【ヘレン・マクロイ作品リスト】


[シリーズ探偵]★ベイジル・ウィリング博士

[長篇]
1.Dance of Death [英版Design for Dying] (1938) 『死の舞踏』 板垣節子訳 論創社
2.The Man in the Moonlight (1940)  『月明かりの男』 駒月雅子訳創元推理文庫
3.The Deadly Truth (1941) 『ささやく真実』 駒月雅子訳、創元推理文庫
4.Who's Calling? (1942) 『あなたは誰?』 渕上痩平訳 ちくま文庫
5.Cue for Murder (1942) 『家蠅とカナリア』 深町眞理子訳 創元推理文庫
6.Do Not Disturb (1943)
7.The Goblin Market (1943) 『小鬼の市』 駒月雅子訳 創元推理文庫 
8.Panic (1944/改訂版1972)
9.The One That Got Away (1945) 『逃げる幻』 駒月雅子訳 創元推理文庫
10.She Walks Alone [改題 Wish You Were Dead] (1948) 『ひとりで歩く女』 宮脇孝雄訳
    創元推理文庫

11.Through a Glass, Darkly (1950) 『暗い鏡の中に』 駒月雅子訳 創元推理文庫
12. Better Off Dead (1951) 「人生はいつも残酷」 霜島義明訳 (31.『歌うダイアモンド』 晶
   文社、所収)
※中篇
13.Alias Basil Willing (1951) 『二人のウィリング』 渕上痩平訳 ちくま文庫
14.Unfinished Crime [英版 He Never Came Back] (1954)
15.The Long Body (1955)
16.Two-Thirds of a Ghost (1956) 『幽霊の2/3』 駒月雅子訳 創元推理文庫
17.The Slayer and the Slain (1957) 『殺す者と殺される者』 務台夏子訳 創元推理文庫
18.Before I Die (1963)
19.The Further Side of Fear (1967)
20.Mr. Splitfoot (1968) 『割れたひづめ』 好野理恵訳 国書刊行会
21.A Question of Time (1971)
22.A Change of Heart (1973)
23.The Sleepwalker (1974)
24.Minotaur Country (1975)
25.The Changeling Conspiracy [英版 Cruel as the Grave] (1976)
26.The Imposter [英版:The Impostor] (1977)
27.The Smoking Mirror (1979)
28.Burn This (1980) 『読後焼却のこと』 山本俊子訳 ハヤカワ・ミステリ

ヘレン・クラークスン名義
29.The Last Day (1959) ※31収録の終末戦争後の世界を背景とした 「風のない場所」 の長篇化。

[短篇集]
31. The Singing Diamonds and Other Stories [英版 Surprise, Surprise!] (1965)
    
『歌うダイアモンド』 好野理恵他訳 晶文社/『歌うダイアモンド』 創元推理文庫
      
(12 「人生はいつも残酷」 を併録)
32. The Pleasant Assassin and Other Cases of Dr. Basil Willing (2004)

[編著]
33.20 Great Tales of Murder (1951) ※アンソロジー。ブレッド・ハリデイとの共編

[その他の邦訳短篇] ※31の収録作を除く。
 Murder Is Everybody's Business 「人殺しは誰でもする」 森郁夫訳 (EQMM58-5)
 The Outer Darkness [別題 Shake Hands with Death] 「外の暗闇」 森郁夫訳 (EQMM60-3)
 Shock Tactics [別題 Thy Brother Death] 「強襲戦術」 森郁夫訳 (EQMM60-5)
 The Black Disk [別題 The Nameless Clue] 「黒い円盤」 青田勝訳 (EQMM61-9)
 The Shadows Outside [別題 The Waiting Shadow] 「ふたつの影」 吉田誠一訳 (EQMM62-
    12)

 Into Thin Air 「消えた頭取」 吉田誠一訳 (EQMM65-5)

 Murder Ad Lib [別題 The Quick and the Dead] 「殺人即興曲」 高橋泰邦訳 (HMM67-6)/
    「死者と機転」 田村義進訳 (『ミニ・ミステリ100/中』 ハヤカワ・ミステリ文庫、所収)
 Murder Stops the Music [別題 The Silent Informer] 「ピアノが止んだ時」 中村凪子訳
    (HMM78-7)

 

[邦訳エッセイ]
 Cutting: Surgery or Butchery? 「削除――外科医それとも肉屋?」 大出健訳 (ローレンス・ト
    リート編 『ミステリーの書き方』 講談社、第23章)

【参考文献】

森英俊 『世界ミステリ作家事典/本格派篇』 国書刊行会
Twentieth−Century Crime&Mystery Writers 3rd edition (St.James Press)


【マクロイ論】

加瀬義雄 「ヘレン・マクロイ――作家と作品」 (国書刊行会 『割れたひづめ』 解説 2002 ※未訳作品を含めマクロイの全長篇の詳細な紹介と、作家のプロフィール。初期本格作品から、中期のサスペンスの要素を取りいれた作品、完全なサスペンス・エスピオナージュへの移行、後期の本格への回帰と、戦後アメリカ・ミステリの流れを反映するかのような作風の変化を、具体的に示す。60年代の創作空白期には、ハリデイとの離婚など、作家個人のプライヴェートな問題が影を落としているのではないか、という興味深い指摘も。

 

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