マズッターのフライト テクニック1
ラジコンの操縦方法、機体調整、曲技操作、等の「ポイント」を掲載します。
Index ;初級講座
ラジコン飛行機を始める ルールとマナー 飛行場へ出かけよう 飛行場に着いたら
飛行前準備 目慣らし エンジン始動 エンジン調整
プロペラの選定 燃料の選定 飛行場へ出かけよう 慣らし運転
離陸まで 離陸 旋廻 トリムを取る
舵角の調整 エンジンコントロール 着陸復航 着陸
タッチアンドゴー 自走と回収 飛行時間と回数の目安 飛行後の保守
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ラジコン飛行機を始める「夢よ今」

模型飛行機を広い大空で自由自在に飛ばすことができたら楽しいと思いませんか。昔、飛行機に憧れていたり、パイロットになりたいと思いませんでしたか。今では模型飛行機(ヘリ)で簡単に叶えることができます。
音の静かな電動機からマニアにはたまらない4サイクルエンジン機、更にはジェットエンジンまであります。 機体はこつこつ製作するキットや、綺麗に組み立てられた半完成機、スケール機など色々な分野の機体が勢ぞろいしています。プロポと呼ばれる送受信機、サーボが低価格で購入できます。
しかし、実際に飛ばしてみるとかなり難しいと感じます。組み立て、取り扱い、操縦など知識、技量が要求されるので始めての機体選びは専門の模型店やベテランの方にアドバイスをお願いしてください。 怖そうな顔をしていても空の仲間には皆親切にしてくれるはずです。

ルールとマナー「仲間入り」

現在クラブが使用している飛行場は長い間、安全に注意を払い事故を起こさずにルールを決めて運用しています。また、環境にも注意を払うなどの努力もあります。社会人、ラジコン愛好家としての「ルール、マナー」を守れることが空の仲間入りする条件です。
これもルールの一つとして記憶してください。万が一の事故に備えてラジコン保険に加入すること。2年間で2200円です。同時にラジコン操縦士に登録してください。2年間2000円です。
送受信機は日本国内で承認されたものを正しく使い不法電波は出さないようにしてください。(ラジコンに関わる唯一の電波法です。不法電波は緊急無線や他の受信機に障害を与え、違反すると懲役1年以下又は100万円の罰金に処せられます)
ホームページにあるクラブ規約をよく読んで御理解をお願いします。
過去にラジコンによる大きな事故を紹介します。実機の飛行場近くで飛ばし着陸進入中の定期航空大型旅客機とニアミスをした。ラジコン飛行機が墜落して見物していた車の中に飛び込んで死亡事故となった。着陸に失敗して近くを散歩していた人の頭に当たり死亡。家の近所で孫にラジコンヘリコプターを見せていてノーコンで幼い子供が死亡等痛ましい事故がありました。注意を払えば事前に予防でき、楽しい趣味ですから近くのクラブに入会してベテランの人からアドバス(指導)を受けるのが安全で一番の早道です。

飛行場へ出かけよう「準備で全てが決まる」

今日は天気も上場、飛行日和です。さあ、準備を整えて出かけましょう。
でもちょっと待ってください、忘れ物はないですか?飛行場に着いてアレガ無いコレガ無い様にもう一度点検をしましょう。前夜の充電は完璧か。前回の飛行での不具合は直っているか。ネジの締め忘れなどはないか。始動用具、燃料は大丈夫か。補修工具、部品はあるか。点検リストを作成して忘れ物を防ぐことができます。 特に複数機を所有している人はプロポの送信機を間違えることが多いようです。ウイングの取り違え、ヘリのローターの取り違えなどもあります。
移動中に壊さないように、運転に気をとられない様に搭載した機体は固定しましたか、食べ物、飲み水などの準備が整ったら安全運転で出発です。

飛行場に着いたら「点検、点検、又、点検」

まず気温と風向きを確認しよう。気温とは空気の密度と湿度を把握をすることです。標高も関係します。これは後のエンジン調整に関わってきます。風向きは離着陸の方向を決めます。
次に機体置き場を確保します。もし先の人がいるならば安全な間隔を確保して、プロペラ後流が迷惑にならない様な向きに置くようにしてください。
組み立てる前に充電が確実か、バッテリーが劣化してないか最終確認を必ずしてください。組み立てが完了したら、移動中の破損や、組み立て時の忘れ物がないか全体を点検します。不具合が発見されたら必ず修理をします。そのままで飛ばすことは危険ですのでやめましょう。
最後に機体前方を上にしてタンクの錘が下になっていることを確認しします。 燃料を入れます。この時にガス欠を防ぐためにタンク容積と同じ量が入ったかハンドポンプの回転数、電動ポンプの時間などで確認します。

飛行前準備「バッテリーがなくなれば薪となる」

プロポの点検をします。周囲に同一周波数が使われていないことを確認してスイッチを入れます。メモリーが複数あるものは正しくセットされているか確認し、電圧が正しいかしばらくモニターします。いつもより早く下がるようであれば、更に慎重に点検します。バッテリーの不具合があればここで中止することが必要です。
問題がなければ受信機側の電源スイッチをオンにします。ここで各舵を操作して正しく、スムースに動くか点検します。サーボのうなり、舵の引っ掛かりがある場合はバッテリーの異常消費、ノーコンの原因とらるので必ず点検・修正をします。更に距離テストをすると確実です。アンテナを縮めた状態で5から10メートル離れて作動すれば問題ありません。動かなくなるまで離れる人もいるようですがあまり意味はないと思われます。
離れすぎて舵が見れないからといってエンジンを回して音を聴いて判断する人がいますがノーコン状態になったことを考えると非常に危険です。
問題がなければ、エンジンコントロールをアイドル付近にセットします。エンジンによっては少しハイ側にしないと始動できない場合があるが怪我の原因となるので中スロー以上にはしないことです。ヘリの場合はアイドルアップのスイッチにも注意します。

目慣らし「他人の振り見てわが身のデータ」

朝一番気で飛ばすのは気持ちの良い事ですが、腕に自信のない人は待ってください。
上空の風や、機体姿勢をベテランの人が飛ばすのを見て確認してください。
スティックワークを思い出すのも良いでしょう。



全ての点検、補給が終わり出発体制が整う。周囲のものがプロペラに巻き込まれたり、小石を跳ね飛ばして思わぬ怪我をするので、安全を点検して、整理整頓をしよう。

エンジン始動「プロペラはカッターナイフ」

送受信機のスイッチは両方オンの状態で送信機が倒れてスロットルが急激に上がらないように身近に操作できるように置きます。エンジンの始動と同時に機体が前進して怪我をしないように固定器具を使用するか周りの人の手を借りて機体を押さえてもらいます。
保護具を着用してプロペラを持ち数回まわしてみます。この時に「グッ」と硬くなるようだと燃料によるオイルロックを起こしているので無理をして回すとコンロッドが曲がります。排気口を下にしてエンジン内の燃料を排出します。最初から軽く回る場合は始動を続けるか、チョークが必要になる場合があります。
これから始動をするのでプラグヒートを接続します。前方より見て半時計方向にすばやくプロペラを回転します。エンジンが突然回りだすので一回一回注意しながら行います。
エンジンが始動しない場合はメインニードルを点検します。閉めた状態から一回転半緩めたところが目安です。しばらく回さなかったときなどは燃料が固まっていることがあるので、更に半回転緩めます。

エンジン調整「エンストより甘目が好き」

エンジンが始動したなら5秒ぐらいプラグヒートを付けたままエンジンを温めます。次に、プラグヒートを外し周囲の安全、プロペラ交流の影響がないことを確認して、プロポのスロットルを上げます。
エンジンが追従して最大出力にセットしたらメインニードルの調整をします。徐々に閉めるとエンジンの回転が上昇していきます。あるところで回転が変わらなくなり次に回転が下がってきます。そしたらメインニードルを緩め回転が変わらなくなったところに戻します。この位置が今のエンジンにとって空気密度と燃料密度が理想的に混合し燃焼しているので覚えておいてください。ただし、このままではフライとさせません。
混合気はエンジン内部の冷却と潤滑に使われた後に燃焼しています。エンジンが高回転を続けると空気が温められて密度が下がります。上空に行っても密度が下がります。上昇姿勢や、燃料を消費すると燃料が僅かに減少します。このような状態がしばらく続くとエンジンがオーバーヒートしてエンストを起こします。その分を見込んでメインニードルを2こまほど戻します。
機体を持ち上げて上を向けると回転が僅かに上がり、10秒姿勢を保っても連続して回転を保つことを確認します。この間に回転が下がるようならメインニードルをもう少し緩めます。
今度は機体を下に向けると回転が少し下がり濁った音になります。エンジンが止まらなければメインニードルの調整は終わりなので機体を水平に戻しエンジンをアイドルにし、地上に置きます。
次にアイドルの調整をします。プロポのエンジントリムでアイドル回転にして10秒ほど待ってからスロットルを上げます。この時に「ブツブツ」濁った音で回転が上がるようだと混合気が濃いいので薄く、乾いた音で「ストン」と止まるようであれば混合気が薄いので濃くなるようにアイドル調整ネジを回して調整します。
アイドル調整ネジには燃料を増減するものと、空気を増減するものと2種類あるので取り説を読んで理解してください。決してメインニードルの位置は変えないことです。
もし、どうしてもアイドル調整ネジでできないときはメインニードルを調整しますが、その場合は最初から確認する必要があります。
これでエンジンの調整は終わりましたが、毎飛行ごとにエンジンの調子は見てください。天候の急激な変化や、燃料の種類を変えない限り調整は必要ありません。天候の変化では2こまぐらいの量ですからあまりいじりすぎて致命傷になるエンストを起こさないようにしてください。

プラグの選定「当たり、外れのあるプラグ」

最近のエンジン、燃料は品質が向上し一発で始動できるしすぐ使える代物です。
プラグについても難しく考えなくてもノーマルなENYAのno.3かOSのno.8で十分です。古いエンジンでまれに熱価の高低を変える場合もあります。
エンジンの始動が悪い、アイドルが続かないなどの場合はまずプラグを疑ってください。プラグは消耗品です。又、使い方次第でプラグの寿命は大きく変わります。ここでプラグを長持ちさせるコツをいくつかご紹介します。
グロープラグを中速以上の回転域では、プラグヒートの電源を切ること。
あまりニードルを絞りすぎない。
エンジンにマッチしたプラグを使用する。
なるべく低ニトロ燃料を使用する。 プラグの交換目安はフィラメントの表面が荒れて白色化している場合。異物が付着している場合。フィラメントが変形している場合。フィラメントの表面が汚れている。混合気が濃いときにエンジンが止まりやすくなった時。低速回転時に 止まりやすくなった時。始動性が悪い時等です。

プロペラの選定「高負荷は心臓に悪い」

プロペラはエンジンの種類、模型の大きさ、用途、燃料等により実際に使った上で最良のものを選ばなければなりません。基本は各メーカーの仕様書に記載されているので参考にしてください。
練習機などは少し径が大きめでピッチを下げたほうが無難です。プロペラは同じサイズのものでもメーカーによりかなり性質が異なります。
新品のブレード(羽根部)でも取り付け時にはバリ取りをする時にバランスをとってください。石や草で傷ついた時は目の細かいサンドペーパーで表面の傷を取り除きバランスを点検・修正してください。
プロペラは非常に高速で回り、ブレードには大きな遠心力がかかります。傷がついたり、変形したプロペラは絶対に使用しないでください。運転中に飛散する可能性があり、非常に危険です。

燃料の選定「飲む酒と同じ」

今ではどこのメーカーの燃料でも使いやすく問題ありません。ニトロ成分(アンチノック剤)は飛行機であれば10-15%で不都合はありません。ヘリの場合は15-30%を使い分けます。ニトロ分が高いと出力は上がりますがその分ニードル調整が難しくなります。最近では環境を考慮した低オイル燃料が出でいますが十分理解した上で使わないとエンジンに負担を掛けるようです。

慣らし運転(ブレークイン)「長い付き合い」

新しいエンジンを最初に回すときにエンジンの部品を馴染ませて、調子良く、長持ちするようにします。 以前は機械加工も精度が低く、表面加工も荒いために摩擦が多く、機械的損失による出力不足、オーバーヒートによるエンストなどがありました。そうなると異常磨耗が発生してエンジンの寿命は短くなってしまいました。しかし、今時のエンジンは熱膨張なども計算、精密加工されて仕上げられているので1タンク分の燃料で効率よく実施すれば即刻に飛行することが可能になりました。
プロペラは推奨されるサイズかやや負荷の少ないものを取り付けて、今後使用する燃料を補給します。そして砂埃が立たないところで通常通りのエンジン始動をします。エンジンを中速まで上げて1分ほどエンジンを温めます。この時に異常な音(組み立てミス)が有るか、エンジンに付着した燃料が黒く変色(異常摩擦による加熱徴候)してないか、エンジン本体から燃料や泡(ネジの締め付け不足)が吹き出ていないか観察します。
問題がなければ、エンジンをゆっくりと最大出力にしてからエンジンが停止しないで運転できるまでメインニードルを緩めて混合気を濃くしてエンジン内部を冷却・潤滑し、加工時の微細金属粉を除去します。3分ほど回した後、メインニードルを徐々に閉めて回転を上げます。最高回転近くになったらメインニードルを先ほどと同じぐらいに緩め1分ほど回します。こうする事でエンジン内部の温度が上昇し、金属が熱膨張します。当たりの悪いところは擦れて磨耗します。エンジンを冷却、過熱(くれぐれもオーバーヒートさせないこと)を繰り返しながら慣らしを続けます。メインニードルを絞った状態での時間を少しずつ長くしていきます。
ガス欠になる手前でメインニードル緩めてエンジンを冷却運転して停止します。マフラーから出る排油がきれいであれば地上での慣らし運転は終了です。
仕上げは上空での慣らしです。飛行に差し支えのない程度にメインニードルを甘めにして水平飛行、又は、ゆっくり上昇・効果を繰り返します。1飛行ごとに調子を見ながらメインニードルを絞り、10フライトぐらいで仕上がるようにします。
ただ闇雲に地上で回すのは騒音を撒き散らすのと、エンジンの寿命を減らすだけです。

離陸まで「武者震い」

飛行機の操縦は大変に難しいものです。ヘリともなれば更に難しくなります。できればベテランの人のアドバイスを受けてください。今ではパソコンのフライトシュミレーターがあるのでこれを使って練習するのも上達の近道です。しかし、実際には自然環境も刻々と変わるのでパソコンほどは簡単ではありません。
エンジンの停止、飛行機の不具合、操縦装置の不具合などフライトシュミレーターではなっかった事が起こるかもしれません。もし何かおかしなことが起こった場合にはすぐに安全に着陸することを心掛けてください。
それでは周囲の安全を確認して風上に離陸できる位置に機体を置きます。最終確認のため、機体を押さえてエンジンがスムースにスロットルに追従するか、舵が確実に作動するか点検します。

離陸(テイクオフ)「風に向かって走れ」

スロットルを中間までスムースに上げると機体は前に進んでいきます。エンジンの反応も良く、期待の離陸進路も問題なければスロットルを最大まで一気に出します。機体はどんどん加速していき、10-15メートル走ると離陸速度に達します。
エレベータースティックをゆっくりとアップ側に引きます。機体が地面から離れ上昇していきます。上昇が角度が2-3度になるようにエレベータースティックをゆっくりと引いたり戻したりしてピッチ姿勢を保ちます。急角度で上昇すると失速(ストール)して墜落するので注意してください。
機体の傾きにも注意しますが、急激に傾かない限りピッチコントロールに集中します。
高度が約10メートル位になった時に機体姿勢を良く見てエレベータースティックをゆっくりとニュートラルに戻してみます。水平か、緩やかに上昇するようならば第一旋回に入ります。姿勢が急上昇したり急降下するようであればエレベータースティックで修正するか、エレベータートリムを大雑把に取ります。
ベテランの方がいれば最初は離陸と各舵のトリムを依頼されたほうが無難です。又は付き添いの方にお願いしてトリムを取ってください。スティックから指を離しトリムレバーを操作するのは初心者には難しいと思います。

旋廻「早く旋廻」

離陸して安全高度に達したならば、旋回に入ります。通常はエンジンのジャイロ効果が働くので左旋回になります。左旋回をすることで自然とエレベターをアップにしたのと同じ力があるからです。この力はエンジンの回転数や取り付け角度により差があります。よって、右に旋廻するとエレベターをダウンと同じですから右スパイラルになるのでエレベターのあて舵は多めにする必要があります。

この左90度旋廻を4回繰り返すと離陸したコースの上空を図のように通過することになります。ここで注意することは向かい風で飛ばすときは対地速度は遅くなり、追い風で飛ばすときは対地速度は早くなります。第3旋廻が遅れ風下へ行き過ぎると自分の位置まで来るのに時間が掛かるのと対面姿勢で操縦するので操縦ミスが重なりかなりの確立で墜落を招きますので風の強い日ほど自分の位置よりは風下にいかないように早めの旋廻を心がけます。
操縦技術が上がるにつれて、着陸の練習に備えて少しずつ風下へ飛ばす練習をします。
旋廻時の機体を傾ける角度は20度から30度です。操縦者から見て翼の上面が見えるくらいです。上級者の方は30度から45度くらいのバンク角度で旋廻しているのでそれよりは少ないので、飛行を参考にして姿勢をつかんでください。
旋廻時には水平飛行を保つためにエレベターのアップ操作が必要になります。バンク角度が深くなるにつれ操作量も大きくなるので初めはバンク角が浅いほうが良いのです。
旋廻時の操作手順としては始めにエルロン、又は、ラダーで機体を傾けてバンク角を付けたらスティックをニュトラルに戻します。すると高度が下がり始めるので続けてエレベターをアップに操作すると高度を保ちながら旋廻を始めます。アップ操作が大きすぎると高度は上がり、機速が落ちてしまうので姿勢を見ながら操作します。しばらく旋廻を続けると翼の上半角による復元効果でバンク角が浅くなって水平になってくるので旋廻を続けるときはエルロン、又は、ラダーを「チョン」と付け加えます。
機体が目的の方向を向いて旋廻を終了するときは、先ほどのエルロン、又は、ラダーを反対方向に「チョン」と打ってからエレベター操作をニュトラルに戻し、機体姿勢を良く見て水平になるようにエルロン、又は、ラダーを操作します。一度で水平にならない場合は少しづつ繰り返し操作を行います。 この旋廻操作を繰り返して、思った方向に水平先回が難なくできるまで練習します。ベテランの人はエルロン、又は、ラダーとエレベター操作を同時にしています。

トリムを取る「機体の癖は基から正す」

エルロン、ラダー、エレベターをしばらく操作しなくても機体が水平にまっすぐに飛ぶようにトリムレバーを使って微調整することを「トリムを取る」といいます。
飛行機は機体製作時(精度、エンジン取り付け角、重心位置など)の癖と環境(風、エンジン出力、燃料消費による重心変化など)による影響によって時々に変化してトリムを取る必要がありますが最初はあまり気にせず真っ直ぐに飛ぶように調整すれば良いと思います。
エンジンの出力を70から100%にして機体を風に正対ししばらく様子を観察します。翼が水平になるようにエルロンを調整します。次に、進行方向に直線で飛ぶようにラダーを調整します。そして最後に高度が保てるようにエレベターを調整します。エンジン出力を50%以下にしたときに少しづつ高度が下がるくらいが良いと思います。
先に述べたように完璧にトリムをとるのは技術と時間が掛かりますが修正舵を打つことも練習ですからこれくらいが良いでしょう。
着陸後に水平飛行時の舵の位置を計測してからプロポのトリムレバーを中央に戻します。各舵をロッドアジャスターを使って先ほど計測した位置に調整します。最近のプロポはトリムメモリー機能を備えていますが、これはあくまで環境変化に対するトリムを残すと考えてください。

舵角の調整「飛行機にも個性」

基本的には組み立て説明書に従って設定します。実際に飛行してみて練習機、曲技機、、スケール機等、また、個人の嗜好に合わせて設定しますが、これだけは押さえておいてください。
プロポ備えてあるサーボのストローク調整は基本数値に近い状態で作動角度が確保できるように機体の舵に付いているホーンの穴の位置を変えて調整します。そうすればサーボの性能を十分発揮でき、無理な負荷が掛かることもなく壊れることはありません。その後の使い勝手をよくするためにプロポの機能を最大限に活用してください。
エンジンのストローク調整は少し異なります。エンジン停止から最大出力まで作動し、アイドルがトリムで設定できなければなりませんので機械的(リンケージ)、電気的(プロポ)に総合して調整をします。エンジンコントロールのサーボの負荷は小さいので少し無理なお願いをしても大丈夫です。

エンジンコントロール「着陸に備える」

第一、第二、第三、第四旋廻と四角いパターンはできるようになりましたか。また、風下から対面で逆打ちすることなく操縦できますか。できるようになったら次のステップに進みます。
今の四角いパターンはそのままに、エンジンの操作の練習です。第四旋廻を終了し機体が安定してからエンジンをアイドル付近まで下げます。機体は速度を落とし、緩やかな降下を始めます。不安を感じない高度になるか、自分の頭上を通過する前にエンジンを中速までスムースに上げてエンジン音の反応を確認して追従が有れば最高速まで手早く上げます。機体は速度を増して水平飛行になります。十分加速できたら離陸と同様にエレベターを操作して緩やかに安全高度まで上昇します。第一旋廻のポイントまで着たら今までの四角いパターンを続けます。エンジン操作をしている間、翼の水平は常に保ちます。
これは着陸に必要な操作なので自信が付くまで繰り返し練習します。できるようになったら、次は第三旋廻を終了したところでエンジンをアイドル付近まで下げて練習します。手前で高度が下がってしまった時はエンジンを中速まで上げてください。エレベターを引きすぎると機体が失速するので注意をします。
繰り返し練習することで機体特性を把握し、低速での操縦感覚を身に付けます。

着陸復航(ゴーアラウンド)「危険回避が危険」

上記の操作ができるようになったら着陸に近い練習をします。練習とは言っても、高度を下げて滑走路の上を通過するだけですから今までの練習と変わりませんが、高度が低くなるので緊張感は上がると思います。
着陸と同様に第二旋廻を終了してエンジンを中速にして、約10メートルの高度にした後その高度を保ちます。風下に飛行しているので速度が速く感じるかもしれません。第三旋廻を終了したらエンジンパワーを徐々に絞り着陸と同じに高度を修正します。第四旋廻を終了したら着陸地点に向けてエンジンの出力とエレベターを使って進入します。(進入コースについては下記「着陸」を参照)
自分より少し手前からエンジンを中速までスムースに上げてエンジン音の反応を確認して追従が有れば最出力まで手早く上げます。機体は速度を増して水平飛行になります。十分加速できたら離陸と同様にエレベターを操作して緩やかに安全高度まで上昇します。
注意するポイントが二つあります。一つは、エンジン出力が増し機速が上がるまでの間、高度が下がること、無理に高度を保とうとエレベーターを引きすぎると失速するので注意が必要です。二つ目は、エンジン出力をアイドルにする時間が今までより長くなるのでエンジン調整は慎重に行うこと、もし加速時にエンジンが不調、又は、停止した場合は着陸復航を諦めて着陸態勢に切り替えることです。この様な事態を想定して練習していれば不測の事態になったときに滑走路が確保されているので機体を壊すことはないでしょう。
本来の「着陸復航」は危険を回避するための操作なので十分に練習を繰り返してください。今回は着陸の練習も兼ねて解説しています。

着陸「決心高度」

着陸は飛行機の操縦の中で最も技術を要求される「演技」です。目視のみで機体姿勢と機速を観察して着陸させるのは実機の操縦よりも難しいかもしれません。しかし、一度上空を飛ばした飛行機は必ず着陸をしなければなりません。着陸復航を十分練習して、勇気を持って着陸に挑戦しましょう。 滑走路手前の延長線上に着陸進入コース(2°から3°の降下)を頭の中に設定し、目標となるものを風景の中から見つけてください。
それでは着陸のコツをいくつか紹介します。
第四旋廻はバンク角を浅くして少し早めに行います。バンク角を少なくすると揚力の減少も少なくなり、エレベター操作やエンジンコントロール操作が楽になる事と、進入コース上に着た時の修正舵が少なくなる、旋回半径が大きいので修正するタイミングが長くなるのがその理由です。オーバーシュートして進入コースへの修正を繰り返し行っているとこれからの着陸のための速度、高度調整が遅れてしまうので注意してください。
進入コースに素早く乗ったら、風向きの修正をします。真正面からの向かい風であれば翼はほぼ水平でも良いのですが、横風気味であれば風上側の翼がわずかに下がるようにします。事前に風下に流れる分を想定してこのようにします。
次は高度の修正です。今まで高速で飛行しているときはエレベーターで高度をコントロールしていましたが着陸ではエンジン出力を主にコントロールしエレベターは速度のコントロールをします。「エー」と思わず読んでください。エンジン出力を固定してエレベターで高度を上げると速度も減少してしまい、高度下げると速度が増加して最適な着陸速度を保てなくなります。高度を上げるときはエンジンの出力を上げて降下率を減少させながらエレベターで高度を保ちます。逆に高度を下げるときはエンジンの出力をアイドルまで下げてからエレベターの引きを緩めるかニュートラルにすることで機体が自然に降下するのを待ちます。そうすることで機速をある程度一定に保つことができます。大体エンジンの出力はアイドルから一こま、二こま上げたくらいが目安です。

機体姿勢が安定し機速も適切で高度が約1メートルくらいで着陸を決心したらエンジン出力をアイドルにします。姿勢を崩さないように素早く修正をします。エレベーターを少しずつ引き接地直前に機体の降下率がゼロ近くになるようにします。タイミングが早すぎると失速したり、着陸地点が延びてしまいます。また、タイミングが遅すぎると接地時の衝撃が強くバウンドしたり、引き起こしが弱いためにプロペラが地面に接触して前のめりに引っくり返ってしまいます。
接地後はしばらくエレベターをそのままの位置で保持します。接地と同時に戻したり、引きすぎるとバウンドや引っくり返る原因となります。バウンドの原因は前記のエレベター操作や、機速が早すぎる場合や、降下率が大きすぎるなどの操作上の問題と、着陸装置が硬すぎる場合とがあります。
接地するとタイヤの転がり抵抗によって自然と機速が落ちてきた時にエレベターをスムースにニュートラルに戻します。滑走路から逸れるようであればラダー(ステアリング)を操作して機体が止まるのを待ちます。機体が完全に停止して着陸は終了です。

タッチアンドゴー「最高の連続技」

タッチアンドゴーは着陸と離陸を連続的に訓練を行うためのものでラジコンでは緊急事態を回避することはほとんどありません。
タッチアンドゴーの練習は滑走路を占有することになるので周りの人の理解が得られれば、上達できるのでどんどん練習しましょう。

自走と回収「凶器は人に向けない」

離陸ポイントに向かう、着陸後にピットまでステアリング機構があれば自走が可能です。
三車輪の機体であればエンジン出力の調整で自走できますが、尾輪式の場合は前のめりになることがあるのでエレベターを引いたままで自走をします。横風を受けると機体は風上を向いたり、小石などで突然向きを変えたりするので速度の出しすぎには注意をします。また、停止するにはエンジンをアイドルにしてからも惰性ですぐには止まらないので注意が必要です。決して人のいる方向に走らせたり、機体を向けて停止させたりしてはいけません。
機体を停止させたら直ちにエンジンも停止させます。機体側のスイッチを切った後にプロポ(送信機)のスイッチを確実に切ります。
機体を自分のピットまで移動して油の汚れをふき取り、外部の点検をします。

飛行時間と回数の目安「楽しみは次回に」

物理的にはガス欠してエンジンが止まるまで、電池がなくなるまでと言えますが危険を冒してそこまでやる人はいないと思います。私は集中力がなくなったら飛ばすのをやめたほうが良いと思います。
人間の集中力は10分と続かないといいますので一回の飛行時間は10分以内、4から5回の飛行回数をすれば十分だと思います。バッテリーも通常の装備をしていればそのくらいが適切に使用できる範囲だと思います。
自分を含め「後もう一回」と言ってその後に飛行機を壊して帰るのを何度も見てきました。

飛行後の保守「愛着湧く愛機」

一回飛ぶと機体は油でかなり汚れます。滑走中の砂塵もかなり付きます。それがバルサに入り込む前に飛行後に速やかにふき取りましょう。その時に飛行機の外部を点検して不具合が発見されたときは直ちに修理をするか、家に持ち帰り修理をします。また、飛行中に感じた不具合や、エンジンの不調なども点検・修理をしてください。決してそのまま飛行して部品を落下させたり、墜落したりしないように心掛けてください。
着陸時に強い衝撃、大きなバウンド、横転などした時は外見に異常はなくても内部損傷を起こしている場合があるので翼を取り外して機体構造・操縦系統の点検を必ずします。
最近ではラジコンに対する一般の人の厳しい目があるので事故を起こせば飛行場を確保することができなくなってしまいます。飛行の安全には十分に気を使ってください。
最後の飛行が終わった後は中性洗剤を薄めた液やアルコールで汚れをふき取り、エンジン回りや機体内部を点検して亀裂、ネジの緩み・紛失などの不具合を次回の飛行までに修理をします。
機体に慣れて早く上達できるように手入れをして長く使いましょう。



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