ショーシャンクの空に
THE SHAWSHANK REDEMPTION
ワーナー・ブラザーズ
1994年アメリカ映画、143分
<ストーリー>
ショーシャンク刑務所に、若き銀行の副頭取だったアンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)が、妻と間男を殺害した罪で入所してきた。最初は刑務所の「しきたり」にも逆らい孤立していたアンディだったが、刑務所内の古株で“調達係 ”のレッド(モーガン・フリーマン)は彼に他の受刑者達とは違う何かを感じていた。そんなアンディが入所した2年後のある時、アンディは監視役のハドレー刑務主任(クランシー・ブラウン)が抱えていた遺産相続問題を解決する事の報酬として、受刑者仲間たちへのビールを獲得する。この一件を機に、アンディは刑務所職員からも受刑者仲間からも、一目置かれる存在になっていく…。
<キャスト>
ティム・ロビンス、モーガン・フリーマン、ウィリアム・サドラー、ボブ・ガントン、ジェームズ・ホイットモア
<スタッフ>
監督、脚本:フランク・ダラボン
原作:スティーブン・キング
音楽:トーマス・ニューマン
<レビュー>
いや〜、感動した。原作はスティーブン・キング、「シークレット ウィンドウ」と違ってこちらはいい映画でした。
ストーリーは殺人罪で投獄された若者が、刑務所の所長や看守のいじめ(?)に耐えながら、自分は無罪で必ず刑務所から出てやるという希望を胸に生き抜いていく、というものです。主人公が本当に無罪なのかどうかが終盤までわからないというサスペンスと仲間の囚人に影響を与え、友情を育てていくというドラマが上手くマッチしていると思いました。僕もこのアンディの人柄に惚れて、どんどん作品に引き込まれていきました。ストーリー的にかなり面白いと思います。でもアンディはよくあんな穴掘ったよなぁ、それは「自分は無罪だ、解放されるべき人間だ、必ず生き抜いてここから出てやる」という不屈の精神によるものなんだなぁ。俺にはできまへんわ・・・。
個人的にエンディングがかなり好きです。あのきれいな海がさわやかで美しい感動をかなり出してるねぇ。看守や他の囚人に暴行されるシーンがいっぱいあるからこそ、最後の感動的なエンディングが引き立ちます。このエンディングは海が印象的で頭から離れませんねぇ。
劇中で述べられてた「更生」とは、辞書で調べてみると「堕落した人間がまともな社会生活が送れるようになること」とありますが、刑務所に何年も入ってたら、外に出るのが怖くなるし、いざ外に出ても社会に適応できず、精神的に病んでしまうやろうなぁ。(現に老人の囚人が悩んで自殺してしまうシーンがあります。)とりあえず刑務所に入ってたら更生なんて有り得ない、ということでしょうか。
ティム・ロビンスもいいけど、モーガン・フリーマンが渋くてよかった、でもモーガン・フリーマンってこんな役ばっかりやね(笑)。あと何といってもジェームス・ホイットモアが一番良かった、刑務所から寂しげに出て行くところやスーパーのレジでのシーンなど、淡々としつつも老人の老いと寂しさ、そして憂鬱感がにじみ出ていました。
音楽はトーマス・ニューマンです。「ロード・トゥ・パーディション」とか「ファイディング・ニモ」などを担当してますが、今回の音楽はかなり良いよねぇ、ラストにも上手く合ってます。
アカデミー賞にノミネートされつつ無冠に終わりましたが、見て損はしないし、希望に満ちた感動的な映画だと思います。
<評価>
7点(満点10点)
<DVD>
特典
本編ディスク
フランク・ダラボン監督による音声解説
特典ディスク
メイキング,
ドキュメンタリー,
インタビュー:チャーリー・ローズ・ショウ,
短編「The SharkTank Redemption」,
オリジナル劇場予告編
時間 約142分+約166分
色彩 カラー
面・層 片面2層×2
映像 16:9/LB
リージョン 2
字幕 日本語・英語・日本語吹替え用字幕・音声解説用字幕
音声 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/サラウンド/日本語
3:ドルビーデジタル//英語/(音声解説)
販売元 ワーナー・ホーム・ビデオ
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