スライディング・ドア
SLIDING DOORS


東宝東和
1997年アメリカ、イギリス映画、100分

ストーリー
ジェリーと同棲中のヘレンは遅刻が理由で会社をクビに。電車に乗り込もうとするが・・・『乗れた場合』:ヘレンは隣に座ったジェイムズと意気投合。が、家に帰るとジェリーの浮気現場に遭遇してしまう。『乗れなかった場合』:ひったくりのせいで怪我をしたヘレンは病院へ。その間にジェリーの浮気相手は帰り、ヘレンはジェリーの二股に翻弄される。

キャスト
グウィネス・パルトロー、ジョン・ハナ、ジョン・リンチ、ジーン・トリプルホーン

スタッフ
監督、製作:ピーター・ホーウィット
製作:シドニー・ポラック
音楽:デヴィッド・ヒルシュフェルダー

レビュー
アカデミー賞女優、グウィネス・パルトロウを主演にした新感覚のラブ・ストーリー。ロンドンに行って以来ロンドンを舞台にした映画を観るようになったグーベン。ちなみにこの映画もロンドンが舞台でございます。

電車に飛び乗れた場合と乗れなかった場合という二つのシチュエーションを同時平行させて描く、というちょっと変わっていて面白いラブ・ストーリー。二つのシチュエーションを同時に描くことによって、今後主人公がどんな展開に巻き込まれていくかが比較できて、構成がとても魅力的で引き込まれると思った。どっちの展開も普通に面白かったと思う(どの場合のシーンかが時々分からなくなるけど、それはグウィネスの髪型で判別)。二つを対比させて同時に見せることで、彼女が辿る運命や人生の不思議さを浮き彫りにした。

乗れなかった場合は、グウィネスは彼氏に二股をかけられていることを知らないまま進んでいくというストーリー、電車に乗れた場合は彼氏の浮気現場を目撃した後で、自分の運命の人と思われる男性に出会い、恋を育んでいくストーリー。一つの展開だけに収めないというところが良い意味でズルイです。でも電車に乗れたかどうかでこんなに未来が変わっていくなんて・・・、という驚きと不安を味わいました。一瞬一瞬を大切にしないといけないってことですかね。いわゆる運命的なものを感じます。どっちかって言うと後者の場合の方がロマンチックで応援したくなりますが、その最後の結末はちょっとショックなもの。でも結局最後には・・・!?

グウィネスの可愛らしさと巧みな展開、最後の希望を持たせるエンディング等など、色んなところを味わって欲しい印象深い一本でした。

評価
8点(満点10点)

DVD
  • 特典
      ミュージック・クリップ 日本版劇場予告編
  • 時間 99分
  • 色彩 カラー
  • 面・層 片面1層
  • 映像 4:3
  • リージョン 2
  • 字幕 日本語・日本語吹替え用字幕
  • 音声 1:ドルビーデジタル/ステレオ/英語 2:ドルビーデジタル/ステレオ/日本語
  • 販売元ジェネオン エンターテイメント

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