パニッシャー
THE PUNISHER


ソニーピクチャーズ
2004年アメリカ映画、123分

ストーリー
密輸取引現場の銃撃戦で、裏社会を支配するセイントの息子がFBIにより殺された。憤怒したセイントは、息子を死に至らしめたFBI捜査官フランクとその家族を襲撃する。地獄のような惨劇の中ただ一人生き残ったフランクは、法に代わって自らの手で制裁を下すことを決意し、闇の私刑執行人“パニッシャー”へと生まれ変わる。

キャスト
トム・ジェーン、ジョン・トラヴォルタ、ウィル・パットン、レベッカ・ローミン・ステイモス、ロイ・シャイダー

スタッフ
監督、脚本:ジョナサン・ヘンズレー
製作:ゲイル・アン・ハード
製作総指揮:スタン・リー

レビュー
マーベルの人気コミックを映画化したアクション。今回はいつものマーベルのキャラと違って、普通の人間です。悪人に家族を殺されたのを契機に、法で裁けない悪人を処刑する“パニッシャー”になっていく男を描いています。

家族を殺した人間に復讐するのはいいけど、セイントを演じたトラヴォルタも刑事を演じたトーマス・ジェーンも、家族を殺された悲しみや憎しみをほとんど滲み出していないのはどういうこと!?ホントにこいつら復讐したいんかっていう感じです。まあそれはともかくとして、パニッシャーになる過程をあまりにも簡潔に描きすぎている。ジョナサン・ヘンズリーは脚本だけにとどめて、監督業には手を出さないようにしてください。セイントに復讐してから「俺は“パニッシャー”」とか言われても説得力が無さ過ぎる。細かいことを言えば、いきなり車を改造するのも、展開的には無理がありすぎて不自然。

まあ正直クライマックスの復讐シーンは気持ちよかった。されたことがされたことだけにね。アクションも迫力があってよかったと思う。とりあえずこの映画は設定と丁寧さが丸っきり欠けている。キャラの内面を描くこともほぼ無い。ただ単にアクション映画といっても、キャラの内面を描かないといけないことが時にはある。この映画は少なくとも“パニッシャー”とかは関係なくて、ただの復讐劇に終わってる感じがするんですよ。本当に“パニッシャー”というコミックを映像化したのかが怪しいな。ドラマも描いたら物語的にももっと面白くなるんじゃないかなと思う。そうはいうもののアクションは迫力があって好い。トム・ジェーンもトラヴォルタもそれぞれ役にハマッてて良かったです。とりあえずそんな映画です。

評価
3点(満点10点)

DVD
  • 特典
      監督による音声解説、 未公開シーン (音声解説付)、 メイキングドキュメンタリー
      リアリズムの追及:『パニッシャー』のスタント、 ミュージック・クリップ
  • 時間 約123分+特典映像
  • 色彩 カラー
  • 面・層 片面2層
  • 映像 16:9/LB
  • リージョン 2
  • 字幕 日本語・英語
  • 音声 1:ドルビーデジタル/6.1chサラウンドEX/英語 2:ドルビーデジタル/6.1chサラウンドEX/日本語
  • 販売元ソニー・ピクチャーズ

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