ボーン・アイデンティティ
THE BOURNE IDENTITY
UIP
2002年アメリカ映画、119分
<ストーリー>
ある嵐の夜、イタリアの漁船が洋上に漂う意識不明の若い男を発見する。引き上げられたその男の背中には弾痕があり、皮下にはマイクロカプセルが埋め込まれ、それにはスイスの銀行の口座番号が印されていた。男はなんとか息を吹き返すが、記憶を失っており、自分の名前も分からない状態だった。数週間後、彼は身元の唯一の手掛かりであるスイスの銀行に向かう。その貸金庫にはジェイソン・ボーン名義を含め6ヵ国のパスポートや大金、そして拳銃が入っていた。やがて暗殺者たちに狙われ始めた彼は、偶然出会ったマリーの協力を得てパリへと向かうのだったが…。
<キャスト>
マット・デイモン、フランカ・ポテンテ、クリス・クーパー、ジョエル・コックス、クライブ・オーウェン、ジュリア・スタイルズ
<スタッフ>
監督:ダグ・リーマン
製作総指揮:フランク・マーシャル
脚本:トニー・ギルロイ
原作:ロバート・ラドラム
音楽:ジョン・パウエル
<レビュー>
主演のマット・デイモンは、「グッド・ウィル・ハンティング / 旅立ち」でアカデミー脚本賞を獲得したが、それ以来落ち着いた好青年っていうイメージの役がずっと続いていた。しかし、アクション映画のリメイク「ボーン・アイデンティティ」でアクションに挑戦、見事当たり役となった。
ストーリーの核は、過去の記憶を喪失し自分が誰だか分からない男が謎の組織の追跡をかわしながら自分の正体(“アイデンティティ”)を探っていくというもの。物語の中でも少しずつジェイソン・ボーンの足取りを追う事で正体、詳しく言えば謎の組織との絡みが明らかになっていくが、このサスペンスフルなストーリーはなかなか興味深くてこの映画を引き立てる。
マット・デイモンがジェイソン・ボーンを演じているが、冷静沈着で頭がよく運動神経も凄いという役柄を見事表現してて、魅力的なキャラクターだなと思った。自分でもよく分からないのに何故か格闘に優れていて、何ヶ国語も操れる。このボーンがどんな人物か知りたくなりますよね、皆さん。普通のアクション映画だと銃とか爆発とかで危機を脱するところを、ボーンは知的な方法で凌いでいくところが面白いです。
中盤のカー・チェイスも本物のカー・スタントを使っていて迫力があるし、ボーンの格闘シーンもスピード感たっぷり。アクションシーンも結構楽しませる。ちなみに最後にはちょっとしたどんでん返しもあります。しかし残念なことに個人的に終盤のクライマックスは少々尻すぼみっていう感じがして物足りなかったかな。まあそれはいいか。
今回のデイモンの役は当たり役なので3部作のシリーズになる。ボーンの正体も当分待つことになるだろう。んなことは置いといて、総じて久々に面白いアクション映画を観たなぁ。ちなみにやっぱりこの映画でも好青年っていうイメージなんだな・・・。それがカンフーを操れるっていうギャップが良いんだけどね。
<評価>
7点(満点10点)
<DVD>
特典
音声解説:ダグ・リーマン監督による音声解説、別エンディング(2分2秒)、メイキング(19分49秒)
未公開シーン(1:自家用ジェットに乗るウォンボシ(58秒)2:道路脇での会話(2分29秒)3:ボーンを分析する心理学者(1分46秒)4:地下鉄で練習(1分41秒)
ロングバージョン・カット/イーモン家での食事シーン、ミュージック・ビデオ/モービー“Extreme Ways”(3分37秒)
劇場用予告編(2分9秒)、劇場用予告編“Johnny English”(1分17秒)“HulK”(59秒)、USJ CM(34秒)、DVD-ROM仕様/Total Axess
時間 119分
色彩 カラー
面・層 片面2層
映像 16:9/LB
リージョン 2
字幕 日本語・英語・韓国語
音声 1:DTS/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
販売元ユニバーサル・ピクチャーズ
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