【ロナルド・A・ノックス作品リスト】


[シリーズ探偵]★マイルズ・ブリードン

[長篇]
1.The Viaduct Murder (1925) 『陸橋殺人事件』 宇野利泰訳 創元推理文庫
2.The Three Taps: Detective Story Without a Moral (1927) 『三つの栓』 稲葉由紀訳 東都
    書房/『密室の百万長者』 丸本聡明訳 別冊宝石103号
(前者と同一訳、いずれも絶版
3.The Footsteps at the Lock (1928) 『閘門の足跡』 門野集訳 新樹社
4.The Body in the Silo [米題Settled Out of Court] (1933) 『サイロの死体』 澄木柚訳 国書
    刊行会

5.Still Dead (1934) 『まだ死んでいる』 橋本福夫訳 ハヤカワ・ミステリ/『消えた死体』 瀬沼茂
    樹訳 東京創元社
絶版
6.Double Cross Purposes (1937)

[合作]
 The Floating Admiral (1931) 『漂う提督』 中村保男訳 ハヤカワ文庫 第8章担当
 Behind the Screen (1983/初出1930) 『屏風のかげに』 飛田茂雄訳 (中央公論社 『ザ・スクー
    プ』 所収
絶版 第6章担当

[邦訳短篇]
 Solved by Inspection 「密室の行者」 中村能三訳 (創元推理文庫 『世界短編傑作集3』)
 The Adventure of the First‐Class Carriage 「一等車の秘密」 深町眞理子訳 (HMM76-7)
 The Motive 「動機」 深町眞理子訳 (晶文社 『探偵小説十戒』)

[その他の邦訳]
 Detective Story Decalogue 「探偵小説十戒」 (前田絢子訳 研究社 『推理小説の詩学』/
    宇野利泰訳 晶文社 『探偵小説十戒』 所収)

 Studies in the Literature of Sherlock Holmes 「『ホームズ物語』 についての文学的研究」
    小林司・東山あかね訳 (河出文庫 『シャーロック・ホームズ17の愉しみ』 所収)

[編著]
 The Best Detective Stories of the Year 1928 (1929) 『探偵小説十戒』 宇野利泰・深町眞理
    子訳 晶文社
 ヘンリー・ハリントンとの共編。邦訳は原書収録20篇中13篇と序文を訳出、ノック
    スの 「動機」 を加えたもの。

 The Best Detective Stories of the Year 1929 (1930)
 Father Brown: Selected Stories (1955)

他に普通小説、戯曲、詩集、批評、キリスト教関係書、聖書翻訳など、多くの著作があるが、ここでは省いた。ノックスについては、没後、イーヴリン・ウォーが伝記を著している。

【参考文献】

森英俊 『世界ミステリ作家事典/本格派篇』 国書刊行会
『サイロの死体』 (国書刊行会) 巻末著作リスト
Twentieth−Century Crime&Mystery Writers 3rd edition (St.James Press)


【ノックス論】

井上良夫 『探偵小説のプロフィル』 国書刊行会 ※昭和8年〈ぷろふいる〉に掲載された 「英米探偵小説のプロフィル」 では 『陸橋上の殺人』 を紹介、その探偵小説的論理の面白さとユーモアを称揚。自ら訳出した 『陸橋殺人事件』 の序文でも、これは 「プロット全体のユーモアであって」 「探偵小説の厳粛さがそのままここではユーモアになっている」 とあらためて分析し、探偵小説の境界線から5歩も10歩も踏み出してしまった作品と評している。
真田啓介 『神経の鎮めとしてのパズル』 (『サイロの死体』 解説) ※ノックスの経歴と全長篇を概観、とくに『陸橋』をユーモア小説として再評価。「探偵小説はプロットの小説である」というノックスの言葉を手掛かりに、その探偵小説観に迫っていく。

 

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