ナオちゃん


 2023年12月15日(金)【一通の手紙】

今日は昼夜出勤で疲れた。
仕事から帰宅すると一通の手紙が
ゴリポン宛に届いていた。

ナオちゃんからの手紙だ。
どうやら喪中のハガキのようだ。

こないだ年賀状を買ってこれから書くところで、
出す前で良かったのかも。

最後まで読んでみると違った。
差出人がナオちゃんの両親から!?
どうゆう事だ!?

最初から読み直してみると、
衝撃的な事実が書かれていた。

ナオちゃんが永眠した、と。

心を落ち着かせて何度も何度も読み返した。

だって、ナオちゃんはゴリポンの一回り下の歳だよ?
なんでこんなに若くして亡くなったの?

亡くなった事しか書かれていなかったので、
どのような理由で亡くなったのか分かりません。

ゴリポンにとって仲の良かった友人が
亡くなったのは初めてで、
その後数日間は精神的に動揺していました。


ナオちゃんとは倉庫TSUで一緒に働いてました。
ゴリポンが自転車通勤をやめて電車→バス通勤に
切り替えてから本格的な交流が始まった。

今までは仕事上で軽く話す程度だったが、
帰りのバスが同じなので一緒に帰る事が増えた。

バスに乗ると隣に座って毎日話をしていた。
それだけで嬉しかった。
隣に座っても嫌がられないし、話してて楽しいのが何より。

バスを降りて、駅まで一緒に話しながら向かった。
別々のホームに向かうまで楽しい時間を過ごした。
毎日できるだけ一緒に帰るようにした。

ゴリポンが倉庫TSUを辞めてからは、
2人っきりで会って飲んだり、お互いの夢を語った。

そういえばナオちゃん
 「何か面白い本あったら教えて!」
と言ったら、夢野久作の昭和初期の名作
「ドグラ・マグラ」を教えてもらってハマった!

約600ページにも及ぶ大作で、
1度読んでも理解できなかったので何度も読み返した。
読めば読むほどに理解していく。

夢野久作の他の作品も読んでみた。
昭和初期に書かれた作品なので描写は古いが、
どれもクセのある内容で個人的には好み♪

その後、ナオちゃんも倉庫TSUを辞めたそうだ。
ナオちゃんの本業である絵画を優先する生活を始めたとか。

ナオちゃんは絵を書き続けて、ついに初の合同展を開いた。
初めて開いた合同展には師匠に付き合ってもらって
桜木町まで観に行ったのは良い思い出です。

その後も何度も個展や合同展を開いては、
出来る限り観に行った。
新作を書き続けるナオちゃんには影響を受けた。

ナオちゃんと最後に会ったのは2015年9月6日。
この日もナオちゃんが桜木町で合同展を開催してました。
もちろん観に行って、ゆっくり話せた。

この頃ナオちゃんは桜木町をホームにして
合同展を開催していました。

その後、有楽町をホームにして
個展を開催できるようになった。

ナオちゃんの個展を最後に観に行ったのは
2022年9月23日。

師匠に付き合ってもらって個展を観に行った後に
ツンドラ氏の写真合同展に行った日だ。

最後にナオちゃんと会ってからも観に行くほど
ナオちゃんの描く絵が好きだった。

ハガキを読み返すと、ナオちゃんが亡くなったのは
2022年11月29日。
最後に個展を観に行ったのが、本当のラストとなった。

ナオちゃんのご両親は一周忌を済ませて落ち着いてから、
毎年ナオちゃんと年賀状のやり取りをしていた
ゴリポンにわざわざ教えてくれて感謝しかありません。

ナオちゃんのツイッターやインスタを見ると
泣いてしまいそうになります。

ナオちゃんにご冥福を。

出会えて良かった。
天国でも絵を描き続けてね!