仲間 | カラシン |
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学名 | Moenkhausia pittieri |
分布 | ベネズエラ |
全長 | 5cm(ワイルド物はこれより若干大きくなることもあるそうです) |
雌雄差 | 雄は背ビレ、腹ビレが伸長します(全長が3cm程になれば判別できると思います) |
外見的特徴 | 目の上が赤い 下半身がキラキラと輝きます(これがダイヤモンドの由来です)。 |
写真 | ![]() ダイヤモンドテトラの雄の写真です ![]() ダイヤモンドテトラの雌の写真。 後ろに写っているのが雄です。 2枚目の写真の背ビレに注目すると雌雄差がわかりやすいと思います。 |
下半身の輝きは「ダイヤモンド」テトラと呼ばれる所以ともなっているものです。
よく熱帯魚屋で見かけれる若魚より、成熟した個体の方がより一層輝きが増します。
またこの輝きを堪能するにはちょっとしたコツがあります。
一つ目は「薄明かり」の中で鑑賞すること。
二つ目は見上げるような形で鑑賞する事です。
この条件を満たした時のダイヤモンドテトラそれは素晴らしい煌きを見せてくれるはずです。
特に二つ目のコツはお店でも実践できるのでぜひやってみて下さい。
成熟した固体がいればその素晴らしさを実感できるはずです。
これは雄限定の魅力なのですが、成熟した雄の背ビレは非常に長くなります。
私はダイヤモンドテトラのこのヒレの伸長具合を見て以来、色合いのみで選んできた熱帯魚選びに新たな価値観が加わりました。
特に雄が腹ビレ、背ビレをめいいっぱい広げて威嚇する「フィンスプレッティング」は、小型魚とは思えない迫力を感じさせてくれます。
上記の2点に比べると弱い魅力なのですが、目の上の「赤」もポイントです。
いつもは「輝き」や「ヒレ」に目を奪われがちですが、近くでじっくりダイヤモンドテトラを眺めていると、この赤がけっこう目を引きます。
普段は見落としがちですが、無いと物足りなく感じる…そんなポイントでしょうか。
ちなみに寝ている時はこの赤味はきえているようです。
正面からの写真。迫力と威厳を感じます。
あくび中?
ダイヤモンドテトラは群れる性質がありますので3匹以上で飼育してやると落ち付くと思います。
またその方が飼育していて楽しいですしね。
ダイヤモンドテトラは同種間でよくケンカをします。
とは言っても殺し合うほどのケンカではなく、ごくたまに「ヒレが欠ける」という程度のケンカです。
ですからそれほど神経質にはならなくても良いのですが、雄が雌を攻撃対象にする事が多いので、なるべく雌を複数入れてやると1匹あたりのストレスが緩和されると思います。
ところでこのダイヤモンドテトラの攻撃性が他魚に向けられた事はウチではありません。ですので「他魚のヒレを齧る」という悪評を私は信じておりません。
ダイヤモンンドテトラは水草を食害します。
ただ好みがあるようで何でもかんでも食べるというわけでもないようです。
ウチで一番ひどかったのは「ニューオランダプラント」で、新芽がことごとく食べられてしまい全然成長させる事ができなかったという苦い経験があります。
ダイヤモンドテトラは水槽から食び出す事があります。
私もこのせいで1匹殺してしまいました。
特に小型水槽で飼育している時などに、追い駆け回された固体が思わずジャンプという事があるようです。