炎のメモリアル
LADDER 49
年アメリカ映画、115分
<ストーリー>
<キャスト>
ホアキン・フェニックス、ジョン・トラヴォルタ、ジャシンダ・バレット、モリス・チェスナット、ロバート・パトリック
<スタッフ>
監督:ジェイ・ラッセル
製作:ケイシー・シルバー
編集:バド・スミス
音楽:ウィリアム・ロス
<レビュー>
過去に「バックドラフト」という消防士を題材にした映画がありましたが、この「炎のメモリアル」は「バックドラフト」とは違って、消防士の人生とその家族の苦悩に焦点を当てた映画となっています。
「バックドラフト」は結構サスペンスフルなストーリーが面白くて、さらに爆発とかの特殊効果などがとても迫力のあったエンターテイメント作品ですが、「炎のメモリアル」は消防士という仕事が一体どんなものなのかが一人の青年消防士の人生を通して描かれている作品です。これを観ると消防士って常に危険と隣り合わせな偉大な仕事だなぁ、とつくづく感じさせられる。人命を救うために自分の命を顧みず災害現場に飛び込んでいく姿勢は本当に尊敬に値するよ。この映画はそんな消防士の勇気ある行動が臨場感とリアリティたっぷりに表現されていて人命救助シーンだけでも一見の価値あり。はっきり言って建物の爆発などの映像は迫力満点、見ごたえがある。
また消防士の姿だけではなく、その家族の、愛する人を失うかもしれないという恐怖も描かれていて、そこが面白かったかな。確かに自分の父親が消防士だったらやっぱり不安だし、母親にしたらどうしようもなく心配で気が狂いそうだろうな。消防士である当の本人も家族を心配させてしまうという点で辛いよなぁ。仲間を失ってしまうということも消防士としての悩みの一つだろう。こういう苦悩のシーンによって、消防士の知られざる実情がよく分かるつくりになっている。
ただ、映画的に考えると個人的にちょっと人物の内面があまり描かれてなかったかなと思う。主人公のジャックは本当はどんな気持ちで消防という仕事に取り組んでいたのか、なぜそんな仕事を志願したのか等、ジャックの消防に対する考え方が深くは表現されていなかったので、真に感情に訴えられることも少なかった。またストーリーも青春映画みたいで少しありきたりかな、つまりまず入隊してきて仲間が死に、悩みまた成長していくというものだ。まあそこは展開ということを考慮すれば多少は仕方ないかな。
この映画は9.11同時多発テロで多大な功績を挙げた消防士達に捧げられた作品となってる。僕はこれまで消防士の皆さんにお世話になったことが無いのでわからなかったが、ここまで危険で偉大な職業だとは思わなかった。確かにこれを観ると今までの消防士に対する考え方が変わってくるだろう。
<評価>
7点(満点10点)
<DVD>
特典
メイキング、実録:ボルチモア市消防署員たちのドキュメンタリー、未公開シーン集、監督・編集による音声解説
"SHINE YOUR LIGHT"ミュージックビデオ、予告編&TVスポット集
時間 115分
色彩 カラー
面・層 片面2層
映像 16:9/LB
リージョン 2
字幕 日本語・英語・コメンタリー用
音声 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:DTS/5.1chサラウンド/英語
3:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
4:ドルビーデジタル//英語/(音声解説)
販売元ジェネオン エンターテイメント
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