DENGEKI 電撃
EXIT WOUNDS
ワーナー・ブラザーズ
2001年アメリカ映画、101分
<ストーリー>
向こう見ずな熱血刑事オーリン・ボイド。数々の問題を起こした彼は、ついに犯罪無法地帯にある15分署へ飛ばされる。そこで女性上司に命じられたのは、感情克服セミナーに通うことだった。ある夜、ボイドは麻薬取引の現場に遭遇、格闘の末ひとりを捕まえるが何と相手は囮捜査中の仲間。この不始末で交通整理係にまで降格する。そんな中、警察保管庫から押収ヘロインが強奪される事件が発生。ボイドは事件の鍵を握る男ラトレルに接近するが…。
<キャスト>
スティーブン・セガール、DMX 、アイザイア・ワシントン、マイケル・J・ホワイト、ビル・デューク
<スタッフ>
監督:アンジェイ・バートコウィアク
製作:ジョエル・シルバー
原作:ジョン・ウェスターマン
音楽:トレバー・ラビン
<レビュー>
最初はこの映画にあまり期待していなかった。なぜならこの映画の製作者ジョエル・シルバーは「マトリックス」シリーズを製作して以来しょっちゅうワイヤー・アクションを使うので、この映画もワイヤー・アクションだらけかなと思っていたからだ。またセガールがワイヤー・アクションを使うと、あのセガール映画の醍醐味である巧みな拳法の面白みが薄れてしまうのではないかと思っていたからだ。でも実際観てみると気楽に楽しめる娯楽映画でした。
僕がよかったと思うところは、ワイヤー・アクションが決して多くなく、逆にセガールの拳法アクションとうまくマッチしていたところです。「マトリックス」を観てワイヤー・アクションにうんざりしていたので、特にこの映画はいいなと思いました。ワイヤー・アクション使うんだったらこれぐらい、又はこれ以下にしないと僕の精神は途中で“もうええわ状態”になってしまいます。その良い例が「マトリックス リローデッド」です。この映画は「もうイヤ!」っていうくらいワイヤー・アクションが使われているため、アクションがとても単調で観てるとしんどくなりました。
「DENGEKI 電撃」のアクションはとてもテンポがよく、セガールの拳法もとてもすばやくてかっこよかったと思います。中盤のディスコでのアクションです。鎖をうまく使って巨漢の男を倒すんやもんなー。ほんとにアンタはすごいわ。でも車を飛び越えるシーンや冒頭の副大統領救出のシーンでヘリコプターを空中で爆発させてしまうところはやり過ぎやな(笑)。でもこの現実には有り得ない(と思う)事を映画の中で見せるという荒唐無稽さが娯楽映画の醍醐味か。確かにこれを観てとてもスカっとしました。
あとよかったのがストーリーかなー。セガールに珍しくストーリーがちょっと推理ものになってたので、最後の展開にも驚きました。またDMXもかっこよかったです。でも最近DMXはよく映画にでるなぁ〜。本業の歌手業はしなくてもいいのかな〜(勝手なお世話か・・・)。それと一瞬アイザイア・ワシントンとマイケル・J・ホワイトとの区別がつかんかった。
久々にこれぞ娯楽映画、というものを観ました。個人的にはアクション映画は人をどれだけスカっとさせられるか、そしてどれほど単純明快で痛快であるかにかかっていると思います。最近は映像技術にとらわれて過ぎて観ていてしんどくなるようなSF映画ばっかりで、こういう単純明快で痛快な現代活劇映画が少ないように思っていたので、この映画は久々によかったと思う。アクション映画は疲れてる時に気軽に観ることができるので僕はよく観ますけど、セガール作品、ほかにはジャッキー・チェンとかシュワちゃんの映画は観た後で気持ちよく終われるので、特に好きです。セガールの映画はハリウッドに飽きられたみたいだけど、こっちの方が「マトリックス」のようなやつより面白いと思うけどなぁ〜。だからハリウッドもこういう映画をもっと作ってほしいわ。セガールは最近こういう大作系には出てないけど、また出てほしいですね。ハリウッドはこういう単純明快で痛快な現代劇の娯楽映画ももっと作れや、と思う今日この頃です(くっさ〜)。
<評価>
7点(満点10点)
<DVD>
特典
1.メイキング:約19分
スティーブン・セガール、DMX他キャストのインタビュー、
ジョエル・シルバー他スタッフのインタビュー満載、
アクション・シーン等の裏舞台映像を収録。
2.アンダーソンの一日:約9分
寝起きから夜中まで、T.K.役のアンソニー・アンダーソンの1日を
14時間に渡って密着取材した映像を収録。
舞台裏や収録現場の映像はもちろん、アンダーソンの素顔に迫る。
3.ミュージック・クリップ“No Sunshine”by DMX:約6分
4.オリジナル劇場予告編
時間 101分+34分
色彩 カラー
面・層 片面2層
映像 16:9/LB
リージョン 2
字幕 日本語・英語
音声 1:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/英語
2:ドルビーデジタル/5.1chサラウンド/日本語
販売元 ワーナー・ホーム・ビデオ
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