くされてしまう・・・!!!
 私は慌てて建物の外を回り、本堂の前に置いてある車に走る。
 キーは刺したままのはず・・・!!
 私は車に乗り込むと、エンジンを掛け、そのまま車を走らせた。だが・・・・。
 嘘でしょ・・・・・!!
 ここに入って来たはずの道が無いのです。この境内は生い茂った木々に囲まれていて、どこにも・・・道が・・・・。
 とにかく、どこかに道は無いかと思い、建物の裏側へと車を回す。そして、一本の道を見つけました。でもこの道が、最初に入って来た道ではないことは明らかでした。それでも、道があるならば・・・・・!私は車を走らせました。
 だ・・・・だめだわ・・・!
 百メートルもいかない内に道はなくなり、目の前には水の流れることのない沼に出てしまったのです。仕方なくバックで引き返し、もう一度、京香を探すことに・・・・・。
 本堂には入りたくはありませんでしたが、もう一度入って行きます。すると・・・、観音像の裏手から京香らしき女性の声が・・・・。
 私は恐る恐る、その声の方へと歩いていきます。
 ここからだわ・・・。
 床に扉があり、地下へと続く階段があります。周りには、破り捨てられたお札・・・。
 京香・・・この奥で・・・・・何をしているの・・・・・?!!!
蛇紳5

 階段の奥は暗くてよく見えませんが、ごつごつとした岩らしき物が・・・。どうやらこの下は洞窟になっているようです。私は蝋燭を持って恐る恐る階段を降りていきます。階段を降りると、左右に洞窟が伸びています。声のするのは右側。私はゆっくりと奥へ進みます。洞窟は人が二人擦れ違うことができるかどうかと言う広
さです。
「はぁぁぁ・・はぁぁぁ・・あぁぁっ・・」 
 だんだんと京香の声が大きくなってくる。曲がりくねった洞窟を進むと、先の方から明かりが漏れています。私は彼女に気付かれないように蝋燭を消し、足音を忍ばせて進みます。
「ああぁぁぁっ!・・・もっと・・、もっと奥に下さい!!・・ああぁぁぁっ!・・蛇紳様・・!!」
 狭い洞窟を抜けると、広い空間が広がっていました。天井は六、七メートルほどの高さがあり、鍾乳石が垂れ下がっています。またその広さもテニスコート二面ほどあるでしょうか・・・、それに、地面には何かが這い回っているようです。京香が蛇紳の名をうわ言のように呼んでいたので、きっと蛇なのでしょう。
 京香は壁をくり貫いた祭壇のような場所にいました。彼女の周りには十本近い蝋燭が並べられていたので、様子は手に取るように分かります。
 彼女は全裸で、膝立ちになって身悶えていました。蝋燭の光に浮かび上がる京香の裸体は妖しいオーラの包まれていて、とても私の知っている京香ではありませんでした。それに、気になるのがあたりに散乱している御幣やお札です。京香が破り捨てたのでしょうが、それらは何かを封印する為の物であったはずです!
 私は京香が何をしているのか、そこには何があるのかを確かめようと、身を低くして様子を伺います。すると・・・、京香の開いた足の間から、あの観音像の股間で見たような青白い光が漏れていました。それにうねうねと動く物も・・・・。
「あああぁぁぁっ!!もっと奥まで・・・蛇紳様の舌を入れて下さい!・・・はぁぁぁぁっっ!!・・」
 はっきりとは見えませんが、そこにあるのは蛇紳の首なのでしょう。そして蛇紳の舌が京香のおまんこの奥深くまで貫いて・・・。

ここに通じる本堂の床や祭壇の周りにもお札が散乱していると言うことは、蛇神の首はあの像から切り離され、二度と一つにならないようにこの洞窟に隔離されていたはずです。それなのに、京香の手でお札が破かれ、封印が解かれてしまったとしたら・・・。蛇紳は京香を操って、自分の首を千手観音の像に戻すつもりなのでし
ょう。
もしもそんなことになったら、一体何が起こるのでしょうか?!今ですら、蛇紳の結界に阻まれ、逃げ出すこともできないと言うのに・・・。
「あああああぁぁぁぁぁっっっ!!!」
 洞窟の中に京香の絶叫が響き渡る。
 きっと、逝ってしまったんだわ。・・・・!!ひょっとしたら、今がチャンスかもしれない!
 きっと京香は意識を失うほどの快感を味わっているのでしょうから、すぐには動けないはずです。ぐったりとしている彼女を連れ出せれば、最悪の事態は回避できるかもしれない。
 私は彼女の元に行こうとした時、その行く手を阻むように無数の蛇たちが床を這い、身動きができません。
 何とかしないと・・・!!
 私は咄嗟に着ている着物を脱ぐと、それを腰紐で巻いて一本のロープのようにします。そしてその先端を裂き、火を付けます。蛇たちに炎を近づけて追い払いながら、ゆっくりと京香の元へ・・・。
「京香!!・・・しっかりしてっ!・・・お願いだから立ってっ!!」
 私は彼女を抱き起こして呼びかけます。
「大丈夫・・・。ちゃんと立てるから・・・。」
「良かった・・・。」
 京香がゆっくりと立ち上がる。しかし、彼女は自分がさっきまで跨っていた蛇紳の首を、両手で抱えていたのです。
「そんな物・・・、どうするの?!京香!」
「蛇紳様は、復活するの。私は僕ですもの・・・。お手伝いしないと・・・。」
「止めてっ!!」
 私は、まだ青白い光を放っている蛇紳の首を奪い取ろうとしました。すると、蛇紳の口から長い舌が伸び、私の両手を縛ってしまったのです。
(綾菜。お前も、私の僕となることを誓ったはずだ。忘れたのか・・・)
「・・・・・・・!」
(お前は、ここからは逃げることはできない。もしも逃げられたとしたとしても、その時には私の呪いで、今の女の姿ではいられない。・・・どんな醜い姿なのか・・・、ふふふふ。逃げてみるか?)
「・・・・・・・!!!」
 全身に鳥肌が立つ。

 蛇紳の僕として仕え、身体を差し出し、永遠の命と快感を手に入れたとしても、元の世界には戻れない。元の世界に戻れたとしても、今の私でいられなければ意味が無い。それに・・・醜い姿って・・・?いっそ、一思いに殺されてしまった方が、どれだけ楽か・・・。でも、この世界では、死すら自由に手に入れることができ
ないのでしょうか・・・・。
「行くわよ。綾菜。」
 京香の言葉が合図であるかのように、私の手が頭の上に持ち上げられてしまう。京香は蛇神の首を大切に抱えると、私に命じます。
「前を歩いて。・・・心配しなくても、蛇はよけてくれるわ。」
 言われるままに歩き始めると、蛇たちが左右に這って道を作る。そして私達が歩く後を、蛇たちが列を作るようにしてついて来る。
 洞窟を抜け、階段を登る。そして陽の光に満ちている明るい本堂へと出る。すると、後をついて来た蛇たちが本堂の壁や柱にまとわりつく。呆気に取られて見ている私。
 蛇たちは自分のいるべき場所が決まっているのだろう、それぞれの位置に着くとぴたりと動きを止める。そして全ての配置が完了すると、本堂があの妖しい青白い光に包まれる。すると・・・彼らはその身を固くし、金色に変色してしまった。
「美しいわ・・・。」
 京香が感嘆の声を上げる。私も、その素晴らしい光景に目を奪われた。
 壁や柱は見事な金細工で装飾され、ここに来た時に見たみすぼらしい寺だとは思えないくらい、豪華で威厳のある寺へと変貌したのです。きっと、主を取り戻し、本来あるべき姿に戻ったのでしょう。
蛇紳6
 美しく生まれ変わった寺に目を奪われていると、蛇紳が京香に命じる。
(私の首を、元の位置に戻すんだ。)
「分かりました。」
「・・んんっ!」
 ダメよ!!絶対にダメっ!!
 そう思っても、声にならない。
 京香は蛇紳の首を、首の無い観音像の上に乗せる。するとまた青白い光があたりを満たし、首と胴が繋がってしまった。
 もう・・・お終いだわ。
 しかし、蛇紳の身体の全てが元に戻った訳ではありませんでした。首と腕にあたる蛇たちは、まるで生きているかのように動いているのに、胴体や足の部分は、まだ木のままなのです。
 まだ完全には復活しないんだわ。
(さて・・・。私の前で忠誠を誓ったはずの女が、裏切りを働いたようだ。京香。縄でそのあたりに落ちているはずだ。それを束ねて鞭にするんだ。)
 私の手首を縛っていた蛇紳の舌が解かれたかと思うと、それぞれの手首と足首に、胴体から生えている蛇達が絡みつく。そして蛇紳の前で全裸のままX字に身体を固定されてしまいます。
「これでよろしいですか?」 
 京香は長いロープを何重にも巻き、長さ一メートルほどの縄の束を作ります。
(それで背中を打ってやれ。・・・これは罰だ。手加減するんじゃないぞ。)
「分かっています。」
 京香は、私が親友であることなど記憶にすらないような冷たい口調で言います。
「お願い・・・。許して、京香!」
 ヒュゥゥゥッ!ビシッッッッッッ!!
「ひぃぃぃっ!!」
 縄の鞭が背中に当たり、ズルズルと肌を擦りながらずれていく。皮が捲れて、血が滲み出しているようです。
 ひ・・・酷過ぎるっ!! 
ヒュゥゥゥッ!ビシッッッッッッ!! ヒュゥゥゥッ!ビシッッッッッッ!! ヒュゥゥゥッ!ビシッッッッッッ!!
 無残にも肌が破かれ、凄まじい痛みが背中からお尻を襲う!!
(ふふふふふ・・・・。痛いだろうな。)
ヒュゥゥゥッ!ビシッッッッッッ!! ヒュゥゥゥッ!ビシッッッッッッ!! ヒュゥゥゥッ!ビシッッッッッッ!!
 鞭が胸に、お腹に、太腿に飛ぶ!
(綾菜。・・・・この痛みは本物だが、身体の傷は偽者だ。分かるか?)
 その言葉の意味が分からない。
(胸を見てみろ。)
 言われるままに、今鞭を受けたばかりの胸を見る。乳首の近くに長く肌が引き裂かれた跡が見える。しかし、それが見る見ると小さくなり、やがて痛みもなくなってしまった。
(今見ているお前の肉体は、本物ではない。本物の肉体は何本もの管が指し込まれ、床に伏せったまま意識がない。・・・分かるか?)
 ど・・・・どう言うこと? 本物の身体は、ベッドで昏睡状態になっていると言うの?
(ここは魂の世界だ。私がお前達の魂をここに引き摺り込んだのだ。私の復活の為にな・・・。
ところで、魂の世界について少しだけ説明をしてやろう。

人は肉体と魂からできている。肉体は時と共に朽ち果てるが、魂は永遠のものだ。それに、魂とは人魂のような実態のあやふやなものではなく、今お前が感じているように身体を持っている。肉としての実態があるのとは別だが・・・。痛みも快感も、生きて肉体を持っている時と感覚的には変わらない。それどころか、その感じ
方は肉体という余分な物を持っていない分、余計に敏感に感じることができる。)
 だから・・・何なの?!
(ある僧は私を隔離し、この時の狭間、空間の狭間に封じ込めた。しかし、私の肉体を滅ぼしたり、魂を幽閉することはできても、殺すことはできない。それと同様に、私もお前達の魂を死滅させることはできない。しかし死と言う世界へ逃げることの許されない死の苦しみを永遠に与えることはできる。)
 蛇紳の舌が捻れ、一本の槍のようになる。するとその舌が私の胸に向かって勢いよく飛んで来る!
 まさか・・・!!!
 言葉にならない激痛が胸から心臓に達し、さらに心臓の内側から舌の先端が四方に突き刺し、心臓に無数の穴を開けた!!
その激痛はこの世のものではなかった。普通ならショックで失神し、脳の機能は停止してしまうだろう。たとえ意識があったとしても、脳に血流が届かなくなってしまうので、ほんの僅かの時間で意識は失われていくはず・・・それなのに、意識は失われること無く、死の恐怖と激痛から逃れられない!!
殺してっ!!!・・・殺すなら、早く殺してっ!!!!!!
激痛の激しさと終りの無い苦しみに、私は心の中で叫ぶ。すると、その声を聞き届けたかのように、舌が心臓から抜かれた。そして苦痛も消え、身体の穴さえもなくなってしまった。
(分かるか?・・・綾菜。苦痛が本物であるだけではない。快感もまた本物だ。それも、この世で肉体を持っていた時に味わっていた快感とは、比べようもないほど激しい快感さえ、手に入れることができる。昨夜味わったようにな・・・。)
 手足を縛り付けている蛇とは別に、他の蛇が身体に巻きついてくる。そしてその先端から舌が伸び、肌の上を這いずり回る。その一匹が、私のお尻の穴へ・・・・!
「ひいぃぃぃっ!!!」
 蛇の舌がお尻の穴を舐める。そのおぞましい感覚に、全身に鳥肌が立つ。
(恋人にもこの穴は舐められたことがないようだな。・・・ふふふ。楽しみだ。じっくりと責め嬲って、楽しませてもらおう。)
 どうする・・・つもりなの・・・?!!!
蛇紳7
「あうぅぅぅぅっ!」
 舌はお尻の穴を丹念に舐めると、その先端を中へと入れて来る!必死に閉じ合わせても、捻じ込むように進入してくる舌を拒絶できない。
「止めてっっっ!!!」
 舌は先端部分が入ってしまうと、後はズルズルと奥へ入っていく。そして直腸の中には汚物など無いのか、舌は自由に動き回りながら壁を舐め回す。
舌の一つ一つの動きがはっきりと分かる。以前読んだ雑誌によると、女性の性器よりもお尻の中の方が、より敏感に感触を味わうことができると言う。手の甲が性器とすれば、手の平がお尻の中・・・と言うほどに、感覚が鋭いのだそうです。それだけに、舌の動きが鮮明に分かるので、恐怖と悪寒に気が狂いそうです!!
(前の穴にも欲しいだろう。)
 私の身体が蛇達によって持ち上げられ、蛇紳のチンポの上に・・・。
「お願い・・・・。入れないで・・・!」
 昨夜は蛇紳に操られていたのか、興奮状態のまま自ら受け入れてしまったけれど、今日はおまんこも濡れてはいませんし、蛇紳のモノを受け入れる気もありません。それなのに・・・。
 蛇の形をしたチンポの先端がおまんこにあてがわれると、私の身体が下ろされていきます。
「あぐぅぅっ!!・・・さ・・裂けちゃうっ!!!」
 メリメリと音がするかのように無理矢理穴を抉じ開け、入って来る!!裂けるような痛みと、ヒリヒリするような鈍い痛みが穴の入り口に・・・。そして・・・。
(哀れな悲鳴を上げるんだな!!)
 蛇紳はそう言うと、身体を支えていた蛇達がその力を緩めてしまう。
「んんんんんんんっっ!!!!」
 太いチンポが、一気に奥まで突き刺さる!!まさに串刺しです!!
 心臓を舌で貫かれた時の痛みほどではありませんが、本当に肉が裂けてしまったのではないかと言う激しい痛みに、頭の中はパニックになってしまいます。しかし・・・失神することも許されず、激痛に堪えなければなりません。
「ゆ・・・許して・・・。ううぅぅぅっ!・・お願い・・・・。」
(それほどまでに辛いか・・・。ならば、少しは楽にしてやろう。)
 チンポの先端から、精液のようなモノが噴き出し、おまんこの中を満たしていきます。
 何なの・・・・これは・・・・??!
 しかし、すぐにそれが媚薬だと分かりました。その液が裂けたおまんこの傷から奥へと染み込み、どうしようもない疼きが襲って来たのです!!
 そればかりか、今度はお尻の穴に、身体を這い回っていた蛇の頭が押しつけられ、同じように媚薬が直腸の中に吐き出されたのです。蛇の舌が器用に直腸の壁を舐め回し、薬を塗り伸ばしていく。さらに、舌は小刻みに肛門を出入りして、肛門の内側にまでその薬を塗り込んでいく。
 そんな・・・・や・・止めてっ!!!
 薬が二つの穴に満遍なく塗られてしまい、もうじっとしていることが辛くなってきます。手足は蛇達によって拘束されているので、自由になる腰を前後に揺すります。
「うううぅぅっ!!・・・はぁぁぁぁっ!・・はぁぁぁっっ!・・」
 熱い息が漏れ始め、激しく責められることを望んでしまう。
(お前達には、惜しげも無く快感を与えてやる。その快感に酔いしれ、歓喜の声を上げる時、その喜びに満ちた生命力が私の力となるからだ。)
 おまんこに入ってしまった蛇のチンポは、生命に満ちた熱さが増し、ドクッドクッと脈打ち始める。
 また・・・この先から舌が伸びて、子宮まで責められてしまうんでしょうか・・・?
「い・・・痛いっ!!あぁぁっ!・・・入れないでっ!!」
 予想外に、蛇紳は私のお尻の穴に蛇の頭を潜り込ませてきました。すでに疼いているお尻の穴は刺激を求めているのですが、直径三センチはあろうかと言うその頭はあまりにも太いっ!
「さ・・・裂けちゃうっ!!・・あうぅぅぅっ!!」
 お尻の穴が押し広げられ、その一部が裂けてしまう。そこに媚薬が染み込んでいき、痛み以上の疼きが広がっていく。
(尻の穴を犯された感想を聞きたいものだな。綾菜。)
「うううぅぅっ!・・・い・・痛い・・・。」
(痛いはずはない。ふふふふ・・・私に逆らう気のようだな。しかし、いつまで逆らえるか・・・見物だ。)
 蛇の頭はゆっくりとお尻の中でくねり、刺激を与えてきます。かといって、激しく責めてくる訳ではありません。じっくりと媚薬が効果を表し、私が自ら身悶えるのを待っているのかもしれません。
「ううぅぅっ・・・。うぅぅっ・・・・。」 
 小さな呻き声を上げながら、疼きと闘う私・・・。しかしそれは勝ち目の無い闘いなのです。一分、そして二分・・・。時折、お尻の穴を締め付けたり緩めたりしながら刺激を求めるのですが、その程度の刺激で満足できるはずもありません。そして三分が過ぎ、私は叫んでしまいます。
「お願いっ!!・・・もう・・・だめっ!!!」
 私は身体を前後に激しく揺らし、刺激を求めてしまいます。
(それでいい。)
 蛇紳はそう言うと、私の手足に絡んでいた蛇達の拘束を緩めます。この時、蛇紳の身体から離れ、逃げ出そうとはしませんでした。それどころか・・・私は蛇紳の首に両手を回し、両足を床につけると、強い刺激を求めて腰を上下に振ってしまったのです!
「ああああぁぁぁぁっ!!」
 たとえ数分とは言え、強力な媚薬で焦らされ続けた身体は、もはや歯止めなど利きませんでした。
 蛇紳も私が快感に屈したことを歓迎するかのように、蛇達を操って身体中を愛撫していく。
(それでいい。)
 お尻に入っていた蛇の頭が、おまんこに出入りするチンポを裏側から擦るようにして蠢く。
「いやっ!!・・・あああぁぁぁぁっ!・・動かさないでっ!!!」
蛇紳8
 お尻の穴の中を動き回るおぞましさとは裏腹に、その異様な快感にのめり込んでいく。特におまんこを裏側から擦るような刺激は、普通におまんこの壁を擦る快感を倍増させるような強烈な快感を送り込んできます。
「ああぁぁぁっ!・・はぁぁっ!・・」
(尻の穴の中を愛撫されるのが気に入ったようだな。だが、入り口も疼いているはずだ。)
 蛇紳は、蛇の舌をお尻の中に残して腸壁を舐め回したまま、その頭を引き抜いてしまいます。
「あぐぅぅぅっ!!」
 お尻の穴が無理矢理広げられ、疼いている肛門の内側を強く擦りながら蛇の頭が出て行く時、肛門から背筋に向かって激しい電流が流れたような快感がありました。でも、それで終わった訳ではありません。すぐにも蛇の頭はお尻の中に入ろうとするのです!
「あうぅぅっ!・・・・ぐぅぅっ!!」
 最初は僅かに抵抗したのですが、僅かに頭が入ってしまうと、後はズルッ!と勢い良く中に入ってしまいます。そしてその勢いのまま、おまんこの裏側の壁を擦るようにして奥深くまで貫かれてしまう!
(尻の穴を犯されて嬉しいか?綾菜。)
 蛇の頭がお尻の中でくねりながら、小さな出し入れを繰り返す。そしてまた一気に抜かれ、もう一度お尻を犯すように貫いてくる。
「はぁぁぁぁぁっ!!」
 アナルセックスなど、これまでの人生で経験したことなどありません。勿論、そうしたセックスがあることは知っていましたが、私は一生、そんな経験などせずにすむのだと思っていました。それが・・・こんな形で、肛門を犯されるなんて・・・!!
 それにしても・・・・蛇紳は、どこまで私を嬲り抜いたら気が済むのでしょうか・・・?

 昨夜は、訳も分からずに自ら蛇紳のモノに跨ってしまったけれど、今日は蛇紳のモノを受け入れる気などありませんでした。それなのに、濡れてもいない穴に無理矢理チンポを捻じ込んだり、お尻の穴まで・・・。裂けるような痛みを堪え忍び、蛇紳の責めに堪え続けるだけなら、まだ心は救われたかもしれません。でも、その
傷口に媚薬を染み込まされ、快感に身体が疼いて仕方がない・・・・。二つの穴を強姦された上、自分から腰を振らなければならないなんて・・・。蛇紳は、私の身体も心もズタズタに切り裂き、支配しないと気がすまないのでしょうか・・・。
 蛇にお尻の奥を突き上げられる度、私は身体を持ち上げ、抜かれると同時に身体が沈み込む。半分は自分の意思で、半分は強制的に身体を動かし、快感がどんどんと身も心も犯していく。
 どうにでもすればいいわ・・・。
 蛇紳の意のままに操られ、快感に堕ちていくことに少なからぬ抵抗はあります。でも・・・今の私の力では、とても太刀打ちができないのです。
 それでも・・・抵抗しなきゃダメっ!!
 心の中で誰かが叫ぶ。
 京香のように、身も心も捧げてしまったら、本当に取り返しがつかなくなってしまう!あなたが抵抗しなきゃ、蛇紳は現実の世界に蘇ってしまって・・・・。
 だ・・・誰なの?あなたは・・・。
 快感で意識が朦朧としながら、心の中で誰かと話をしている。しかし、その会話を蛇紳は聞こえているのだろうか、その会話を絶ち切るように言葉を挟んでくる。
(そろそろ逝きそうだな。綾菜。・・・さあ、いい声を上げろ!!)
 身体中に蛇が絡みつき、舌が様々な場所を愛撫する。胴体を締めつけている蛇は、お尻の穴を犯している蛇の動きと連動させるように、私の身体を持ち上げ、そして落す。
 悲惨な二穴強姦で穴に傷が沢山つき、そこに媚薬が塗り込まれていく。痛みと疼きが入り混じり、一層激しい責めを望んでしまう。
 心の中の声も聞こえているけれど、その言葉が聞き取れないほど乱暴に二つの穴を犯され、気が狂ってしまいそうな快感が頭を麻痺させていく!!
「あああぁぁっ!!!あぁぁぁっ!!・・逝っちゃうっ!!!!・・ああああああぁぁぁぁぁぁっ・・・・・・!!!」
 身体を仰け反らせ、大きな声を上げてしまう。足先から下腹部まで筋肉が硬直して痙攣が襲い、生まれて初めて味わう二穴責めの快感に、全身に鳥肌が立つ。
お尻の穴を犯されながら逝ってしまうなんて、現実にはあり得ないのかもしれないけれど、その快感は前の穴で感じるよりも、深く重いものであったような気がする。

やがて身体の緊張が解けていくと、そのまま全身の力が抜けてしまう。でも、まだ二つの穴は蛇紳のモノと蛇に串刺しにされたままです。もう十分に快感を得て、このまま安らかな時間を過ごしたい・・・、そうは思っていても、傷ついた穴に媚薬が擦り込まれてしまっているので、僅かに身体に力が戻って来ると、自分の意思と
は無関係に、もぞもぞとお尻が蠢いてしまう。
(まだまだ感じ足りないだろう。・・・昨夜のように、子宮までも可愛がってやろう。)
「あああぁぁぁ・・・。だめ・・・・。」
 しかし、その言葉は力の無いものだった。
 蛇紳のモノから舌が伸び、おまんこの奥にある穴へと侵入していく。それだけではありませんでした。お尻に入っている蛇の舌は、それまで直腸の壁を這いずり回っていたのですが、その方向を変えて腸の奥へと入っていったのです。
 お尻の穴を陵辱されると言う行為でさえ、あり得ないのに・・・・。身体のもっと奥・・・、内臓まで蛇紳に犯されてしまうと言うおぞましさに、全身が凍り付きそうな悪寒が走る!
 蛇紳のモノから伸びた舌が子宮に達し、その内側から二つに分かれた舌で舐め回す。そして腸の奥へと入っていった舌は、その子宮の裏側から愛撫を始める。
「うぐぐぐぐぅぅぅっっ!!!」
 快感の中枢を表と裏から責められ、逝ったばかりだと言うのに、全身が煮え滾るように熱く燃えていく。
舌は子宮の内側からは優しく、外からは激しく愛撫する。特に内側を軽く舌先が動くだけで、すぐにも軽い絶頂の波が襲われる。そしてその快感の波が僅かに引いていくと同時に、新たな大きな快感の波が襲って来る。
おかしくなる・・・・。な・・何も考えられない・・・・!
意識を失いそうになる快感・・・でも、失神することなど許されない!!
蛇紳9
 子宮の内側と外側から舌で責められ、おまんことお尻の穴は、邪神のチンポと蛇に犯され、クリトリスや乳首ばかりか、全身を舐め回す舌の愛撫と、蛇がスルスルと這い回る快感に責められる。
 身体の内側と外側から快感のツボを責め続けられ、頭はパニックとなっていく。クリトリスでの絶頂、おまんこでの絶頂、お尻の穴での絶頂、そして子宮を責められての絶頂・・・。味わいの違う絶頂が、私の精神を休めることなく責め立てる。
 普通の肉体を持っているのなら、すでに早い段階で失神していたことでしょう。しかし蛇紳はそれを許さないのです。肉体と精神の限界を超えて責め続け、私から淫らな生命エネルギーを引き出し、吸い上げていく。
 究極の快感の世界なのか・・・、それとも地獄なのか・・・。
 もはや歓喜の声を上げる力など残ってはいません。息も絶え絶えとなり、絶頂を迎える度に、身体が反射的に反応するだけです。脳の奥深い部分が痺れるような不思議な感覚を味わいながら、一時間以上に渡って責められる。
(これ以上責めても、意識すら保てなくなっていては詰まらないな。)
 私には、その蛇紳の声すら聞こえていませんでした。ただ、蛇紳が何かを言った後に、失神することを許されたようです。
 ・・・・・・・・・・・
 この世界では、食事をすることなど必要としません。肉体を持っている感覚はあっても、元々、実態は無いのですから・・・。ただ、井戸の水を時々飲む程度です。
 蛇神に仕えると言っても、これと言うことをする訳ではありません。身体を弄ばれ、快感を感じること・・・それが、私達の仕事なのです。
 二人が蛇紳に交互の抱かれるのですが、それだけではありません。
 蛇紳の力が増しているのか、最初に集まっていた蛇の他にも、沢山の蛇達がこの本堂へと集まって来たのです。一人が蛇紳に抱かれている時には、もう一人は数十匹の蛇達に身体を愛撫され、舐められ、二つの穴を犯されながら逝かされます。
 蛇紳は、自分が直接女を抱いて生命エネルギーを吸い取る必要はないようです。この本堂の中に満ち溢れた淫らな空気やエネルギーを吸い取るらしいのです。ですから、京香とのレズプレイを強要されたりもしましたし、オナニーもさせられました。
 特に蛇紳が気に入ったのが、私のオナニーショーです。直接抱かれ、子宮の奥まで責め嬲られてしまう時には、心の中のもう一人の声も聞こえなくなります。でも、それ以外の時には、私を蛇紳に抵抗するように励ます声が聞こえているのです。
 京香のように、全てを蛇紳に捧げてしまっている女よりも、心に抵抗を感じ、羞恥に狂いながらオナニーをする私の姿は、邪まな心を持つ蛇紳にとって、面白い見世物なのかもしれませんし、単純に淫らな生命エネルギーを吸い取る目的とは別の楽しみがあるようでした。

 オナニーをさせられるのは、大抵は昼間です。最初の頃は、蛇紳の腕にあたる蛇が、私の乳首やクリトリスに噛みつき、そこに媚薬を注入されます。そして何十分もの間、沢山の蛇達に身体を押えつけられ、オナニーすることは許してもらえません。それは、蛇紳に抱かれることを拒絶したり、オナニーを強要されても従わなか
った罰なのです。そして散々苦しめられた挙句、その媚薬の疼きが収まるまで・・・約二時間に渡ってオナニーをさせられてしまうのです。その間、何度絶頂に達したのか分かりません。
 しかし、これはまだマシな方でした。お尻の中に媚薬を吐きかけられ、お尻の穴でオナニーするように強要された時は、最悪でした。
 うつ伏せにされたまま蛇達に押えられ、お尻を淫らに蠢かせて「お尻の穴でオナニーをさせて下さい。」と自ら言うまで焦らされます。そしてやっと許可された時、目の前に現れた蛇は、あまりにも異常な蛇でした。

 肌は鈍い銀色で、頭は直径四センチ近くあります。それどころか、頭や胴体には無数の瘤がついていて、見るからにグロテスクな生き物なのです。しかし、勿論拒絶しようとすれば、別の細い蛇がお尻の中に進入し、その鋭い舌先で直腸の中や肛門の内側を傷つけられてしまいます。そこに媚薬が染み込んでいき、疼きは堪えが
たいものとなっていく・・・・。
 私は足を大股開きで押えられたまま、自ら銀色の蛇を掴みます。そして自分のお尻の穴へと近づけていきます。蛇の舌が、「早くお前の尻の穴を犯したい!」とでも言うように、入り口を舐め回す。そして私は我慢ができずに、無理矢理お尻の中に蛇の頭を捻じ込んでいったのです!

 引き裂かれるような痛みと、疣の擦れる刺激を感じながらも、躊躇わず奥へと入れていきます。傷の痛みはすぐに媚薬で消えてしまうし、このオナニーが終われば、本物の肉体ではない身体は、傷は跡形も無く消えてしまいますから・・・。まさに自虐的ですが、蛇の頭が中に入った瞬間には、それだけで絶頂を感じてしまった
のです。そして連続して七、八回でしょうか・・・逝ってしまったのは・・・。
 蛇紳に犯される形も、様々でした。おまんこやお尻の穴を犯されたり、子宮を舌で舐められるのは定番ですが、ある時は全く違いました。
 蛇紳の腕である蛇達が、私の胸やお腹、太腿などを舌で深く切り裂き、そこに媚薬を注入したのです。そしてその疼いている傷に、蛇達は頭を出し入れしたのです。
 これは不思議な快感でした。おまんことお尻の穴で快感を得ていた私ですが、身体中に無数の性器が生まれ、その穴を犯されているようだったのですから・・・・。
本物ではない肉体は、あらゆる場所が性器と化してしまう可能性すら持っていたなんて・・・・。

蛇紳が妄想する淫らな世界が、ここでは全てが現実になってしまいます。人の知識と常識しか持っていない私にとって、とても想像できない快感の世界・・・。でも、どれほどの快感を感じようと、私の中のもう一人の声は常に聞こえていました。それが誰なのかは、未だに分かりません。でも、彼女が私を蛇紳の魔の手から、い
つかは助け出してくれる・・・それだけは確かな気がしていました。
こうして昼夜を違わず、蛇紳の淫らな餌食となり、快感に翻弄される日々が続きました。それがどれほどの日数なのか、私にも分かりません。
蛇紳の身体も、ゆっくりとではありますが、本来の身体を取り戻しているようでした。木の身体は、その表面に鱗が浮き始め、鈍い光を放ち始めていましたし、全く動くことのなかった足から腰も、僅かに動きを見せ始めたのです。
 京香は、毎日のように蛇紳の身体を拭き、甲斐甲斐しく世話をしています。そして蛇紳のチンポを受け入れるのも常に私より先ですし、新しい快感を教えてもらうのも京香が先でした。
 一方では羨ましい思いもありましたが、京香が蛇紳の虜になっているからこそ、私は心のどこかに冷静さを保つことができたのかもしれません。
(未完)         
 今後の展開・・・。
 こうして何日が経ったか分かりませんが、あの時と同じような土砂降りの日、この結界の中に一台の車が入って来ます。その車には、女子大生の友達同士二人と、その一人の妹で女子高生の女の子が乗っていました。
 彼女たちは、私の願いも虚しく、蛇神の餌食となってしまいます。特に女子高生は処女だったと言うのに、惨い形で処女を奪われてしまいます。
 しかし、この日は、私がこの結界の中から脱出するチャンスでもありました。ここに入って来られると言うことは、出ることも可能だったのですから・・・。
 私は何とか、暗い闇の中を走り、やっとの思いで外に出ることが出来ました。そして目覚めると、蛇神が言うように、身体にいくつもの管を通され、病院のベッドで横たわっていました。
 数日振りに意識を取り戻した私は、私がどんな形で発見されたのかを聞かされました。そして、私が意識を取り戻したことを聞きつけた警察の人が尋ねて来て、事情を聞きたいと言ってきました。私は、結界の中で蛇神と言う魔物に陵辱されていたことを、素直に話したのですが、警察の人は信じようとはしません。
 京香は、病院のベッドで、まだ昏睡常態が続いているので、早くあの結界の中から彼女を助け出さなければならないし、新しく結界の中に連れ込まれた女性たちのことも心配で、警察の人に彼女たちを救出してもらいたいと思っているのに・・・。
そこへ、あるお坊さんが訪ねて来ます。代々、この地方で僧侶をしていると言う男性です。その方に蛇神の話をすると、顔が蒼ざめ、この地方に伝わっている伝説を話してくれました。
 蛇神がどのように生まれ、どんな悪さをし、どのように封印されたのか、さらには、この蛇神は決して殺すことはできず、封印も年月と共に緩んでいき、いつかは結界も破られてしまうのだと・・・。
 そして、私は再び結界の中に入り込み、蛇神を封じ込め直さなければならないとも言われます。それも私一人で・・・。
 蛇神は、元々一人の男がその身を大蛇に与える代償として、永遠の命と女への復讐を成就させることを要求し、男と大蛇が一体化した魔物です。ですから、私が再び蛇神に抱かれ、蛇神の中に残っている人間である男と対話をすることで、大蛇との縁を切らせることができれば、蛇神は封印することができる。
 なぜ・・・、私なのか・・・?!
 それは、その男を裏切り、女への恨みを抱かせた張本人こそ、前世の私だった、と僧侶は言うのです。
 こうして、私はあの結界の中に入って行くことになります。
 そして、蛇神と交わり、彼と話をする内に、前世の記憶が鮮やかに蘇ってきます。
 こうして、彼が私に恋心を抱いていたこと、それに気付かなかった私が、彼を無碍に傷つけてしまったこと、さらには、大蛇の住む山にあると言う、永遠の美と命を得られる幻の花を手に入れるよう、彼の要求したことなど・・・、彼が大蛇と出会うきっかけをも作ってしまったことも知らされました。
 全てを知った私は、彼に謝罪するだけではなく、来世で、彼と夫婦になることを約束し、蛇神は封印されることとなります。


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