燃えよ鎌倉、愛せよ逗子。


第1話「大晦日な一日」


※これから話す事は全て架空の話である。
※この物語は某所にて2010年3月1日〜2011年10月18日まで執筆されていた。
※作者はハナモゲラ先生・卍〇の2人である。
※物語はまだまだ続くと思われるが、未完となっている。
※完成するのかは誰にも分からない。


 「・・・ヤバい、もう9時だ!」
確か10時に待ち合わせだったはずだ。
急いで支度して向かわないと!

俺の名前はハナモゲラ三郎
みんなからは「ハナモゲラ先生」の愛称で呼ばれている。
とりあえず今はダッシュで鎌田駅に向かうのみ。
アイツに殺されるからな。

シャワーを浴びて家を出ると・・・9時40分。
 「ギリギリ間に合うな。」
前日の夜更かしが響いたせいで体調が優れないのはいつもの事。

そうこうしてるともうすぐ鎌田駅だ。
 「もう来てるかな?」
と、考えながら改札までの階段を上がって行った。

その頃、卍○はまだ家であった。
 「まずい、このままでは間に合わない!」
とりあえずハナモゲラ先生にメールで遅れる事を伝えておこう。

ピッ、ピッ、ピッと。
これで良し。
遅刻だから良くないが。

どうも休み中は癖で早く寝れない。
夕べも寝たの朝方の四時だったし。
おっと、急がないとハナモゲラ先生がお怒りになるだろうから速度を上げるとしよう。

その頃のハナモゲラ先生は待ち合わせ場所にいた。
恒例の鎌田駅改札近くだ。
 「お、メールだ。」
メールを見ると卍○からのようだ。
少し遅れるのか。

来るまでにSuicaをチャージしておこうかな。
あとは頭の中で今日の予定を考えておこう。
どうせ行き当たりバッタリだが。

そうこうしてると予定より5分遅れて卍○がやって来た。
 「おはよう〜。」
 「おはよ〜悪いね、遅れちまって。」
良かった、ハナモゲラ先生が先にこっちを発見してくれて。

残念ながら私は視力が悪いので、何処に居るか全然分からなかった。
遅刻した上に無駄な事で時間を食う訳にはいかんからな。

ハナモゲラ先生は切符ではなくSuicaでチャージ済みらしい。
急いで切符を買おうとしたが、値段が全く見えない。
仕方が無いのでハナモゲラ先生に幾らかかるか聞いて、駅のホームに降り立ったのであった。

予定より5分遅れの出発。
まずは恒例のホームをチェック!
 「横浜方面だから、こっちで合ってる?」
 「こっちで合ってるよ。」
と、たわいも無い会話を交わしたのだが我々にとっては重要だ。
なんせ以前は素で東京方面に向かってしまった事があるからだ。
ついいつもの癖で馬券を買いに行くところであったのは、今となってはいい思い出だ。

確か今回はJRで北鎌倉駅で下車か。
鎌田〜横浜〜北鎌倉で1時間弱のぶらり旅。
この旅を始めてからもう10回は越えている。

何が目的で毎回同じ観光地に行くのかって?
それは「目的を探す」のが目的だからさ!
 「俺カッコイイ事言った〜!!」
と、心の中で呟いている。

まずはもうすぐ来るであろう京浜東北線に乗ろうではないか。
と、思ってるとちょうど電車が来た。
俺らは空いてる席に腰を下ろして今日の目的を考える事にした。

 「今日はどこか行きたい所ある?」
 「とりあえずはいつもの中継地点を回りながら考えるさ。」
旅は目的地に着いてから先の事を考えろ。の、趣旨のもとの意見だ。

正直もう何回も訪れているからな。
しかしもう飽きてもいい筈なのについ来てしまうんだよなぁ〜。
どうも純粋にあの地が好きらしい。
と、思いつつ電車に乗るのであった。

まずは横浜で乗り換えだ。
横須賀線だっけ?
合ってるのか不安だが、路線図を見て確認するのは反則だ!
と、心の中で勝手にルールを作った。
横浜までまだ時間があるから少し休もう。

 「昨日あんまり寝てないから横浜まで眠っていいかい?」
 「どーせ起きててもボーッとしてるだけだから寝てなよ」
と、言ってとりあえず寝てもらった。
向こうに着いた途端、急に体力勝負になるからな。

途中で脱落しない為にも休める時には休んでおかなければならない。
なんせこの旅は半ば軍事演習みたいなモノだから。
なんか無駄にいい事言ったな。

と、いう訳で私も軽く寝るとしよう。
2人は横浜まで眠る事にした。
時間で言えば10数分だが、この後の体力勝負を考えると効果は大きい。

しばらくすると横浜に到着した。
横須賀線のホームまでは少し距離がある。
何度も通ってる道なので迷う事はないが、いささか面倒だな。

横須賀線のホームに到着すると、そこそこの人が並んでいる。
どうせほとんどの人は鎌倉駅で降りるんだろうな。
でも俺らは一駅早い北鎌倉駅だ。

凡人とは違うのだよ、我々は!
くぅ〜〜!!
カッコイイ事を言ったよ、俺!
そんな事を考えてると電車が来た。

周りを見てふと気付いたのだが、我々には荷物というモノが無い。
雨が降ったりしたらどうするんだろう?
そんな事は考えたことがない!

今日はこんなに晴れてるから降るはずがないだろうし。
降水確率10%だぞ。
そう思いながら電車は鎌倉に向かって出発した。

幸い我々二人なら座れる席があったのでとりあえず着席。
一瞬乗るのが遅れていたのならば座れなかっただろう。
これは再び休め!と、いう天啓に違いない。

 「ではその熱い期待に応えてやろう。」
と、つい独り言を言ってしまった。
横でハナモゲラ先生が何、コイツ?って顔をしている。
失敬な。

ここから北鎌倉まで30分くらいあるので、我々はまた少し眠る事にした。
 「またちょっと寝かせてね。」
まだハナモゲラ先生が眠いみたいなのでお互いに再び休憩。

そーしてるうちに目的地の北鎌倉に到着した。
改札を出て駅のロータリーに出た。
 「ふぁ〜ぁ、よく寝た。そんじゃ歩こうか?」
 「あぁ、歩くかな。」
2人は見慣れた景色を肌で感じながら歩き始めた。

そう、これからが伝説の始まり。
後戻りは出来ない。
数々の試練が待ち受ける。
そんな事は2人は知らない。
アノお方のみぞ知る。

第1話 完


第2話「そこに山があるからだ」


 とりあえず電車から降りて、徒歩の旅にはアルコールはお約束だろう。
なんか間違ってる気もするが。
 「私の記憶が確かなら・・・いいっ!」
この台詞はいつ言ってもカッコイイものだ!!

話が脱線してしまうので現実に戻ろう。
この先に酒屋があったはずだ。
そこで買物でもしよう。

 「ハナモゲラ先生、喉が渇いたからなんか飲まない?」
 「イイね、何か買おうか。」
道路を渡って地元ながらの酒屋に入った。

 「何飲もうかな。せっかくだから鎌倉ビールでも飲んでみるかな。」
 「これから山道を通るのに。」
と、二人は思いつつもそれぞれ酒を購入した。
市販のビールとどう味が違うか分からないが、地ビールを買い再び歩き始めた。

少し歩くと踏み切りが見えた。
おそらく横須賀線の踏み切りだと思われる。
その右側に坂道があった。
それが北鎌倉ハイキングコースのスタート地点だ。

遂にアルコールの入った馬鹿二人の登山の開始だ。
何回か歩いた事はあるが、初心者クラスのハイキングコースであろう。
なんてったって我々が歩けるくらいだからな!

道なりに進むと自然にコースに入って行く。
片手には地ビールを持って早くも汗だくだ。
大晦日といえど寒いはずなのに、汗をかいているのは我々くらいか!?
すれ違うハイキンガーたちはかなりの高齢者が多いのに。

アルコールも適度に入ると幻聴が聴こえてくる事がある。
 「もたもたしてると後ろからバッサリだ!」
!!!
後ろを振り返ったが誰もいない。
気のせいか。
どりあえず先に進もう。

軽く酔ったせいと、日頃の運動不足のせいで徐々に
い、息が切れてきた。
周りの人々はノホホンと登山してるのに、我々だけはたから見るとまるで軍事演習だ。

と、思ったら視界に神社が入ってきた。
椅子もあるし休憩には丁度いいタイミングだ。
 「一服したいからそこで休憩しない?」
と、ハナモゲラ先生に提案してみた。

 「OK。」
テキトーな椅子に座った。
休むなんぞ軍人たるもの失格だ!

額の汗を拭いながら、手に持っていた地ビールを飲み干した。
次の目的地まではまだ先は長い。
充分に休もう。

だが、日が暮れるのは早い。
だから急ごう。

 「今日は久々にダイブツラーに会いに行ってもイイ?あと時間があったらサスケも。」
最初から行くつもりだったので快諾した。
しかしその前に(銭洗)弁天に寄らなければ。
サスケはその後になるだろう。

誰が決めたか、ハイキングコースに行った後は弁天に寄るのが最早お約束になった。
そこで再び休憩だ。
残念ながら冬なのでラムネは売ってないが。
 「じゃー適当なタイミングで演習再開といくかね?」
 「そうしようか。」
俺らは再び歩き出した。

とりあえずこの後の予定は銭洗弁天→佐助神社→長谷寺か。
まずはなかなかしんどいこのハイキングコースを出ようではないか。

それから数十分歩いて脱出。
出る頃には体中が疲れてるのが分かる。
まだ始まったばかりだというのに。

 「やるな!これが軍事演習か!!」
 「あぁ、そうだ。」
たかだか1時間のミニハイキングコースで疲れた2人に未来はあるのか!?
続く。

第2話 完


第3話「気分はホロ酔い」


 現在我々は銭洗い弁天に向かっている。
なぜかって?
それはそこに山があるからだ!
弁天→佐助→長谷寺に向かうこの二人の行く末は?

とりあえず山から脱出。
方角的には北から降りればイイはず。
何回も来てるはずだけど、確実性を取って標識を頼りに進もう。

道なりに進むと見慣れた下り坂が見えた。
もうちょっと行けば銭洗弁天の入り口がある。
知ってる道に出るとナゼだか妙な安心感が出て来るもんだな。

ではさっそくハイキングコースに続く、第2の目的場所に入ろうではないか。
 「いっつもこの入り口って滑りやすいんだよネ。」
 「確かに。実際目の前で転んだ人を見た事あるし。」
そう、この弁天の入り口は石でできているため、雨などが降ると大変滑るのだ。
多分犠牲者は計り知れないだろう。
まぁ、我々には関係の無い事だが。

入り口の洞窟を抜け弁天内部に到着。
神楽の舞台っぽいステージ(詳細不明)の目の前に
ベンチがあるのでそこで再び休憩を取る事にした。

さっき休憩したのにまた休憩するのかって?
理由は我々には絶対的な体力が無いからだ!(キッパリ)
今は冬だからまだイイけど、夏の暑さはヤバいんだから!!

大晦日という日は独特で、昼間は人が少ないんだよね。
普段なら多いはずの弁天もほとんどいないとは。

そんな事はどうでもいい。
ここで休憩しないと次の休憩場所まで大変だ。
テキトーなベンチに座ろう。

 「売店は開いてるのにラムネが売ってないとは。」
 「むぅ、なんたる事よ。」
という会話はしているが、冬なのであんまし水分を摂るとトイレが
近くなるだけなので益は無いだろう。

しかし我々は無いと言われると欲しくなる我侭野郎達なのだ!
自慢はできんがな!!

まだ時間があるとはいえ、先は長い。
ラムネが無い弁天で休むなんぞ、返し技の無いジェシー・メイビアみたいなものだ!
よし、先を急ごう!!
我々はベンチから立ち上がって裏口の階段に向かって歩き出した。

ここから佐助神社に向かうのが王道だ。
この階段の横に土産物を売っている小屋があるのだが、
時期によってモモンガと遭遇する時がある。

道沿いに水子地蔵もあり流石は寺社系の建物ってトコだ。
 「ハナモゲラ先生よ、ここの世話にはくれぐれもなるなよ。」
と、心の中で思うのだった。

ゆっくりと階段を登り、道なりに進むと今度は下りだ。
突き当たりを右に曲がればアノ有名な佐助神社が見える。
誰もが一度は目指した事のあるアノ番組に出るには一度は必ず訪れる場所だ!

 「いつか自分の息子ができたら出場させてみたいなぁ〜。」


第4話「」


 


第5話「」


 


第6話「」


 


第7話「」


 


第8話「」


 


第9話「」


<完>