ヴァン・ヘルシング
VAN HELSING
UIP
2004年アメリカ映画、132分
<ストーリー>
19世紀のヨーロッパ。バチカンの秘密組織から命を受け、世にはびこるモンスターたちを退治し、彼らを恐れさせる謎のモンスター・ハンター、ヴァン・ヘルシング。彼はある日、バチカンの密命を帯び、相棒で武器発明のエキスパートである修道僧カールとともに怪物伝説の土地トランシルバニアへ向かう。目的は、邪悪なパワーで世界征服を企むドラキュラ伯爵を抹殺すること。やがて彼らは、代々ドラキュラと闘い続けてきたヴァレリアス一族の末裔であるアナ王女と出会う。そして、共にドラキュラの陰謀阻止へ立ち上がるのだが…。
<キャスト>
ヒュー・ジャックマン、ケイト・ベッキンセール、ウィル・ケンプ、デヴィッド・ウェンハム、ケヴィン・J・オコナー
<スタッフ>
監督:スティーブン・ソマーズ
製作:ボブ・ダクセイ
音楽:アラン・シルベストリ
特殊効果:インダストリアル・ライト・アンド・マジック
<レビュー>
この映画の監督は、あの「ハムナプトラ」シリーズを作ったスティーブン・ソマーズである。彼はよくCGを多用したアクションアドベンチャー作品を作って大ヒットを飛ばす。この映画もアメリカで大ヒットしたので期待しながら観たが、そんなに面白くなかった。まず19世紀のヨーロッパでなんであんなにスゴイ武器持っとんねん!、馬がなんで壊れた橋をあんなにも飛べんねん!、馬に特殊能力でもあんのか!、とツッコミを入れたくなるところがいっぱいだ。まあこれは映画だしね。しかもソマーズの作る映画を考えると仕方がない。
ケイト・ベッキンセールがあまりかっこよくなかったのが個人的に残念だった。彼女の出演した「アンダーワールド」ではとても役にはまり込んでおり、いかにも強いという感じが出ていてよかったと思うのだが、今回は普通の気の強い女にしか見えず、アクションが幼稚に見えた。
また、もうええっちゅうねんと思うほど怪物のCGが多く、途中で飽きてくる。何故か。それはこのCGの作りがとても下手くそだから。上手かったら良いけどこれじゃあ飽きるわ。ヴァン・ヘルシングが狼男になる所でもうええわ、と思いました。この映画の怪物のCGは俺は無理だなー。(まあ作品が面白く、且つ敵キャラがかっこよかったらいいんやけど。例えばダース・モールとかドック・オクとか?・・・これはあくまで個人的な好みです。)普通の災害のCGとかはいいんやけど。ちなみにヒュー・ジャックマンは個人的に役に合ってたと思います。あと思ったけど、ハリウッドは狼男とかドラキュラ使うの好きやな〜。何回使っとんねん、もう飽きたわ。
あと最近のアクション映画には名シーンが全く見当たらないように思われる。「スピード」とか「ダイ・ハード」にはバスの爆発シーンとか銃撃戦など記憶に残るシーンがあるんだけど、最近のアクション映画はSF映画とか「インディー・ジョーンズ」のパクリのような冒険アドベンチャーばっかりで正直うんざりだ(まあ中にはおもろいSF映画や冒険アドベンチャーもあるんやけど)。「ヴァン・ヘルシング」もあまり印象に残るアクションシーンが無く、全くハラハラしない。ハラハラしないアクション映画なんてアクション映画とは言われへんやろ!「スピード」とか本当にハラハラしたけどな〜。でも女のヴァンパイアとの空中戦は少し面白かったかな。
まあスティーブン・ソマーズの作品は基本的に全部こういうツッコミいっぱいの映画です。今度も期待しないでおきましょう。
<評価>
3点(満点10点)
<DVD>
特典
本編ディスク
インタラクティブ・ツアー:ドラキュラ城(5:38),
NGシーン(5:25),
視聴効果技術(9:58)
VAN HELSINGの舞台裏(4:26),
伝説へのアプローチ:ヴァン・ヘルシング(10:05)
スティーヴン・ソマーズ監督、製作・編集ボブ・ダクセイによる音声解説
リチャード・ロクスバーグ、シュラー・ヘンズリー、ウィル・ケンプによる音声解説
Van Helsing 予告編(0:59),
Van Helsing スポット予告(1:00),
「シュレック2」トレーラー
「オリジナル・モンスター」トレーラー,
「ボーン・スプレマシー」トレーラー,
「リディック」トレーラー
特典ディスク
VAN HELSINGの世界,
インタラクティブ・ツアー:フランケンシュタインの実験室(13:52),
ドラキュラ城の撮影セット(2:38),
Van Helsingと音楽(9:38),
VAN HELSING:伝説へのアプローチ,
フランケンシュタインの怪物(9:22)
ドラキュラ伯爵(11:34),
ウルフマン(12:30),
アナ王女とドラキュラの花嫁(14:25)
Track The Adventure VanHelsing Map,
ドラキュラ城(7:47),
フランケンシュタインの実験室(6:29)
燃える風車小屋(6:34),
トランシルバニアの村(8:13),
バチカンの兵器工場(5:25)
時間 約132分
色彩 カラー/一部モノクロ
面・層 片面2層×2
映像 16:9/LB
リージョン 2
字幕 日本語・英語
音声 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
販売元ユニバーサル・ピクチャーズ
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