トスカーナの休日
UNDER THE TUSCAN SUN


ブエナ・ビスタ・インターナショナル・ジャパン
2003年アメリカ映画、113分

ストーリー
作家のフランシスは夫の裏切りによって突然離婚することに・・・。打ちひしがれる彼女をみかねた親友のパティは、10日間のトスカーナ旅行をプレゼントする。気乗りしないままやって来たフランシスだったが、丘の上の町コルトーナで、築300年の<ブラマソーレ>という名の売家に強く惹かれ、衝動買いしてしまう。フランシスは傷ついた心を抱えながらも、親切な不動産業者マルティニの助けを借りながら修復にとりかかる。次第に、暖かい町の人々とも少しずつ打ち解け、元気を取り戻すフランシスだったが、一人ぼっちになった寂しさは埋められることがなかった。そんな彼女を町に住む華やかな装いの自由奔放な美女キャサリンは、“いつまでくよくよしているの。もっと楽しんで”と明るく諭すのだった。ある日、フランシスは、ローマでハンサムなマルチェロに出会い、情熱的な一夜を過ごす。女性としての自信を取り戻した彼女は、見違えるように輝きを取り戻す。順調に回り始めたトスカーナでの生活。しかし、突然アメリカから妊娠8ヶ月で恋人に捨てられたパティが、<ブラマソーレ>に転がり込んできた・・・。

キャスト
ダイアン・レイン、サンドラ・オー、リンゼイ・ダンカン、ラウル・ボヴァ、ヴィンセント・リオッタ

スタッフ
監督、脚本:オードリー・ウェルズ
製作:トム・スターンバーグ
音楽:クリストフ・ベック
原作:フランシス・メイズ

レビュー
とてもへこむ事が最近あったので、イタリア・トスカーナの風景を観て心を癒そうと、「トスカーナの休日」を鑑賞した。この映画は、離婚によって深く傷ついた女性作家がトスカーナ地方で再出発する、という感動作である。

この映画は、トスカーナの温かくて美しい風景を織り交ぜながら、ある女性作家の心の旅路を描いている。「イタリア・トスカーナの休日」を映画化したもので、主人公のフランシスはこの原作者、フランシス・メイズがモデルとなっている。とにかくトスカーナの風景が印象的。個人的に田舎が好きなので、映像だけでうれしくなると思う。田舎好きの人ならこの映像を観れば行きたいなぁ〜と思えてくること間違いなし。

また、主人公の成長物語もなかなか興味深い。トスカーナで家を買い、その地の人々と家の修復を通して交流をする。理想のイタリア人男性に出会っては、失敗し別れていく。主人公の家を訪ねてきたアメリカ人の友達との友情。こういった主人公の物語がなかなか面白かった。個人的には登場人物が多くて誰が誰だか判別しにくかった感じは否めないが、最後のラストシーンで忘れてしまいました。

主人公は最後、「人生にはいくつか曲がり角があり、見知らぬ地に行き、生まれ変わる。そして、辛いことを忘れた頃に、突然思わぬ幸せがやってくる。だから人生は不思議なものだ。」というメッセージで物語を締めくくる。僕は、この一言は必ずしも的を得たものではないと思うけど、正直とても印象に残った言葉だ。

イタリア・トスカーナでの女性の再生の物語。これを観れば、最近少し落ち込んでいる人は少し元気をもらえるかもしれない。正直僕はこの映画を観て落ち込んだ気持ちを和らげることが出来た。トスカーナの暖かい風景とともに、観客を前向きにさせてくれる癒しの映画だったと思う。

評価
8点(満点10点)

DVD
  • 特典
      メイキング・オブ『トスカーナの休日』
      未公開シーン (壁に描かれたフレスコ画/トスカーナの住人たち/歌う改装業者)
  • 時間 113分+特典映像
  • 色彩 カラー
  • 面・層 片面2層
  • 映像 16:9/LB
  • リージョン 2
  • 字幕 日本語・英語
  • 音声 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
  • 販売元ブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント

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