グラディエーター
GLADIATOR


UIP
2000年アメリカ映画、171分

ストーリー
西暦180年、大ローマ帝国。皇帝から次期皇帝の座を約束された将軍マキシマス。ところが、それを許さない皇帝の息子コモドゥスは皇帝とマキシマスの妻子を殺害し、新皇帝の座につく。地位と家族、全てを失ったマキシマスは、奴隷剣闘士に身を落とし、ある決意を胸にコロセウムに立つ。それは名誉のためでもなければ、生き延びるためでもない。真の剣闘士<グラディエーター>となって新皇帝への復讐を果たすために・・・。

キャスト
ラッセル・クロウ、ホアキン・フェニックス、コニー・ニールセン、オリヴァー・リード、ジャイモン・ハンスゥ、デレク・ジャコビ、スペンサー・トリート・クラーク、リチャード・ハリス

スタッフ
監督:リドリー・スコット
製作:ダグラス・ウィック
撮影:ジョン・マシソン
音楽:ハンス・ジマー

レビュー
鬼才リドリー・スコット監督が作り上げた古代ローマの剣闘士の世界。この作品はアカデミー作品賞を受賞、今回主演したラッセル・クロウもアカデミー主演男優賞を受賞した。

リドリー・スコットの映画はいつも重厚な物語であるが、今回は彼の作品の中でも最も重厚な作品だったと思う。新皇帝に妻子を殺された将軍がグラディエーターとしてその復讐を果たそうとする、というシンプルなもの。でもハンス・ジマーの重厚な音楽と愛憎劇、ラッセルの男臭さ、決闘シーンが物語を雰囲気のある重厚なものにしてるんです。あまりヒネリはないけど、映画としてはとても面白かったです。

この映画で一番注目して欲しいのは巨大なコロセウムでの決闘シーン。コロセウムはCGで作られたにも関わらずとても荘厳だった。トラや「ベン・ハー」を髣髴とさせる戦闘馬車が出てきたり、体を張った剣術が展開されたりとリドリー・スコットらしい迫力満点のアクションシーンが描かれている。とにかくこの決闘シーンが映画の見所であり、古代ローマの闘技会がどんなに過酷なものだったのかがリアルに表現されている。

ラッセル・クロウの男臭い演技が物語に深みを与えた。この時のラッセルの演技はとても良かったと思う。マキシマスという軍人の誇りや人間性をよく表していた。ハンス・ジマーの重厚なスコアも魅力的だ。個人的にはエンディングでマキシマスが家族の元へ帰っていくときのスコアが何とも幻想的で優しい気持ちになれるから好きですね。またリドリーの演出もとても良かった、というのは古代ローマの世界観が出ていた。何でアカデミー賞取れないんだろうね。

とりあえずそんなに深い映画でもないんだけど、かなりの満足感が得られる作品だったと思います。絶対に見て損はしないと思いますよ。

評価
8点(満点10点)

DVD
  • 特典
      本編ディスク

      リドリー・スコット監督による完全版のご紹介、 リドリー・スコット監督とラッセル・クロウによる音声解説
      グラディエーターの歴史的背景や製作過程に関するトレビア・トラック

      特典ディスク

      ストーリー (古代の歴史に基づきつつ創作されたオリジナルストーリーはいかにして完成したか?)
      武器 (登場する武器や戦車の設計などを解説)、 コスチューム・デザイン (アカデミー賞受賞、豪華絢爛の衣装について紹介)
      制作日記 (撮影現場の秘話が明らかに!)、 光と影(本作の撮影途中に死去した名優オリバー・リード。最期の演技が最新技術で本編に復活)
      公開後の反響 (大ヒットとなった公開当時、反響を振り返る)、 インタビュー映像
  • 時間 171分
  • 色彩 カラー
  • 面・層 2枚組
  • 映像 16:9/LB
  • リージョン 2
  • 字幕 日本語・英語
  • 音声 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語 2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
  • 販売元ユニバーサル・ピクチャーズ

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